misidentify
1. 基本情報と概要
単語: misidentify
品詞: 動詞 (他動詞)
意味(英語): to incorrectly identify or recognize someone or something
意味(日本語): (人や物を)誤って識別する、間違って特定する
「誤認する」「間違って人や物の正体を決めてしまう」というニュアンスの単語で、相手や対象を取り違えるようなシーンで使われます。
活用形
- 現在形: misidentify / misidentifies
- 過去形: misidentified
- 過去分詞形: misidentified
- 現在分詞形: misidentifying
- 現在形: misidentify / misidentifies
他の品詞になった時の例
- 名詞形: misidentification 「誤認、間違った特定」
- 例: There was a misidentification of the suspect. 「容疑者の誤認があった」
- 名詞形: misidentification 「誤認、間違った特定」
CEFRレベル目安: B2 (中上級)
これはある程度語彙が増えてきた中上級レベルの学習者が出会う単語で、やや高度な表現として使われます。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語 (prefix): “mis-”
「間違っている」「誤った」という意味を表します。 - 語幹 (root): “identify”
「特定する」「識別する」という意味です。
この2つが組み合わさって、「間違って識別する」というニュアンスになります。
派生語や類縁語
- misidentification (名詞): 誤認
- misjudge (動詞): 誤って判断する
- mistranslate (動詞): 誤訳する
- misidentification (名詞): 誤認
よく使われるコロケーションや関連フレーズ (10個)
- misidentify a suspect → 容疑者を誤認する
- misidentify a plant → 植物を間違って特定する
- misidentify the cause → 原因を誤って突き止める
- misidentify an animal species → 動物の種を誤って識別する
- be misidentified as … → …として誤認される
- lead to misidentification → 誤認につながる
- a case of misidentification → 誤認の事例
- suffer from misidentification → 誤認に悩まされる
- prevent misidentification → 誤認を防ぐ
- correct a misidentification → 誤認を正す
- misidentify a suspect → 容疑者を誤認する
3. 語源とニュアンス
語源
- 「mis-」は古英語からあり、「誤った」「悪い」といった意味を持つ接頭語。
- 「identify」はラテン語の “identitas” (同一性) に由来し、「同一とみなす」「特定する」といった意味を持ちます。
- 「misidentify」はこれらが組み合わさり、歴史的にも「誤って同一視する」や「誤認する」という語感を保ちながら使われてきました。
- 「mis-」は古英語からあり、「誤った」「悪い」といった意味を持つ接頭語。
ニュアンス・使用時の注意
- 形式としてはややフォーマル寄りで、学術文献や報道などでも使用されます。
- 日常会話でも、特に「誰かを誰かと間違えた」「物を別のものと見間違えた」などのときに使うことができます。
- 「誤解する」とは少し異なり、「対象を求められている正解と間違えてしまう」という特定の意味合いがあります。
- 形式としてはややフォーマル寄りで、学術文献や報道などでも使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 他動詞: misidentify は「(対象)を誤って識別する」という意味の他動詞です。対象(目的語)が必要です。
構文例
- misidentify + 目的語: “I misidentified the butterfly.”
- be misidentified as …: “The man was misidentified as a criminal.”
- misidentify + 目的語: “I misidentified the butterfly.”
使用シーン
- ややフォーマルまたは大学・ビジネス文書でも見られます。口語でも使用可。
- 正確な名前や正体を間違えた、という状況に適します。
- ややフォーマルまたは大学・ビジネス文書でも見られます。口語でも使用可。
5. 実例と例文
(1) 日常会話での例文
“I mistook him for my cousin and totally misidentified him!”
- 「彼を従兄弟と勘違いして、完全に誤認しちゃったよ!」
“I often misidentify spices when I’m cooking without labels.”
- 「ラベルなしで料理していると、ときどきスパイスを間違って使っちゃうんだ。」
“She misidentified the restaurant, so we went to the wrong place.”
- 「彼女がお店を誤って特定しちゃったから、違う場所に行ってしまったんだ。」
(2) ビジネスでの例文
“We need to ensure we do not misidentify our target customers.”
- 「ターゲット顧客を誤認しないよう注意が必要です。」
“A misidentified competitor can lead to flawed business strategies.”
- 「競合相手を誤って認識すると、戦略が誤ってしまいます。」
“The manager apologized for misidentifying the reason for the decline in sales.”
- 「マネージャーは売上減少の原因を誤って特定したことを謝罪しました。」
(3) 学術的な文脈での例文
“The researcher misidentified the species in the initial study, causing a delay in the results.”
- 「研究者は初期の研究でその種を誤認し、結果に遅れが生じた。」
“Misidentified samples compromised the validity of the experiment.”
- 「誤って識別されたサンプルによって、実験の正当性が損なわれた。」
“Genetic testing can prevent misidentifying closely related organisms.”
- 「遺伝子検査は、近縁種の誤認を防ぐことができます。」
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- mistake (動詞) → 「間違える」(より広範な意味)
- misrecognize (動詞) → 「誤って認識する」(やや文語的)
- confuse (動詞) → 「混同する」(相手を別のものと思い違いする)
- mistake (動詞) → 「間違える」(より広範な意味)
例:
- mistake: “I mistook him for someone else.”
- misrecognize: “She misrecognized the face under poor lighting.”
confuse: “I confused the packaging of the two products.”
- 反意語
- 反意語
identify correctly → 「正しく認識する」
recognize → 「見分ける、認識する」
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号(IPA): /ˌmɪs.aɪˈdɛn.tɪ.faɪ/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きくは変わりませんが、
- アメリカ英語: [mɪs-aɪ-DEN-tɪ-faɪ]
- イギリス英語: [mɪs-aɪ-DEN-tɪ-faɪ]
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きくは変わりませんが、
- 強勢(アクセント): “identify” の第2音節 “-den-” のあたりに強勢が置かれます。
- よくある間違い: “i” の音や “fy” の発音を弱めすぎず、はっきり /faɪ/ と発音することを意識しましょう。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “misidentify” の “s” と “i” の位置を入れ替えたり、「misedentify」と書いてしまうミスに注意してください。
- 同音異義語: 直接の同音異義語はありませんが、“misinterpret” (誤って解釈する) と混同しないようにしましょう。
- 試験対策: TOEICや英検でも、誤解や誤認に関する文章題やリスニングで出題される可能性があります。文章内容をよく把握することが大切です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 接頭語 “mis-” のイメージ
“mis-” は「誤った」「悪い」という意味を強く持つので、“misjudge” や “misinterpret” と同じ仲間だとイメージしておくと覚えやすいです。 - スペリングのポイント
「mis + identify」で “m” と “i” の間に“s”が入るところを意識して書き取りましょう。 - 勉強テクニック
「何かを“mis + 動詞”する」という形をまとめて覚えると、同系統の単語を一括で吸収できます。
例: miscalculate(計算を誤る), misread(読み間違える), mishear(聞き間違える)
以上が “misidentify” の詳細解説です。何かを誤って認識しやすい状況などで使える表現なので、関連する “mis-” の単語とともに覚えておくと便利です。
を誤認する