最終更新日:2025/12/03

【句動】(感覚・考えなどが)ほかの人にわかる,伝わる / やり遂げる,成し遂げる,成功する / 通り抜ける,移動する / 《...の》力になる, 頼りになる《for ...》

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

come through

【句動】(感覚・考えなどが)ほかの人にわかる,伝わる / やり遂げる,成し遂げる,成功する / 通り抜ける,移動する / 《...の》力になる, 頼りになる《for ...》

このボタンはなに?

私のメッセージが彼に伝わることを願っています。

このボタンはなに?
解説

以下では、英熟語「come through」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

● 英語表記: come through

● 品詞: 句動詞(phrasal verb)

● 意味(英語):


  1. To succeed in dealing with a difficult situation.

  2. To become apparent or easily noticed.

  3. To arrive or to be received (e.g., messages, information).

● 意味(日本語):


  1. 困難な状況を乗り越えて成功する、やり遂げる

  2. 顕在化する、はっきりと伝わる

  3. (情報やメッセージなどが)届く、到着する

「come through」は、「大変な状況を乗り越えて結果を出す」「感情や意図がはっきり伝わる」「メッセージが届く」などのニュアンスを持つ表現です。日常会話からビジネスまで幅広い場面で使われますが、口語寄りの印象を与えることが多いです。

活用形


  • 原形: come through

  • 過去形: came through

  • 過去分詞形: come through

  • 現在進行形: coming through

他の品詞になった時の例


  • come (動詞): 「来る」という基本動詞。

  • coming (形容詞): 将来起こる、次に来ることを示す(例: the coming year)。

  • through (前置詞/副詞): ~を通り抜けて、通して。

CEFRレベルの目安


  • B1~B2(中級~中上級): 「come through」は基礎の動詞「come」に前置詞が付いた句動詞で、やや応用的な使い方になるため、中級以上で学習されることが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • come: 「来る」「到着する」の意味を持つ動詞。

  • through: 「通り抜ける」「経由して」「最後まで」の意味を持つ副詞/前置詞。

両者が組み合わさって、「困難などを通過して最終的に成功や結果をもたらす」「情報や感情が経路を通じて届く」という意味を形成しています。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. come through for someone → (誰かのために)期待に応える

  2. come through in the end → 最終的にうまくいく・成功する

  3. come through a crisis → 危機を乗り切る

  4. a message came through → メッセージが届いた

  5. come through loud and clear → (声や意図が)はっきりと伝わる

  6. come through with results → 結果を出す

  7. come through the mail → 郵便で届く

  8. come through unscathed → 無傷で切り抜ける

  9. come through the door → ドアを通って(中に)入ってくる

  10. your feelings come through → (あなたの)感情が伝わってくる


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「come(来る)」は古英語をはじめとするゲルマン諸語に由来し、人や物がこちらへ向かう動きを示す動詞です。

  • 「through」は古英語「thuru」に由来し、「通り抜ける」「経由する」といった空間的・状態的移行を示す語。

  • それらが組み合わさり、「難所を通り抜けて到達する」「情報が伝わってくる」など、何かを経て最終的な結果や到着地点に至るイメージが強調されます。

ニュアンス・使用時の注意点


  • カジュアル寄り: ビジネスシーンでも使いますが、どちらかと言えば日常会話やインフォーマルな文脈でよく使われます。

  • ポジティブな印象: 「困難を乗り越える」「期待に応える」というプラスイメージが強いです。

  • 文章でも使用可能: 正式な文章でも用いられますが、代わりに「pull through」や「overcome」が使われることもあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • come through は基本的に自動詞句動詞の扱いです。

  • come through for + 人 の形で「〜のためにやり遂げる、助ける」という表現もあります。

  • come through + 物・経路 の形で「〜を通って来る、届く」という意味になります。

使用シーン(フォーマル/カジュアル)


  • カジュアル: “He really came through for me!”(彼は本当に助けてくれた!)のような、日常の会話でよく使います。

  • フォーマル: ビジネス寄りの文書でも、「The results finally came through yesterday.(結果が昨日ようやく届きました)」のように使えます。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I asked Tom to pick me up at the airport, and he came through like a champ.”

