最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

plow

【名/C】すき / 〈土地〉をすきで耕す / 《…を切り開いて》〈道〉を押し進む《through ... 》

このボタンはなに?

農夫は土を耕すために鋤を使いました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: plow(主にアメリカ英語), plough(主にイギリス英語)

品詞: 名詞 / 動詞

CEFRレベル: B1(中級)


  • 農業の分野などでやや専門的な語ですが、日常でも「雪かきをする」意味などで使われるため、中級レベル程度で覚えておくと便利です。

意味(英語・日本語)


  • 名詞: A farm implement used to turn over the soil in preparation for planting seeds.

    → 畑を耕すために土をひっくり返す農具、または除雪車を指す。

    こういう場面で使われる道具の名前で、土を耕したり雪をかいたりする機械を示します。


  • 動詞: To break and turn over the earth with a plow, or to move forcefully through something.

    → 土を耕したり、何かを強引に進むイメージで使われます。


活用形


  • 動詞: plow - plowed - plowed / plowing …など


    • 例: “I will plow the field.”(畑を耕すつもりだ)


  • 他の品詞形


    • 例: “plower”という形は一般的ではありませんが、“snowplow”(除雪車、名詞)は派生語としてよく使われます。



2. 語構成と詳細な意味


  • 語構成


    • 明確な接頭語・接尾語があるわけではなく、単独の語幹「plow」が基本です。


  • 派生語や類縁語


    • “snowplow” (名詞): 除雪車

    • “plough” (動詞・名詞): イギリス英語での綴り。意味は同じです。


  • よく使われるコロケーション(共起表現)10選


    1. plow a field(畑を耕す)

    2. plow the land(土地を耕す)

    3. snow plow(除雪車)

    4. plow through a book(本をどんどん読み進める)

    5. plow into a crowd(群衆に突っ込む)

    6. plow under(作物を土の下にすき込む)

    7. plow up the soil(土壌を掘り起こす)

    8. plow the roads(道路を除雪する)

    9. plow on with work(仕事をがむしゃらに続ける)

    10. plow along(ゆっくり進む、または苦労しながらも進む)



3. 語源とニュアンス


  • 語源


    • 古英語の “plog, ploh” (畑を耕す道具)に由来するとされます。中世を通じて農具の名前として発展してきました。


  • 歴史的に


    • 農業社会では必須の道具名として使われてきました。

    • 比喩的に「力強く進む」「強引に進む」のニュアンスが加わり、目的や障害に対して根気よく進み続けるイメージでも使われるようになりました。


  • ニュアンス / 使用時の注意


    • (動詞)「困難をものともせず進む」や「何かを切り開く」という積極的・力強い印象があります。

    • 文章でも会話でも使われますが、「除雪する」の意では比較的日常的です。一方、「畑を耕す」イメージは農業関連で専門的に使われる場合もあります。



4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として


    • 可算名詞(a plow, two plows …)

    • 例: “We bought a new plow for the farm.”(農場用に新しい鋤を買った)


  • 動詞としての使い方


    • 他動詞:目的語に“field”や“land”などを取ります。

    • 例: “He plowed the field.”(彼は畑を耕した)

    • 自動詞(比喩的表現など):進む対象を暗黙的に示す場合もあります。

    • 例: “The truck plowed through the snow.”(トラックは雪をかき分けて進んだ)


  • よくある構文


    • plow + 目的語(the field / the road など)

    • plow through + 名詞(困難・障害をもつイメージ)

    • plow into + 名詞(衝突するように飛び込むイメージ)



5. 実例と例文

日常会話


  1. “Could you help me plow the driveway? It’s covered in snow.”

    (車道の雪かきを手伝ってくれない?雪でもういっぱいなんだ。)

  2. “We need to plow the backyard before planting anything.”

    (何かを植える前に裏庭を耕さなきゃ。)

  3. “That pickup truck just plowed into the fence!”

    (あのピックアップトラックがフェンスに突っ込んだよ!)

ビジネス


  1. “We decided to plow some resources into a new marketing campaign.”

    (私たちは新たなマーケティングキャンペーンにリソースを投じることにした。)

  2. “Our sales team needs to plow through these leads quickly.”

    (営業チームはこれらのリードを速やかに片付ける必要がある。)

  3. “Let’s plow on with the project despite the setbacks.”

    (困難があってもプロジェクトを継続的に進めましょう。)

学術的な文脈


  1. “Farmers use advanced machinery to plow the fields more efficiently.”

    (農家はより効率的に畑を耕すために高度な機械を使います。)

  2. “Snowplows are critical infrastructure in northern regions.”

    (雪の多い地域では、除雪車は重要なインフラです。)

  3. “The research plowed new ground in the field of agronomy.”

    (この研究は農学の分野で新分野を切り開きました。)


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. till (耕す)


      • 土を耕す点で似ているが、「plow」は道具名および動作の双方を含み、より広い文脈で使われます。


    2. cultivate (耕す、育成する)


      • 「cultivate」は精神的・社会的にも「育む」ニュアンスがあり、比喩表現としての幅が広い。


    3. dig (掘る)


      • 「plow」と比べると規模が小さく、人がシャベルなどで掘るイメージが強い。



  • 反意語


    • 明確な反意語はありませんが、あえて挙げるなら「leave untouched」(手を付けずに放っておく)といった語句が対照的なニュアンスになります。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • アメリカ英語: /plaʊ/

    • イギリス英語: /plaʊ/ または /plaʊ/ (スペルは “plough” が一般的)


  • アクセント


    • 1音節語なので特にアクセントの位置を気にする必要はありません。

    • 「アウ」という双音(diphthong)が鍵なので、口を大きく動かして“plow”としっかり発音しましょう。


  • よくある発音ミス


    • “plow” と “plow-er(花粉=pollen)” を混同してしまうことなどがあり得ますが、スペル・音ともかなり異なるため注意が必要です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス


    • アメリカ英語(plow)とイギリス英語(plough)の違いによる混乱。


  • 同音異義語との混同


    • 直接の同音異義語はあまりありませんが、語頭が似た綴り(play, ployなど)と混同しやすいです。


  • 試験対策


    • TOEICや英検では「基本的な農具の名前として知っているか」「耕す」のような動作表現を理解しているかが問われる可能性があります。

    • また、比喩的な用法(plow through a book)などを熟語として出題する場合もあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚えやすいイメージ


    • 「P」から始まり「-low」が続く形は、重々しく進むイメージとリンクさせると覚えやすいです。

    • 雪を“アウ”という音とともに押しのけて進む姿を想像すると「plow」の発音と意味が結び付きやすいでしょう。


  • 勉強テクニック


    • 「plow through ~」という熟語で覚えると他の用例にも応用が効きます。

    • 英国綴り(plough)と合わせてセットで暗記しておくと、どちらに遭遇しても戸惑いません。


以上が “plow” の詳細解説です。農業でも雪かきでも「前へ進む力強さ」をイメージしながら覚えると、使うときにすぐ思い出せるでしょう。

意味のイメージ
plow
意味(1)

(牛・馬・トラクターが引く耕作用の)すき

意味(2)

すきに似た道具(除雪機(snowplow)など)

意味(3)

〈土地〉‘を'すきで耕す

意味(4)

(…を切り開いて)〈道〉‘を'押し進む《++through+

意味(5)

すきで耕す

意味(6)

(…を)かき分けて進む《+through+

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