actress
以下では、名詞 “actress” について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
英単語: actress
品詞: 名詞 (countable noun)
意味(英語): A female actor, specifically referring to a woman who performs in plays, films, or television.
意味(日本語): 女性の俳優、舞台や映画、テレビなどで演技する女性を指します。
「女性の俳優」を強調するときに用いられる表現で、伝統的に“actor”の女性形として使われますが、近年はジェンダーにとらわれず “actor” と呼ぶ場合もあります。「ある特定の女性が演技をする」というニュアンスがある単語です。
主な活用形:
- 単数形: actress
- 複数形: actresses
- 単数形: actress
他の品詞への派生例:
- 形容詞的に使われることはまれですが、話し言葉で「actressy」として「女優らしい」「女優ぶった」とややネガティブに形容するときに使われたりします(一般的ではありません)。
- 形容詞的に使われることはまれですが、話し言葉で「actressy」として「女優らしい」「女優ぶった」とややネガティブに形容するときに使われたりします(一般的ではありません)。
CEFRレベルの目安: B1(中級)
- 演劇や映画、芸能に興味がある学習者なら比較的早い段階で目にする単語ですが、日常会話に頻出するほどではないため、中級レベルに位置づけられます。
2. 語構成と詳細な意味
- 接尾辞 “-ess”: 女性名詞を作る敬称的・伝統的な接尾語で、“waiter”→“waitress”や、“host”→“hostess”と同様に、職業や役職の女性形を示すために使われてきました。
- 語幹 “act”: 「行動する」「演技する」という意味をもつ語根。
もともと “actor” (俳優) に “-ess” をつけて “actress” (女優) が作られました。
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- famous actress(有名な女優)
- aspiring actress(女優志望の人)
- leading actress(主演女優)
- supporting actress(助演女優)
- award-winning actress(受賞歴のある女優)
- up-and-coming actress(将来有望な女優)
- former actress(元女優)
- versatile actress(多才な女優)
- acclaimed actress(高く評価されている女優)
- veteran actress(ベテラン女優)
3. 語源とニュアンス
- “actress” は、中世から使われ始めた英単語で、“actor” + “-ess”(女性を示す接尾語)という形で生まれました。
- 歴史的には、女性俳優を区別して呼ぶために使われてきました。近年はジェンダーに配慮して、女性俳優を含めてすべて “actor” と呼ぶ動きがあり、特にフォーマルな場では “actor” が好まれる場合もあります。
- ニュアンス的には「女性であること」をはっきり強調するため、カジュアルな文脈で性別を特に明示したいときに用いられることが多いです。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞: 数えられる名詞です。a / an / the などの冠詞とともに使うことができます。複数形は “actresses”。
- 通常は “He is an actor, she is an actress.” のように性別を強調するシーンで使われます。
- フォーマル/カジュアル: メディア関連や日常会話ではカジュアルに用いられますが、最近はフォーマルな書き言葉でも「俳優」= “actor” に統一する傾向があるため、使い分けに注意してください。
一般的な構文例
- She became an actress at a young age.
- We watched a film starring a famous actress.
5. 実例と例文
以下に「日常会話」「ビジネス」「学術的な文脈」の3つの場面に分けて、それぞれ3つずつ例文を示します。
A) 日常会話での例文
“I heard she’s a really talented actress—have you seen her latest movie?”
- 「彼女は本当に才能のある女優らしいよ。彼女の最新の映画を観たことある?」
“My cousin wants to be an actress when she grows up.”
- 「私のいとこは大きくなったら女優になりたいんだって。」
“I think that new actress has a lot of potential.”
- 「あの新人女優には伸びしろがあると思う。」
B) ビジネスシーンでの例文
“We’re hosting a charity gala, and we’ve invited a famous actress as our special guest.”
- 「チャリティー・ガラを開催するのですが、有名な女優を特別ゲストとしてお招きしました。」
“The PR team is coordinating with a Hollywood actress to endorse our product.”
- 「PRチームがハリウッド女優と協力して、うちの製品を宣伝してもらっています。」
“We’ll need to finalize the contract with the actress’s agent by next week.”
- 「来週までに、その女優のエージェントとの契約を最終決定しなければなりません。」
C) 学術的な文脈での例文
“The research focuses on how the role of the actress has evolved in modern theater.”
- 「その研究は、現代演劇において女優の役割がどのように進化してきたかに焦点を当てています。」
“Early 20th-century actresses often faced different social expectations compared to actors.”
- 「20世紀初頭の女優たちは、俳優と比べて異なる社会的な期待を負うことが多かった。」
“This paper examines the portrayal of leading actresses in contemporary cinema.”
- 「本論文は、現代映画における主演女優の描かれ方を検証しています。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “female actor” (女性俳優): 厳密には同じ意味ですが、「ジェンダーの強調」を和らげるために “female actor” と言う場合も。
- “performer” (パフォーマー): 俳優・歌手・芸人など、舞台で何かを演じる人の総称。
- “star” (スター): 有名人やスター俳優を指す場合に使われる。性別は限定されないが、文脈によっては女優の意味で使われることもある。
- “female actor” (女性俳優): 厳密には同じ意味ですが、「ジェンダーの強調」を和らげるために “female actor” と言う場合も。
反意語 (性別上のちがい)
- “actor” (俳優・男性俳優): 伝統的には男性俳優を指すが、近年は男女問わず俳優全般を指す。
- “actor” (俳優・男性俳優): 伝統的には男性俳優を指すが、近年は男女問わず俳優全般を指す。
ニュアンス・使い方の違い
- “actress” は性別を特定するメリットがあるが、性差を必要以上に強調したくない場合やフォーマルな場合は “actor” を使うことが増えています。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈæk.trəs/
- アクセント: 最初の “ac” の部分に強勢がきます (AC-tress)。
- アメリカ英語とイギリス英語: 動詞 “act” の母音はアメリカ英語で /æ/、イギリス英語でも /æ/ が一般的なので、ほぼ同じように聞こえますが、語尾の /trəs/ のあたりで若干のイントネーションの違いがあるかもしれません。
- よくある発音の間違い: 「アクトレス」と /o/ を入れてしまうなどがあります。しっかり「ア」と「キュ(ク)」の間の音を意識するとスムーズです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペリングミス: “actrees” や “actres” などのタイプミスに注意してください。
- 混同: “actor” と “actress” を誤用しないように。最近は性別を区別しない使い方も多いですが、まだ “actress” が使われるケースは多々あります。
- 試験対策: TOEICや英検ではあまり頻出単語ではありませんが、文章中で性別を明示する表現の例として、一度覚えておくと役立ちます。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “act” という演技を指す部分と、女性を示す “-ess” の組み合わせでできた単語、というイメージを強く持つと、スペルも覚えやすくなります。
- 女優を思い浮かべるときに、自分の好きな映画やドラマの「女性スター」を連想すると記憶に残りやすいです。
以上が、名詞 “actress” の詳細解説です。女性俳優を指すときに使われますが、時代の流れによっては “actor” と呼ぶことも増えています。しっかり区別の意味や文脈を理解しながら学習してください。
〈C〉女優