prediction

1. 基本情報と概要

単語: prediction

品詞: 名詞 (countable)

意味(英語): an act of saying what will happen in the future

意味(日本語): 未来に何が起こるかを予測・予言すること

「prediction」は、「これは今後こうなるだろう」という未来に関する推測や予言を指す単語です。日常会話やビジネス、学術的な論文など幅広い場面で使われますが、ややフォーマル寄りの単語でもあります。

• 活用形:

  
  
  • 単数形: prediction
    
  
  
  • 複数形: predictions
    
  
  



• 他の品詞:

  
  
  • predict (動詞): 予測する
    
  
  
  • predictable (形容詞): 予測可能な
    
  
  
  • unpredictable (形容詞): 予測不可能な
    
  
  
  • predictably (副詞): 予想通りに
  
  



• CEFRレベル: B2 (中上級)
  
  日常生活でも使われる語ですが、少し専門的な文章やビジネス文書など、幅広いシーンで出てくるため、中上級レベルに相当します。

2. 語構成と詳細な意味

• 接頭語: pre-（「前もって」という意味。例: preview, precondition）
  


• 語幹: dict (ラテン語の “dicere” 「言う」が由来)
  


• 接尾語: -ion（名詞化を示す接尾語。動作や状態を表す）

「prediction」は「pre-（前もって）」＋「dict（言う）」＋「-ion（名詞形）」が組み合わさった単語で、「前もって言うこと」という意味合いから「予測、予言」を表します。

よく使われるコロケーション（10個）

1. make a prediction（予測を立てる）
   


2. accurate prediction（正確な予測）
   


3. long-term prediction（長期的な予測）
   


4. weather prediction（天気予報 / 天気予測）
   


5. economic prediction（経済予測）
   


6. bold prediction（大胆な予測）
   


7. confirm a prediction（予測を確認する）
   


8. defy prediction（予測を覆す）
   


9. base ~ on a prediction（〜を予測に基づかせる）
   


10. market prediction（市場予測）

3. 語源とニュアンス

• 語源: ラテン語で「前もって言う」といった意味を持つ “praedicere” に由来します。
  


• 歴史的使用: 古くから「占い」や「予言」といった文脈で使われてきましたが、現在は科学的分析や将来の展望を論じる際の「数値予測」「将来予測」「予報」というニュアンスで広く用いられています。
  


• 使用時の注意点: “prediction” は主にややフォーマルな響きを持ちます。日常会話でも使用されますが、学術的・ビジネス的シーンで特によく使われます。カジュアルに言うときは “guess” や “forecast” (特に天気の場合) も使われます。

4. 文法的な特徴と構文

• 可算名詞 / 不可算名詞: “prediction” は可算名詞です。具体的に「予測（1つ、2つ）」と数え上げることができます。
  



• 一般的な構文:

  
  
  1. make + a + prediction
     
     例: I want to make a prediction about next year’s sales.
     
  
  
  2. base one’s decision on ~ prediction
     
     例: She based her decision on the latest prediction from the experts.
     
  
  
  3. ~ (someone’s) prediction comes true
     
     例: His prediction about the election results came true.
     
  
  



• イディオム等: “crystal-ball prediction” (「水晶玉の予言」のように、全く根拠がないが将来を見通すニュアンス)などがあります。

5. 実例と例文

日常会話で使われる例文

1. “I made a prediction that it would rain today, and I was right!”
   
   （今日は雨が降るって予測してたけど、当たったよ！）
   


2. “Her prediction about the party turnout was surprisingly accurate.”
   
   （彼女のパーティの出席者数に関する予測は意外なほど正確だった。）
   


3. “Do you have any prediction about the new movie’s success?”
   
   （新作映画の成功について、何か予測はある？）

ビジネスシーンで使われる例文

1. “The sales team made a bold prediction regarding quarterly revenue.”
   
   （営業チームは四半期の収益について大胆な予測を立てた。）
   


2. “We rely on market predictions to decide our next strategy.”
   
   （次の戦略を決めるのに市場予測を頼りにしている。）
   


3. “Your prediction about consumer trends was spot-on.”
   
   （消費者動向に関するあなたの予測は的中したよ。）

学術的文脈で使われる例文

1. “The researchers’ prediction was based on years of empirical data.”
   
   （研究者たちの予測は長年の実証データに基づいていた。）
   


2. “Accurate prediction of climate patterns is critical to our study.”
   
   （気候パターンの正確な予測は私たちの研究にとって非常に重要だ。）
   


3. “This model allows for precise prediction of population growth.”
   
   （このモデルにより、人口増加を正確に予測できる。）

6. 類義語・反意語と比較

• 類義語

  
  
  1. forecast（予報・予測）
     
     
     
     • 特に天気や経済など数値的な未来予測で使われることが多い。
       
     
     
  
  
  2. projection（将来の推計）
     
     
     
     • データを基にした将来の数値分析でよく使われる。
       
     
     
  
  
  3. prophecy（予言）
     
     
     
     • 宗教的・神秘的なニュアンスを伴うことが多い。
       
     
     
  
  



• 反意語

  
  
  • この単語の明確な反意語はありませんが、強いて言えば「回顧」を意味する “review” や “retrospect” が対照的な概念になります（過去を振り返る行為）。
  
  

7. 発音とアクセントの特徴

• 発音記号(IPA): /prɪˈdɪk.ʃən/
  


• アクセントの位置: 「dic」に強勢があります (【pre-DIC-tion】)。
  


• アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな違いはありませんが、アメリカ英語では /prɪˈdɪk.ʃən/、イギリス英語でも同様に /prɪˈdɪk.ʃən/ と発音されます。
  


• よくある発音の間違い:
  
  
  
  • [pre-di-ku-shun] と「ク」に濁った音を入れたり、[pre-dic-tion] のように /k/ と /ʃ/ を区切れずに読んでしまう場合があります。
    
  
  
  • しっかり “dic” に強勢を置いて “dic” と “tion” を分けて発音すると伝わりやすいです。
  
  

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “prediction” の綴り間違いとして “predition” や “predicton” などが起こりがちです。
  


• 同音異義語との混同: 特に目立つ同音異義語はありませんが、 “predicate” (述語) など、似た語形の単語と混同しないように注意。
  


• 試験での出題傾向: TOEICや英検などでも、ビジネスシーンや一般教養として「予測」という語彙は重要視されるため、リーディングやリスニングで登場することが多いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “prediction” は “pre” + “dict” + “ion” の組み合わせ → 「前もって言うこと」と覚えておくと、意味がわかりやすいです。
  


• “dic” は “dictation” や “dictionary” など「言葉や言うこと」と関わる語源です。
  


• 予測の “p” (pre) と “d” (dict) を並べて覚えると、スペリングミスを防ぎやすいでしょう。
  


• おまじないのように「プレディクション、プレディクション」と声に出して言うと、リズミカルに覚えやすいです。

以上が名詞“prediction”の詳細解説です。日常の軽い予測から、ビジネスや研究での高度な将来予測まで、さまざまな場面で活用される重要な単語です。ぜひ文脈に合わせて使い分けてみてください。