最終更新日:2025/06/22
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元となった辞書の項目

come out

【句動詞】登場する、出てくる

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解説

1. 基本情報と概要

英単語/フレーズ: come out

品詞: 句動詞 (phrasal verb、動詞 + 副詞/前置詞)

主な意味(英語・日本語)


  1. (公表物が) 出る / 発売される / 出版される


    • 例: “The new book will come out next month.”

    • 「新しい本が来月に発売されます。」といった意味です。

    • こういう場面では、出版物や映画などの「公開」「発売」を指します。


  2. (事実や真実などが) 明らかになる / 発覚する


    • 例: “The truth finally came out.”

    • 「真実がついに明らかになりました。」という意味です。

    • 隠されていた出来事が表に出るイメージで使われます。


  3. (人が) カミングアウトする


    • 例: “He came out as gay.”

    • 「彼はゲイであることを公表しました」という意味です。

    • 「自分の秘密や本当の姿を公にする」というニュアンスでよく使われます。


  4. (結果などが) ~に終わる / ~の状態になる


    • 例: “Everything came out fine in the end.”

    • 「結局すべてうまくいきました。」という意味です。


  5. (写真などが) うまく写る / 仕上がる


    • 例: “The photos came out great.”

    • 「写真はうまく撮れました。」という意味です。


いくつか意味がありますが、全体として「中から外へ出る」というイメージが広がり、多義的に使われる表現です。

活用形


  • come out - came out - come out

    「come」は不規則動詞ですので、過去形: “came”、過去分詞形: “come” となります。

他の品詞形


  • “outcome” (名詞) → 結果

  • “coming” (動名詞/形容詞的用法) → 来ること・これから来る

CEFRレベル: B1 (中級)

「come out」は日常会話やニュースでもよく使う表現で、B1レベル(中級)の学習者が習得する目安です。


2. 語構成と詳細な意味


  • come: 「来る」という意味を持つ動詞

  • out: 「外へ」「外に向かって」という意味を持つ副詞・前置詞

「come out」は「中から外に出る」という基本イメージから、派生的にいくつもの意味が生まれています。

関連表現(コロケーション 10個)


  1. come out of nowhere → (突然) 現れる

  2. come out on top → 勝者となる / 成功する

  3. come out wrong → うまく言えない / うまく出力されない

  4. the truth came out → 真実が明らかになる

  5. come out in the wash → 結局解決する / 大した問題にはならない

  6. come out of hiding → 隠れ家から出てくる / 公の場に出てくる

  7. come out with (a statement) → (声明などを) 発表する

  8. come out of one’s shell → 殻を破る / 心を開く

  9. come out in a rash → 発疹が出る

  10. a new product comes out → 新商品が発売される


3. 語源とニュアンス

語源


  • “come”は古英語の “cuman” に遡り、「到着する」という意味が由来です。

  • “out”はゲルマン系言語から派生した言葉で「外へ」という意味を持ちます。

  • それらが組み合わさり「内側から外へ移動する」という基本イメージを形成しました。

使用時のニュアンス・注意点


  • 通常は口語的にも書き言葉にもしばしば登場します。

  • 「(秘密を)カミングアウトする」の意味になるときは、相手に深い意味を伝える可能性があるため、丁寧な文脈かカジュアルな文脈かを見極めて使うのがよいです。

  • ビジネスメールなどでは「The report will come out next week」のように、フォーマルな言い方としても使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 他動詞 / 自動詞: 「come out」は自動詞的に用いられる場合が多いです。結果や状態を表すときにも役立ちます。

  • 構文例:


    • “(Subject) + come out + (complement/adverbial).”


イディオム・一般的な構文


  1. “The sun came out.” → 太陽が出てきた。

  2. “It came out that he was innocent.” → 彼は無実だということが分かった(判明した)。

  3. “She came out against the plan.” → 彼女はその計画に反対を表明した。 (※「~に反対 اعلامする」のニュアンス)

カジュアル/フォーマル


  • カジュアル: “My photos didn’t come out nicely.”

  • フォーマル: “The findings of the research will come out in the next journal issue.”


5. 実例と例文

日常会話での例文 (3つ)


  1. “I heard your new album just came out. How’s it doing?”


    • (「新しいアルバムが発売されたって聞いたよ。調子はどう?」)


  2. “My secret finally came out during the party!”


    • (「パーティーでついに私の秘密がバレちゃった!」)


  3. “The stain on my shirt won’t come out. Any suggestions?”


    • (「シャツのシミが落ちない(消えない)んだけど、何かいい方法ある?」)


ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our quarterly report will come out next Monday.”


    • (「私たちの四半期報告書は来週月曜日に出ます。」)


  2. “Everything came out well in the negotiations.”


    • (「交渉はすべてうまくいきました。」)


  3. “We plan to come out with an official statement by the end of the day.”


    • (「本日中に公式声明を発表する予定です。」)


学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “The research findings will come out in a prestigious journal next month.”


    • (「研究結果は来月、有名な学術誌に掲載されます。」)


  2. “It came out that their hypothesis was flawed.”


    • (「彼らの仮説には欠陥があることが判明しました。」)


  3. “The data suggests a pattern that hasn’t come out in previous studies.”


    • (「そのデータは、これまでの研究では見られなかったパターンを示しています。」)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “be revealed” (明かされる)


    • “The truth was revealed.” (よりフォーマル)


  2. “be published” (出版される)


    • “Her book was published.” (出版社などの特定行為を強調)


  3. “emerge” (現れる)


    • “A new problem emerged.” (問題が浮上、という少しフォーマルなニュアンス)


反意語 (厳密な反意は取りにくいが対比できる概念)


  • “remain hidden” (隠れたままでいる)

  • “stay in” (中にとどまる)

これら類義語は、微妙に文脈やレジスター(フォーマル/カジュアル)が異なるので使い分けが必要です。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kʌm aʊt/

  • 英: [kʌm aʊt] / 米: [kʌm aʊt]


    • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありません。

    • “come” が kʌm、「out」が aʊt となります。


  • アクセントはそれぞれの単語にあり、「come」 “カム” と「out」 “アウト” をそれぞれはっきり発音すると伝わりやすいです。

  • よくある間違い: “out”の [aʊ] を [ɔː](オー)と発音してしまうなど。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • “came out” の過去形と “come out” 現在形・過去分詞形の混同に注意

  • 同音異義語 “cum out” などは全く意味が異なるためスペルミスに注意

  • “come out” は多義的なので、文脈によってどの意味で使われているかを見極めることが大切です。

  • TOEICや英検などのテストでは「真実が明るみに出る」「出版物が出る」などの意味合いで出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “come” = 来る + “out” = 外へ → 「内から外へ出る」のイメージ。

  • そこから何かが公に「現れる」「公開される」イメージに派生すると覚えやすいです。

  • 「アルバムが外(市場)に出る」「事実が光の下に出る」「人が殻を破る」などを連想すれば、いろいろな意味をまとめて思い出せます。


以上が “come out” の詳細解説です。文脈に合わせて正しく使えるように、イメージをしっかりつかんで練習してみてください。

意味のイメージ
come out
意味(1)

出る,出てくる

このボタンはなに?
意味(2)

姿を現す

意味(3)

明らかになる

意味(4)

...という結果になる

頻出句動詞150 / 英英選択問題 / 句動詞⇨英定義

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