最終更新日:2025/11/27
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元となった辞書の項目

engagement

名詞

〈C〉《...との》約束, 取り決め《with ...》 / 《...の》約束, 予約《for ...》 / 婚約

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解説

名詞 “engagement” の詳細解説


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: “engagement”

  • 日本語: 「約束」「婚約」「関与」「取り組み」「契約」「取り決め」など、複数の文脈で用いられる名詞です。

例えば、ビジネスでは「顧客とのやりとり・関与」といった意味、また個人の生活では「婚約」や「約束」といった意味でもよく使われます。相手との結びつき・取り決め・かかわりを強調するときに使われる単語です。

品詞

名詞 (noun)

活用形

名詞のため、直接的な活用形(複数形以外)はありません。


  • 単数形: engagement

  • 複数形: engagements

他の品詞になったときの例


  • 動詞: engage (例: “We need to engage with our customers.”)

  • 形容詞: engaged (“He is engaged to be married.” / “They are fully engaged in the project.”)

  • 分詞形容詞: engaging (“She has an engaging personality.”)

CEFR レベル

目安: B2 (中上級)


  • 「中上級」レベルの学習者が、ビジネスシーンや社会生活で頻繁に使う単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: en- (「~の状態にする・~に加わる」というニュアンス)

  • 語幹: gage (古フランス語由来で「約束」「抵当」「誓約」を表す要素)

  • 接尾語: -ment (「状態」や「結果」を名詞化する)

よく使われる主な意味


  1. 約束・申し合わせ

  2. 婚約

  3. 契約・取り決め

  4. 仕事・用事(ふだんな約束事)

  5. 関与・取り組み・エンゲージメント(ビジネス用語などで)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10選)


  1. customer engagement → 顧客とのエンゲージメント

  2. employee engagement → 従業員のエンゲージメント

  3. public engagement → 公共への関わり・世間との協力

  4. engagement ring → 婚約指輪

  5. engagement announcement → 婚約の発表

  6. social engagement → 社会的なかかわり

  7. prior engagement → 先約

  8. engagement party → 婚約パーティー

  9. level of engagement → 関与度・コミット度

  10. community engagement → 地域社会への参加


3. 語源とニュアンス

語源


  • 古フランス語の “engagier”に由来し、「誓約する」「抵当に入れる」が原義。

  • 英語では中世頃から “engage”として「約束する」「引き込む」といった意味へ発展し、後に名詞形 “engagement” が「約束」「誓約」「関与状態」などを表す言葉となりました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • “engagement” は比較的フォーマルなニュアンスもある一方、ビジネスシーンではカジュアルにも使われます。

  • 婚約などの個人的な「約束ごと」を意味するときは、深いコミットを示すニュアンスが強いです。

  • 一方、ビジネスや社会的分野での “engagement” は、ある対象に強く関与・取り組む様子を指しており、モチベーションやコミットメントの高さを表す場合があります。


4. 文法的な特徴と構文

名詞用法


  • 可算名詞として使われる場合: 「婚約」や「約束」、「特定の用事」(複数形が可能)

    例: “I have two engagements this afternoon.”

  • 不可算名詞としても扱われる場合があるが、ビジネス用語としては「エンゲージメント(従業員エンゲージメントなど)」と総称的に使うことが多い。

一般的な構文・イディオム


  • have an engagement to do … → …する約束(用事)がある

  • break an engagement → 約束や婚約を破棄する

  • be engaged (to someone) → (人と)婚約している

  • call off an engagement → 婚約や約束を中止する

使用シーン


  • フォーマル: ビジネス文書、公式発表など

  • カジュアル: 日常の「用事」「先約」程度であれば日常会話でも普通に使用


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “I can’t go out tonight because I have a prior engagement.”

    ⇒ 今夜は先約があるから出かけられないんだ。

  2. “Congratulations on your engagement! When’s the wedding?”

    ⇒ 婚約おめでとう! 結婚式はいつ?

  3. “Could we reschedule our appointment? I just realized I have another engagement at the same time.”

    ⇒ 別の約束と重なっていることに気づいたので、アポイントを変更できませんか?

ビジネス (3例)


  1. “Employee engagement is crucial for improving productivity.”

    ⇒ 従業員のエンゲージメントは生産性向上に不可欠です。

  2. “Our marketing strategy focuses on customer engagement through social media.”

    ⇒ 当社のマーケティング戦略はソーシャルメディアを通じた顧客とのエンゲージメントに注力しています。

  3. “We have several speaking engagements lined up for next month.”

    ⇒ 来月には、いくつかの講演の予定が控えています。

学術的 (3例)


  1. “The study explores the level of parental engagement in early childhood education.”

    ⇒ この研究は、幼児教育における保護者の関与度を調査しています。

  2. “Public engagement in policy-making can lead to more democratic outcomes.”

    ⇒ 政策決定への市民の関与は、より民主的な結果につながる可能性があります。

  3. “We must examine the factors shaping student engagement in online classrooms.”

    ⇒ オンライン授業における学生のエンゲージメントを形成する要因を検証しなければなりません。


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. participation → 参加、関与


    • “engagement” がより深いコミットのニュアンスを含むのに対して、 “participation” は単純に「参加」すること。


  2. involvement → 関与、巻き込まれること


    • “involvement” は「巻き込まれる」「加わる」という意味が強く、自ら積極的に関わるときにも使われます。


  3. commitment → 約束、献身


    • “commitment” はやや硬い表現で、強い責任感やコミットを表します。


反意語 (Antonyms)


  • detachment → 離脱、距離を置くこと

  • disengagement → 離脱、関わりをやめること


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ɪnˈɡeɪdʒ.mənt/

  • アメリカ英語: [インゲイジメント](ɪn-GAGE-mənt)

  • イギリス英語: [インゲイジメント](同じくɪn-GAYJ-məntと発音する人も)

  • アクセント: “-gage-” の部分に強勢があります。

  • よくある間違い: 「エンゲージメント」と綴り通りカタカナ発音してしまい、最後を「メント」と強く言う傾向。正しい2音節目への強勢に注意。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「engagement」を「engagment」とつづり間違えることがあるので気をつけてください。

  • 動詞 “engage” と混同: “engage” には「~に従事する」「婚約する」「引き入れる(引き込む)」など幅広い意味がある点を区別しましょう。

  • 婚約の「engagement」と、ビジネス用語の「engagement」は文脈で判断が必要です。

  • 資格試験・TOEICなどでは、ビジネス文脈での “employee engagement” や “customer engagement” が出題されることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「engage + -ment = かかわりを作る“状態”」というイメージで覚えると分かりやすいです。

  • 「人との約束や関わり合いを『中に(en)入れる(gage)』」という語源から連想して覚えると、複数の意味が結びつきやすくなります。

  • 婚約指輪 (engagement ring) のイメージを頭に浮かべると、そこから「約束(婚約)」だけではなく「人と深く関わる」という意味を思い出しやすいでしょう。


以上が名詞 “engagement” の詳細な解説です。日常、ビジネス、学術と幅広く使われる単語ですが、文脈ごとのニュアンスをしっかり押さえて使ってみてください。

意味のイメージ
engagement
意味(1)

〈C〉約束,契約,取り決め;(会合などの)約束,予約《+for+》;(人との)約束《+with+

意味(2)

〈C〉婚約;婚約期間

意味(3)

〈C〉雇用;雇用期間

意味(4)

〈C〉会戦,交戦

意味(5)

《複数形で》債務,負債

意味(6)

〈U〉〈C〉(歯車などの)かみ合わせ

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