cloth
〈U〉布,生地,織物 / 〈C〉(特定の用途に応じる大きさの)布地;(特に)テーブル掛け(table cloth),ふきん(dishcloth),ぞうきん(duster) / 〈U〉布表紙,クロース / 〈U〉ラシャ / 〈C〉黒の聖服;《文》《the~》聖職
1. 基本情報と概要
単語: cloth
品詞: 名詞 (可算名詞・不可算名詞として扱われる場合もある)
英語の意味: Material made by weaving or knitting fibers (such as cotton, wool, or synthetic fibers), which is used to make clothes, coverings, etc.
日本語の意味: 織物や編み物などの布地のこと。「布」を指します。
「衣服の材料として使われる布地」や「テーブルクロスなど物を覆うために使う布」など、広く“布”を指すときに使われます。英語では “cloth” と言うと、織り物や編み物などによって生地が作られたもの全般を意味します。
- CEFRレベル: A2(初級)
「cloth」は日常会話の中で頻繁に扱うわけではありませんが、基本的な単語なので比較的早い段階で習得するとよいでしょう。
活用形について
「cloth」は名詞のため動詞のような時制変化はありませんが、可算名詞として扱う場合は複数形を「cloths」となります。ただし、「cloths(布地の複数形)」と「clothes(服)」のスペリング・発音は異なるので注意が必要です。
- cloth (単数形)
- cloths (複数形)
品詞転換の例
- 「cloth」は基本的に名詞ですが、形容詞として “cloth-bound” (クロス装の) などの形で使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 接頭語: なし
- 語幹: cloth(「布・織物」を指す語幹)
- 接尾語: なし
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- table cloth → テーブルクロス
- dish cloth → 皿拭き用の布
- cloth napkin → 布製のナプキン
- cleaning cloth → 掃除用の布
- a piece of cloth → 一切れの布
- cloth bag → 布の袋(布バッグ)
- cloth scraps → 布の切れ端
- cloth merchant → 布の商人(繊維業者)
- cloth draped over ~ → ~に布がかぶせられている
- woolen cloth → ウールの布
3. 語源とニュアンス
語源
- 「cloth」は古英語の “clāþ” にさかのぼり、「布、衣類」を意味していました。古いゲルマン系の言語でも類似した形があり、織られた繊維の素材を表していたと考えられています。
ニュアンス・使用時の注意
- 「cloth」は「布全般」を広く意味しますが、「服 (clothes)」とはスペリングも発音も異なります。混同に注意しましょう。
- フォーマルな文書でもカジュアルな文脈でも、無難に使うことができます。特に素材としての「布」を強調するときに使われることが多いです。たとえば、手芸や工芸の説明や、それがテーブルや家具にかかる「クロス」として使われる場合に多用されます。
4. 文法的な特徴と構文
- 「cloth」は可算・不可算どちらでも使われます。
- 可算 (a cloth, two cloths):特定の布きれを指す場合や、皿拭き用の布など特定の用途の布を指すとき
- 不可算 (some cloth):布全般や素材としての布地を指すとき
- 可算 (a cloth, two cloths):特定の布きれを指す場合や、皿拭き用の布など特定の用途の布を指すとき
- フォーマル・カジュアル問わず使用可能。
- 動詞バリエーション(他動詞・自動詞)は特にありません(名詞のみ)。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Could you pass me a clean cloth to wipe the table?”
(テーブルを拭くのに使うきれいな布を取ってくれますか?) - “I found a piece of cloth in the drawer that might work as a dust rag.”
(引き出しの中にちょうどいいホコリ取り用の布があったよ。) - “She used a soft cloth to gently clean the glasses.”
(彼女は柔らかい布でグラスを優しく拭きました。)
ビジネスでの例文(3つ)
- “Our company sources organic cotton cloth for environmentally friendly products.”
(当社は環境に配慮した製品のためにオーガニックコットンの布地を仕入れています。) - “Before presenting the prototype, cover it with a cloth to maintain secrecy.”
(試作品を見せる前に、秘密保持のために布で覆ってください。) - “We need to find a reliable supplier who can provide high-quality woolen cloth.”
(上質なウールの布を提供してくれる信頼できる仕入れ先を探す必要があります。)
学術・専門的な文脈の例文(3つ)
- “Archaeologists discovered fragments of ancient cloth in the burial site.”
(考古学者たちは埋葬地で古代の布の断片を発見しました。) - “The study focuses on the durability and breathability of this new synthetic cloth.”
(この研究は新しい合成布の耐久性と通気性に焦点を当てています。) - “Conservationists carefully handle old pieces of cloth to prevent further deterioration.”
(保存専門家は古い布の破損を防ぐため、慎重に取り扱っています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- fabric (ファブリック)
- 「織物」や「布地」といった素材全般を指す。ややフォーマル。
- 「織物」や「布地」といった素材全般を指す。ややフォーマル。
- textile (テキスタイル)
- 織物や編み物を総称して指し、産業的・専門的な響きが強い。
- 織物や編み物を総称して指し、産業的・専門的な響きが強い。
- material (マテリアル)
- 「素材」を意味し、繊維以外にも木材や金属なども含む場合があるので、範囲が広い。
- 「素材」を意味し、繊維以外にも木材や金属なども含む場合があるので、範囲が広い。
反意語
「布」の明確な反意語はありませんが、衣服を仕立てる前の状態の「布」と、すでに縫製された「服 (clothes)」という対比があるため、混乱しやすい点に注意しましょう。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /klɔːθ/ (イギリス英語), /klɔːθ/ 又は /klɑːθ/ (アメリカ英語)
- アクセント: “cloth” は 1音節の単語で、語全体にアクセントがきます。
- イギリス英語では 「クロース」のように /ɔː/、アメリカ英語では地域によって /ɔː/ と /ɑː/ の発音に揺れがみられます。
- 「cloths」と「clothes」の発音の違いに注意しましょう。「clothes」は /kləʊðz/(英)、/kloʊðz/(米)などで、若干「ズ」の音が入ります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- 「cloth」と「clothes(服)」のスペリング・発音の違い
- cloth: /klɔːθ/
- clothes: /kləʊ(ð)z/ または /kloʊ(ð)z/
- cloth: /klɔːθ/
- 複数形「cloths」と「clothes」を混同しないようにする。
- 「a cloth」「some cloth」の使い分け(可算・不可算の違い)
- 資格試験などでは「cloth / clothes」の区別問題やスペル問題が頻出することがあるのでしっかり覚えましょう。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “cloth” と “clothes” を混同しないように、「-es」が付くと
服
になると覚えると区別しやすいでしょう。 - スペルの最後が “-th” = “cloth(布)”。“-thes” = “clothes(服)” とイメージすると記憶に残りやすいです。
- 布をイメージするときに、“クロス (cross)” と似た音なので「布をクロスにかけるイメージ」として印象づけると覚えやすいかもしれません。
以上が「cloth」の詳細解説です。布の話題や素材の説明などでよく使う単語ですので、「clothes」とスペルが紛らわしい点だけは特に気をつけてください。
〈U〉布,生地,織物
〈C〉(特定の用途に応じる大きさの)布地;(特に)テーブル掛け(table cloth),ふきん(dishcloth),ぞうきん(duster)
〈U〉布表紙,クロース
〈U〉ラシャ
〈C〉黒の聖服;《文》《the~》聖職