元となった辞書の項目
relocate
解説
以下では、動詞「relocate」について、学習者の方に分かりやすく、かつ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: relocate
品詞: 動詞 (Verb)
活用形:
- 原形: relocate
- 三人称単数形: relocates
- 現在分詞/動名詞形: relocating
- 過去形/過去分詞形: relocated
英語での意味:
- to move to a new place or position
- to cause someone or something to move to a new location
日本語での意味:
- (人・物・オフィスなどが)移動する、引っ越す、移転させる
「住む場所やオフィスの所在地を変更する、というニュアンスの動詞です。ビジネスでも、個人的な引っ越しの場面でもよく使われます。」
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話やビジネス上で使うための語彙としてはやや難しく感じるかもしれませんが、国際的なビジネスなどでは頻繁に登場します。
2. 語構成と詳細な意味
- 接頭語: re-
- 「再び」「もう一度」の意味を持ち、何かをやり直す・再度行うニュアンスを表す。
- 「再び」「もう一度」の意味を持ち、何かをやり直す・再度行うニュアンスを表す。
- 語幹: locate
- 「位置づける」「配置する」という意味。
- 「位置づける」「配置する」という意味。
→ つまり relocate は「再び場所を定める」「新しい場所に移す」というニュアンスになります。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- relocate the head office(本社を移転する)
- relocate employees(従業員を転勤させる)
- relocate to another city(別の都市へ移転する・引っ越す)
- relocate operations to Asia(事業をアジアへ移転する)
- temporarily relocate(一時的に移転する)
- relocate one’s residence(住居を移す)
- relocate for work(仕事のために移住・引っ越す)
- relocate staff(スタッフを移動させる)
- government-assisted relocation(政府支援による移転)
- family relocation support(家族の移転支援)
3. 語源とニュアンス
語源:
- 「re-(もう一度)」+「locate(位置づける)」
- “locate”はラテン語で「置く」という意味の “locare”から来ています。
歴史的・使用上のポイント:
- 比較的新しめのビジネス用語としてもよく使われる動詞です。企業の拠点移転や、大きな環境の変化を伴う引っ越しに使われます。
- カジュアルな会話でも、引っ越しの話題で丁寧に表現したいときに使われることがあります。
- フォーマルな文脈でも使いやすい語ですが、日常的に「move」が代わりに使われることも多いです。
4. 文法的な特徴と構文
自動詞/他動詞: どちらの用法もあります。
- 自動詞の例: “I relocated last year.”(昨年引っ越しました。)
- 他動詞の例: “We relocated our office.”(私たちはオフィスを移転しました。)
- 自動詞の例: “I relocated last year.”(昨年引っ越しました。)
一般的な構文やイディオムの例:
- “relocate + 名詞(人/物/組織) + to + 場所”: “They relocated their production line to Vietnam.”
- 自動詞的に “relocate to + 場所”: “He plans to relocate to Paris.”
- “relocate + 名詞(人/物/組織) + to + 場所”: “They relocated their production line to Vietnam.”
フォーマル/カジュアル:
- ビジネス文書やニュースなど、ややフォーマルな場面で使われることが多い。普段の口語では “move” と言う方が自然な場合もあります。
5. 実例と例文
(1) 日常会話で使われる例文
- “I’m going to relocate to a bigger apartment next month.”
- (来月、もっと広いアパートに引っ越すつもりなんだ。)
- (来月、もっと広いアパートに引っ越すつもりなんだ。)
- “My friend decided to relocate closer to her workplace to save commute time.”
- (友人は通勤時間を節約するため、職場の近くに引っ越すことにしました。)
- (友人は通勤時間を節約するため、職場の近くに引っ越すことにしました。)
- “After the storm, many families had to relocate for safety reasons.”
- (嵐の後、多くの家族が安全のために移転しなければなりませんでした。)
(2) ビジネスシーンで使われる例文
- “The company will relocate its headquarters to New York by the end of the year.”
