最終更新日:2025/11/11
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元となった辞書の項目

renown

名詞

〈U〉《...で》高名, 名声《for ...》

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彼はその卓越した才能で高名になった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: renown

品詞: 名詞 (不可算名詞の場合が多いです)


  • 英語での意味: fame, reputation, high standing in the view of the public

  • 日本語での意味: 高名、名声、有名であること

「renown」は「名声」や「評判の高さ」を表す言葉で、「who has a great renown(非常に高い名声を持っている)」というように使います。フォーマルな文脈でよく使われる単語で、人や機関などが広く世間に知れわたっている状態を指します。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    → B2は、ある程度複雑な文脈でも理解・表現できるレベルです。「renown」のような抽象名詞を使って、評判や価値を表すことができる段階です。


  • 活用形:


    • 名詞なので、時制による変化はありません(単数形・複数形が実質無い場合が多く、不可算名詞として扱われることが多い)

    • 形容詞形としては “renowned” (有名な、名高い)を使います。


  • 他の品詞:


    • renowned (形容詞): “He is a renowned scientist.”(彼は名高い科学者だ)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成:


    • 接頭語や接尾語がつく形ではなく、語幹にあたる “re” + “noun” という呼び方をするわけでもありません。ただし中世フランス語の “renom” 由来で、もともと「再び(ré) + 名(noun)」というニュアンスの要素はあります。


  • 派生語・類縁語:


    • renowned (形容詞): “有名な”

    • renown (名詞): “名声、名高いこと”


  • よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10選:


    1. great renown(大きな名声)

    2. gain renown(名声を得る)

    3. international renown(国際的な名声)

    4. achieve renown(名声を達成する)

    5. worldwide renown(世界的に知られていること)

    6. enjoy renown(名声を享受する)

    7. lose renown(名声を失う)

    8. literary renown(文学的な名声)

    9. scientific renown(科学的な名声)

    10. rise to renown(名声を得るようになる)


これらの表現では、日本語でも「大きな名声」「国際的な名声」などと訳せます。

3. 語源とニュアンス


  • 語源:

    「renown」は中世フランス語の “renom” に由来し、「評価、名声」を意味していました。さらにさかのぼるとラテン語の “renomen” が語源といわれています。


  • 歴史的使用:

    中世ヨーロッパの騎士や君主の名声を語るときによく使われてきました。現代では、文学や学術、芸術の分野の「高い評価」を示すときにも使われます。


  • ニュアンス・使用時の注意点:


    • かなりフォーマルで文語的な響きがあります。日常会話ではあまり頻繁には出てきませんが、新聞記事や評論、スピーチなどで「彼(彼女)の名声」を強調したいときに使われます。

    • 既に高く評価されている場合に言及することが多いため、あえて「まだ無名」というニュアンスで “renown” を使うことはありません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント:


    • 不可算名詞として扱われることが多いです。「a renown」とは通常言いません。

    • 「~において名声を得ている」というときは、「He gained renown for his discovery.(彼はその発見で名声を得た)」のように “for” や “in” を用います。


  • 使用シーン(フォーマル/カジュアル):


    • どちらかというとフォーマル寄り。カジュアルな会話では “fame” や “reputation” のほうがよく使われます。


  • 一般的な構文例:


    • “He gained (international) renown for 〜”

    • “She achieved renown as a 〜”

    • “He rose to renown through 〜”


5. 実例と例文

(1) 日常会話


  1. “He’s a chef of great renown, so it’s hard to get a reservation at his restaurant.”


    • (彼は非常に名の通ったシェフだから、彼のレストランの予約を取るのは難しいんだ。)


  2. “Her paintings earned her international renown at a young age.”


    • (彼女の絵画は若くして国際的な名声をもたらしたよ。)


  3. “They spoke of the author’s renown, but I haven’t read his works yet.”


    • (その作家の有名さが話題になっていたけど、私はまだ彼の作品を読んだことがない。)


(2) ビジネス


  1. “Our company seeks to build renown in the tech industry.”


    • (当社はテック業界での名声を築くことを目指しています。)


  2. “He achieved considerable renown for his leadership style.”


    • (彼はそのリーダーシップスタイルでかなりの評判を得ました。)


  3. “To maintain renown, we must consistently deliver high-quality services.”


    • (名声を維持するためには、常に高品質のサービスを提供しなくてはなりません。)


(3) 学術的文章・フォーマル


  1. “Dr. Smith’s renown in the field of neuroscience is widely recognized.”


    • (神経科学の分野におけるスミス博士の名声は広く認められている。)


  2. “The institution has gained renown through groundbreaking research.”


    • (その機関は画期的な研究を通じて名声を得てきた。)


  3. “He is of considerable renown among historians for his meticulous research.”


    • (彼は緻密な研究で歴史学者の間ではかなり名高い。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語 (Synonyms)


    1. fame(名声)


      • よりカジュアルで広く使われる。「有名人」に対して “fame” をよく用いる。


    2. reputation(評判)


      • 「世間での評判や評価」という意味合いで、必ずしも「良い」だけではなく、良し悪しの評価を含む。


    3. prestige(威信、名声)


      • 社会的権威や尊敬に焦点を当てた言葉。よりフォーマルで権威づけを重視する。



  • 反意語 (Antonyms)


    1. obscurity(無名、世間に知られていないこと)

    2. anonymity(匿名、無名)


“renown” は「高く知られている」、「良い評判」を意味するので、反意語は「知られていない、名の通っていない」状態を表すものになります。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA):


    • アメリカ英語: /rɪˈnaʊn/

    • イギリス英語: /rɪˈnaʊn/


  • アクセント: 第2音節 “naʊn” に強勢があります。(re*nown*)


  • アメリカ英語とイギリス英語の違い:

    大きな違いはありませんが、イギリス英語のほうが “r” の発音が弱めになりやすい傾向があります。


  • よくある発音ミス:


    • 語尾の “n” を曖昧にしがち。明確に “ナウン” と発音するように意識しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “reknown” とつづり間違えるケースが多いです。正しくは “renown”。

  2. 同音異義語との混同: “renown” と “renowned” は意味が異なります。


    • “renowned” は形容詞「有名な」

    • “renown” は名詞「名声」


  3. 記事や冠詞の使い方: 不可算名詞なので “a renown” は通常使いません。“He has renown” などの形になりやすいです。

  4. TOEIC・英検などの試験対策: 長文読解や語彙問題で出る可能性があります。文章中で見かけたら「高い評価」「名声」の意味として処理しましょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「renown」は “re + name” (もう一度名前が広まる)という語源イメージから、「世に名前が再び知れわたるほど有名になる」と理解すると覚えやすいです。

  • スペリング暗記法: “re + n + own” と3つに区切って、最後は自分のもの(own)というイメージをもつとミスをしにくくなります。

  • 有名な人の写真やニュースを見ながら「They have renown.」と声に出してみると、イメージとともに記憶に残りやすくなります。


以上が、名詞 “renown” の詳細解説になります。フォーマルな文書やスピーチ、新聞記事などで「名声」や「高い評価」の意味合いを表したいときに役立つ単語です。

意味のイメージ
renown
意味(1)

(…で)高名,名声《+for+

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