    (トムに空港まで迎えに来てもらうよう頼んだら、完璧にやってくれたよ。)


  2. “I was worried the package wouldn’t arrive, but it came through this morning.”

    (荷物が届かないかと心配していたけど、今朝ちゃんと届いたよ。)


  3. “Even when things got tough, she came through for me.”

    (状況が厳しくなったときでも、彼女は私を助けてくれた。)


ビジネスでの例文(3つ)


  1. “Our new supplier came through with the shipment just in time.”

    (新しいサプライヤーはギリギリのタイミングで出荷を間に合わせてくれた。)


  2. “We need to ensure our data comes through securely over the network.”

    (ネットワーク上でデータが安全に届くようにしなければいけません。)


  3. “He promised to finalize the deal, and he came through as expected.”

    (彼は契約をまとめると約束していて、期待通りにやり遂げてくれました。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “The lab results came through by email earlier this week.”

    (実験結果は今週のはじめにメールで届きました。)


  2. “Her dedication to the research came through in her presentation.”

    (研究への彼女の熱意が、プレゼンテーションでしっかりと伝わってきました。)


  3. “Despite budget cuts, the team managed to come through with a detailed study.”

    (予算削減にもかかわらず、チームは詳細な研究成果を出すことができました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. pull through(困難を乗り越える)


    • 「大変な状況を耐え抜いて生き延びる・成功する」の意味。

    • “pull” の方が「引っ張り上げる」イメージがあり、やや「非常に困難な状況から生還する」印象。


  2. get through(やり遂げる・通過する)


    • 「仕事や困難を乗り切る」という意味。

    • “get” の方が「時間やプロセスをかけて達成する」ニュアンスが強め。


  3. come across(伝わる・出会う)


    • 「(人に)印象や考えが伝わる」「偶然出会う」という意味。

    • “across” が「横切る」イメージを持ち、「相手側に情報や印象が渡る」感じ。


反意語


  • fail(失敗する)

  • give up(諦める)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /kʌm θruː/(米・英ともにほぼ同じ)

  • 強勢(アクセント): 「come」の「ʌ」にやや強勢があります。

  • アメリカ英語もイギリス英語も大きな違いはありませんが、


    • American English: /kʌm θɹuː/ (rの発音がやや強め)

    • British English: /kʌm θruː/ (rの巻き舌が弱め)


  • よくある間違い: 「come」の母音を /oʊ/ や /æ/ と誤って発音しないように注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「through」のスペリングを “thru” と略記することがあるが、正式な表記ではない(口語的・ネットスラング的表現に近い)。

  2. 他の句動詞との混同: “come through” と “come across” や “get through” の使い分け。

  3. 試験対策: TOEICや英検などでも「句動詞の意味の違い」が頻出。文脈から「乗り越える意味か」「伝えられる意味か」を見極める必要がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “come” は「やって来る」、 “through” は「通り抜ける」というイメージ。

  • トンネルを抜けて光のある場所に出てくるようなイメージを持つと、「困難を乗り越えて成功にたどり着く」という意味が覚えやすい。

  • “come through” で「(苦労しながらも)最終的にやり遂げる・結果が届く」と覚えるとよいでしょう。


以上が「come through」の詳細解説です。句動詞は意味が多岐にわたるため、例文と一緒に覚えることをおすすめします。困難を乗り越えたり、メッセージが伝わってきたりするニュアンスがあることを意識して使うと、自然な英語表現になりやすいですよ。

意味のイメージ
come through
意味(1)

【句動】(感覚・考えなどが)ほかの人にわかる,伝わる

意味(2)

やり遂げる,成し遂げる,成功する

意味(3)

通り抜ける,移動する

意味(4)

《...の》力になる, 頼りになる《for ...》

頻出句動詞150 / 英訳 / 4択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★