- (その会社は年末までに本社をニューヨークへ移転する予定です。)
- (その会社は年末までに本社をニューヨークへ移転する予定です。)
- “Our HR team helps employees relocate smoothly when they get transferred internationally.”
- (人事部は海外転勤になった従業員が円滑に引っ越しできるよう支援します。)
- (人事部は海外転勤になった従業員が円滑に引っ越しできるよう支援します。)
- “We’re considering whether to relocate our production facilities to reduce costs.”
- (コスト削減のために生産拠点を移転するか検討中です。)
(3) 学術的な・フォーマルな文脈で使われる例文
- “The research lab must relocate to a more advanced facility to accommodate new equipment.”
- (新しい設備に対応するため、その研究所はより先進的な施設へ移転する必要があります。)
- (新しい設備に対応するため、その研究所はより先進的な施設へ移転する必要があります。)
- “Migratory birds often relocate to warmer climates in winter.”
- (渡り鳥はしばしば冬に温暖な気候へ移動します。)
- (渡り鳥はしばしば冬に温暖な気候へ移動します。)
- “In extreme cases, entire populations may need to relocate due to environmental degradation.”
- (極端な場合には、環境の悪化により集団全体が移住を余儀なくされることがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- move(引っ越す / 移動する)
- より日常的。フォーマル・カジュアル両方で使われる。
- より日常的。フォーマル・カジュアル両方で使われる。
- transfer(移す / 転任する)
- 人や物を別の場所に「移す」ニュアンスが強い。
- 人や物を別の場所に「移す」ニュアンスが強い。
- shift(移動させる / 変える)
- 「位置や方向を少し動かす」というニュアンス。抽象的な意味にも使える。
- 「位置や方向を少し動かす」というニュアンス。抽象的な意味にも使える。
- migrate(移住する / 移動する)
- 鳥や動物、人の大きなスケールの移動に使われることが多い。
- 鳥や動物、人の大きなスケールの移動に使われることが多い。
反意語(Antonym)
- stay(とどまる / 残る)
- 「引っ越しせずに同じ場所に残る」ニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号(IPA)
- アメリカ英語(AmE): /ˌriːloʊˈkeɪt/
- イギリス英語(BrE): /ˌriːləʊˈkeɪt/
- アメリカ英語(AmE): /ˌriːloʊˈkeɪt/
アクセント: “re-lo-CATE” の部分(後ろから2番目の音節 “lo”)に強勢があります。
よくある発音の間違い:
- “re-lok-ate” のようにアクセントを前にもってきてしまう
- “ree-locate” と区切りを変な位置で発音してしまう
- “re-lok-ate” のようにアクセントを前にもってきてしまう
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: × “realocate”, × “relokate” と書かないように注意。
- 同音異義語との混同: 音の似た “allocate” (割り当てる)と混同しやすいので要注意。
- 試験対策: ビジネスシーンや引っ越し・移転の文脈で出題されやすい単語。TOEICやIELTSのリスニング/リーディングで、企業の移転に関する話題が出てくることが多いです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「re-」は「もう一度」「再び」のイメージ
「場所(locate)を再設定する → 新しい場所に移す」という捉え方で覚えやすいです。 - 語呂合わせ(イメージ): “re + locate” = 「再配置」。
「元々の場所からロケーションを“また探す”」とイメージすると覚えやすいです。 - 勉強テクニック: “relocation”(名詞)も合わせて覚えると、ライティングや会話で使える幅が広がります。
「relocate」はビジネスから日常会話まで幅広く活躍する単語です。特に海外での仕事や留学など、遠方への“引っ越し”や“移転”の状況では頻繁に耳にします。ぜひ例文やコロケーションと一緒に覚えてみてください。
意味のイメージ
意味(1)
〈人・物〉‘を'移す;《米》…‘を'疎開させる
意味(2)
〈人・物が〉移る;《米》疎開する