最終更新日:2025/11/25
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元となった辞書の項目

tactic

【名/C】作戦;かけひき;戦術【形】配列の,順序の

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彼はゲームに勝つために巧妙な戦術を使った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: tactic

品詞: 名詞 (可算名詞)

意味(英語): An action or strategy carefully planned to achieve a specific end.

意味(日本語): 特定の目的を達成するために緻密に考えられた行動や戦略。

「tactic」は、相手や状況に合わせてどう動くかを考えた、戦略や行動の一つの手段を表します。軍事やビジネス、スポーツなど、幅広い場面で使われる単語です。

活用形・関連品詞


  • 単数形: tactic

  • 複数形: tactics

  • 形容詞形: tactical (戦術的な)

たとえば、ビジネスの場面でも「tactical move(戦略的な動き)」などと使うことがあります。

CEFRレベルの目安: B2(中上級)

B2レベルは、抽象的でやや専門的なトピックにも触れはじめるレベルです。「戦略」や「戦術」などの文脈で自然に使えるようになると、より応用的な会話が可能になります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源となるギリシャ語: 「taktikós (τάκτικός)」


    • takt-: 「配置する/並べる」という意味のギリシア語動詞 “tattein” (τάττειν) に由来


詳細な意味


  • 特定の戦略を実行する上での具体的な行動や手段

  • 「戦略(strategy)」が大きな方針を示すのに対し、「tactic」はその方針を具体的に実行するための個別のアクションを示唆

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. employ a tactic (戦術を用いる)

  2. effective tactic (効果的な戦略・戦術)

  3. marketing tactic (マーケティング戦略/施策)

  4. negotiation tactic (交渉戦術)

  5. military tactic (軍事戦術)

  6. defensive tactic (防御的な戦術)

  7. offensive tactic (攻撃的な戦術)

  8. adopt a tactic (戦術を採用する)

  9. shift tactics (戦術を変える)

  10. a common tactic (よくある戦略・手法)


3. 語源とニュアンス

語源

「tactic」の語源は、前述したとおり古代ギリシャ語で「配置する/整える」という意味の “τάττειν (tattein)” から来ており、「何かをうまく並べて適切な場所に置く」というイメージを伴います。

ニュアンスと使用上の注意


  • 「tactic」は、具体的かつ短期的なアクション要素が強いニュアンスを持ちます。

  • 軍事やスポーツ、ビジネスなど広い分野で用いられますが、口語というよりは少し専門的・本格的な印象を与えます。

  • カジュアルな会話でも使うことは可能ですが、「strategy(戦略)」よりも、さらにフォーカスした行動内容を表現したい時に最適です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞なので、冠詞(a/an/the)や複数形(tactics)として用いられます。

  2. しばしば「tactic to do something(何かをするための戦術)」というように、「to不定詞」や「for + 名詞」を伴って目的を明確に示すことが多いです。

  3. フォーマルな文書や軍事関係の記事、ビジネス上の会議資料・プレゼンテーションなど、やや硬めの文脈でよく見かけます。

  4. 形容詞として「tactical(戦術的な)」を使用する場合は、「tactical plan / tactical approach(戦術的な計画 / アプローチ)」のように名詞を修飾します。


5. 実例と例文

5-1. 日常会話の例文


  1. “I changed my tactic halfway through the game and ended up winning.”

    (途中で戦術を変えたら、最終的に勝ったよ。)


  2. “She used a friendly tactic to approach new customers.”

    (彼女は新規顧客にアプローチするのに親しみやすい方法をとった。)


  3. “My usual tactic for getting a seat on the train is to arrive one station earlier.”

    (電車で座るときは、いつも一駅早く行って席を確保するのが自分の手だよ。)


5-2. ビジネスの例文


  1. “We need to brainstorm new tactics to increase our social media engagement.”

    (SNSのエンゲージメントを高めるために、新しい戦術をいろいろ考える必要がある。)


  2. “Their pricing tactic is aggressive, but it seems to be working.”

    (彼らの価格設定の戦術は攻撃的だが、効果があるようだ。)


  3. “The marketing team adopted a new promotional tactic for this campaign.”

    (マーケティングチームは今回のキャンペーンに新しいプロモーション戦術を取り入れた。)


5-3. 学術的・専門的な文脈


  1. “In military history, the evolution of warfare has always been tied to changes in tactical doctrine.”

    (軍事史においては、戦の進化は常に戦術ドクトリンの変化に結びついてきた。)


  2. “This research examines the effectiveness of negotiation tactics in cross-cultural settings.”

    (この研究は異文化環境における交渉戦術の有効性を検証している。)


  3. “Tactical analysis in sports focuses on how teams defend and counterattack.”

    (スポーツにおける戦術分析は、チームがどのように守備し、カウンターを仕掛けるかに焦点を当てている。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. strategy(戦略)


    • 大きな方針を示す言葉。長期的視点に重きがある。

    • 例: “Our overall strategy will guide our day-to-day tactics.”

      (私たちの全体的な戦略が、日々の戦術を導くでしょう。)


  2. approach(アプローチ)


    • 一般的に問題や課題に取り組む方法。必ずしも「戦術」のような切迫感はない。

    • 例: “Her approach is more diplomatic than his tactic.”

      (彼女のアプローチは、彼の戦術よりも外交的だ。)


  3. method(方法)


    • 行動・実施の具体的な手段を指すが、一般的な言葉。必ずしも戦略性を含まない。

    • 例: “Using different teaching methods can be an effective tactic in the classroom.”

      (さまざまな教授法を使うことは、教室内で有効な戦術になり得る。)


反意語(真逆の意味というよりは文脈上の対比)


  • chance(行き当たりばったり)


    • 「計画や戦略なしに、偶然や運任せ」というニュアンスで対比的に使える。

    • 例: “Relying on chance is the opposite of having a well-thought-out tactic.”

      (運に頼るのは、よく練られた戦術を持つことの対極にある。)



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈtæk.tɪk/

  • アクセントの位置: “tac” の部分に強勢があります(TAC-tic)。

  • アメリカ英語・イギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語ではわずかに /ˈtæk.tɪk/ がやや短く聞こえる場合があります。

  • よくある間違い: “tactics” (複数形) と混同して読み間違えること。語尾の “-s” による変化にも注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: tactic → “tactik” / “tacktics” などと間違えることがある。

  2. 複数形の扱い: “tactics” で使われることが多いが、単複混同しないよう注意。

  3. strategyとの混同: 「strategy」は大局的、「tactic」は個別的な手段のニュアンスと理解して区別する。

  4. TOEICや英検などの試験対策: ビジネス文脈で「negotiation tactics(交渉戦略)」や「marketing tactics(マーケ戦術)」などとして出題される可能性がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “tactic”=“タック(つ)と決める具体策” のように語感で覚えるとイメージしやすいかもしれません。

  • 戦略 (strategy) は全体像、戦術 (tactic) は部分的な行動」という対比をイメージすると頭に入りやすいです。

  • スペリング学習の際は、「tac + tic」と2つのパーツに分けて覚えると間違いを減らせます。


以上が「tactic」の詳細解説です。長期的な視点を示す「strategy」との対比を意識しながら、「tactic」はどういう小さな行動を具体的にとるかという点で使われることが多いということを覚えておくと便利です。

意味のイメージ
tactic
意味(1)

《通例~s》作戦,方策,かけひき

意味(2)

《個々の》戦術,兵法(全体的な戦略はstrategy)

意味(3)

配列の,順序の

TOEIC英単語(TSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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