最終更新日:2025/12/01

【句動】をはずす,(はずして)を降ろす / を倒す,を取り壊す,を解体する / を連れて行く/書き留める

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元となった辞書の項目

take down

【句動】をはずす,(はずして)を降ろす / を倒す,を取り壊す,を解体する / を連れて行く/書き留める

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彼は壁からポスターをはずそうとした。

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解説

「take down」の徹底解説


1. 基本情報と概要

品詞: 句動詞 (phrasal verb)

CEFRレベル目安: B2(中上級)


  • B2: 日常会話以上の幅広いトピックで使えるレベル

意味(英語):

1) To remove something from a high or hanging position.

2) To write or record information.

3) To defeat or overpower someone (especially physically or figuratively).

意味(日本語):

1) 上から下へ降ろす・取り外す。

2) メモを取る・書き留める。

3)(相手を)倒す、打ち負かす。

「take down」は主に「取り下げる・取り外す」「書き留める」「倒す」というニュアンスの動詞フレーズです。カジュアルな文脈からビジネス書類まで、幅広い場面で使われます。

活用形の例


  • 原形: take down

  • 三人称単数現在: takes down

  • 現在分詞: taking down

  • 過去形: took down

  • 過去分詞: taken down

他の品詞形


  • 「take-down」という形で名詞的に使われる場合もありますが、ややカジュアル/スラング的。格闘技などでタックルして倒す行為を指すことがあります。例: “He performed a quick take-down during the match.”


2. 語構成と詳細な意味


  • take: 「取る」「持っていく」という意味を持つ動詞。

  • down: 「下へ」「下に向かって」という副詞。

2つが組み合わさって「上や掲示されているものを(下へ)取る」「情報を紙などに(下へ)書き留める」「相手を倒す」という意味が生まれています。

関連・派生語


  • take apart: 分解する

  • take off: 離陸する、脱ぐ

  • take up: 始める、取り上げる

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. take down a note(メモを取る)

  2. take down details(詳細を書き留める)

  3. take down the decorations(飾りを片付ける)

  4. take down the tent(テントを片付ける)

  5. take down a message(伝言を受け取る)

  6. take down a sign(看板を取り外す)

  7. take down your name(名前を控える)

  8. take down the opponent(相手を倒す)

  9. take down the poster(ポスターをはがす)

  10. take down the information(情報を書き留める)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 「take(取る)」と「down(下に)」が結合したシンプルな句動詞です。

  • 歴史的使用: 古くからある英語の句動詞で、全体として「上にあるものを取り下ろす」という動作を示すのが基本でしたが、そこから「記録を取る」「相手を制圧する」といった派生的な意味が広がりました。

  • ニュアンス・使用時の注意:


    • 「書き留める」の意味はビジネスやフォーマルなシーンでもよく使われます。

    • 「倒す」の意味では、スポーツや警察関連、軍事、口語的なシーンでも使われます。

    • 「取り外す」は日常で頻繁に使われる表現です。

    • フォーマルとカジュアルのどちらにも比較的対応しやすいですが、「倒す」の意味はややカジュアル~口語寄りです。



4. 文法的な特徴と構文


  • 句動詞(separable phrasal verb):

    「take down」の場合、目的語を間に入れることができます。


    • 例: “Take the poster down.” / “Take down the poster.” / “Take it down.”


  • 他動詞的に使う場合: 必ず目的語が必要(何を取り下げるのか、何の情報をメモするのか)。

  • イディオム的表現:


    • ライティングやノートを取るとき: “Could you take down these notes for me?”(これを書き留めてくれますか?)

    • 敵や相手を倒す: “They managed to take down the champion.”(チャンピオンを倒すことに成功した)



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “Could you take down the curtains? They need washing.”

    (カーテンを外してくれる? 洗う必要があるの。)

  2. “Let me take down your phone number so I don’t forget.”

    (忘れないように君の電話番号を書き留めさせて。)

  3. “He tried to take down the spider web from the ceiling.”

    (彼は天井からクモの巣を取り除こうとした。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “Please take down the minutes of the meeting.”

    (会議の議事録を取ってください。)

  2. “We need to take down the old signage before the new one arrives.”

    (新しい看板が来る前に、古い看板を外す必要があります。)

  3. “Could you take down everyone’s feedback for the project review?”

    (プロジェクトレビューのために、皆のフィードバックを記録してもらえますか?)

学術的・フォーマルな文脈での例文


  1. “Researchers took down extensive notes during the field study.”

    (研究者たちはフィールド調査の間、詳細なノートを取りました。)

  2. “The committee decided to take down outdated research data from the reference list.”

    (委員会は参考文献リストから古い研究データを削除することを決定しました。)

  3. “He was able to take down critical statistics accurately during the lecture.”

    (彼は講義中に重要な統計を正確に書き留めることができました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. write down(書き留める)


    • よりシンプルに「書く」ことに焦点。


  2. remove(取り除く)


    • 「外す」ことに焦点。句動詞ではないため、よりフォーマルな響き。


  3. dismantle(解体する)


    • 「ばらばらに分解する」というニュアンスが強い。


  4. defeat(打ち負かす)


    • 「相手を負かす・勝つ」という意味では近いが、句動詞ではない。


反意語


  1. put up(掲示する)


    • 掲示物を「上げる」「貼る」のイメージ。


  2. hang up(掛ける)


    • 電話を切るなど別の意味もあるが、もとの位置に掛けるイメージ。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /teɪk daʊn/

  • アクセント: [take] と [down] の両方に強めにアクセントが置かれる傾向があります。

  • アメリカ英語イギリス英語で大きな違いはありませんが、/daʊn/ の母音が地域によって微妙に変化します。

  • 日本人学習者は [eɪ] の引き伸ばし (teɪk) と を意識して発音するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “take” と “down” はシンプルですが、句動詞なので「takedown」一語にしてしまうミスに注意。

  • 目的語の位置: “Take the sign down.” と “Take down the sign.” のどちらもOK。ただし “Take down it.” は不可。代名詞の場合は “Take it down.” のように真ん中に置かない。

  • 同音異義語と混同: “take on”, “take in”, “take off” など別の意味を持つ句動詞が多いので注意。

  • 試験対策: 英語検定やTOEICでは句動詞の意味を問われる問題がよく出ます。「take down = 書き留める/取り外す/倒す」の複数意味を把握しておきましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 物を “take” して “down” に持っていくイメージで覚えると「下ろす/外す」が自然と結びつきます。

  • 相手を「下に」するイメージで「倒す」という意味も連想できます。

  • メモを書くときは、紙に「down」へ向けてペンを動かすイメージを持つと、“take down notes”が覚えやすいです。

  • フラッシュカードや短いフレーズ(e.g., “Take it down!”)を口に出して覚えるとよいでしょう。


以上が「take down」の詳細解説です。様々な意味を持つ句動詞ですが、それぞれのイメージをしっかり結びつけて覚えると使いやすくなります。ぜひいろいろな例文を参考にしてみてください。

意味のイメージ
take down
意味(1)

【句動】をはずす,(はずして)を降ろす

意味(2)

を倒す,を取り壊す,を解体する

意味(3)

を連れて行く

意味(4)

書き留める

頻出句動詞150 / スペリング問題

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