最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

departure

名詞

(…から)(遠くへ)立ち去ること,出発《+from+名》 / (通常のことから)はずれること,逸脱《+from+名》 / (方針・考えなどの)新機軸,新方針

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友達たちが遠い土地に向かって立ち去るのを見送った。

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解説

以下では、名詞「departure」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味


  • 英語: departure

  • 日本語: 出発、離脱、(常軌などからの)逸脱

「departure」とは、「旅などにおける出発」や、「その場を離れること」、さらに「今までの慣例・計画などから外れること」を指す名詞です。「出発時刻」などでよく見かける単語です。日常生活からビジネスシーンまで幅広く使われる重要な単語です。

品詞


  • 名詞 (countable/可算名詞)

活用形

名詞のため、動詞のように時制による変化はありません。


  • 単数形: departure

  • 複数形: departures

他の品詞形


  • 動詞: depart (出発する)

  • 形容詞形はありませんが、「departed (亡くなった)」という形容詞用法の語があります。

CEFRレベル

おおよその難易度としては B1(中級)B2(中上級) 程度です。


  • B1: 日常会話や基本的なビジネスでも広く使われる重要単語

  • B2: さらに複雑な文脈でも理解できるレベル


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭辞: 「de-」 …「離れる、下に」という意味を持つことが多い

  • 語幹: 「part」 …「分ける、分かれる」という意味

  • 接尾辞: 「-ure」 …「状態、行為、その結果」を表す名詞化の要素

「depart(出発する)」に接尾辞「-ure」がついて、行為や状態を表す名詞「departure」となりました。

他の単語との関連性


  • depart (動詞: 出発する)

  • part (動詞: 別れる/分かれる、名詞: 部分)

  • partial (形容詞: 部分的な)

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ10選


  1. flight departure(フライトの出発)

  2. departure time(出発時刻)

  3. departure lounge(出発ラウンジ)

  4. departure gate(出発ゲート)

  5. scheduled departure(予定された出発)

  6. sudden departure(突然の出発/急な離脱)

  7. departure from the norm(常識からの逸脱)

  8. point of departure(出発点、開始地点)

  9. announce the departure(出発をアナウンスする)

  10. delayed departure(遅延した出発)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語の「dispartire(離れる)」、古フランス語の「departir」などを経て英語の「depart」となり、そこから「departure」が派生しました。

  • 「de-」が「離れる」、「part」が「分かれる」を意味するように、「別れたり、分かれたりして離れる」ニュアンスが元になっています。

ニュアンス

「departure」は物理的な「出発」だけでなく、考え方や計画から「逸脱する」「離脱する」ことも含意します。


  • 物理的な移動(例: 飛行機や電車の出発)

  • 抽象的なズレ、変化(例: 従来のやり方からの逸脱)

カジュアルからビジネス、フォーマルな場面まで幅広く使える単語です。


4. 文法的な特徴と構文

品詞と用法


  • 名詞 (可算名詞)


    • 数えられる概念として「1つの出発」「2つの出発」などのように扱えます。空港の案内表示でも Departures という形が使われます。


使用例の構文


  1. (冠詞) + departure from 場所/状態


    • 例: His departure from the company surprised everyone.


  2. (所有格) + departure


    • 例: John’s departure was unexpected.


イディオム・定型表現


  • make one’s departure: (人が)去る、といった表現にも使われます。

  • a departure from tradition: 伝統からの逸脱

フォーマル / インフォーマルの両方で使えますが、ビジネスシーンや文書などで、よりフォーマルに出てくる単語という印象です。


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. What time is your departure tomorrow?

    明日、何時に出発するの?

  2. Let’s confirm the bus departure schedule before we leave.

    出発前にバスの運行予定を確認しよう。

  3. The departure was delayed due to heavy traffic.

    交通渋滞のために出発が遅れたよ。

ビジネスシーンでの例文


  1. Our CEO’s departure from the company was quite sudden.

    うちのCEOの退社はとても突然でした。

  2. Please ensure you arrive 30 minutes before the flight’s scheduled departure.

    フライトの出発予定時刻の30分前には到着するようにしてください。

  3. We will announce the new departure date for the project in the next meeting.

    プロジェクトの新たな開始日(スタート時期)は次の会議で発表します。

学術的/フォーマルな文脈での例文


  1. This research marks a departure from conventional studies in the field.

    この研究は従来の研究からの逸脱を示すものです。

  2. The departure of key personnel necessitated a revision of the entire plan.

    重要スタッフの離脱が、計画全体の修正を必要とさせた。

  3. His departure from established rhetorical techniques is notable in modern literature.

    彼が確立された修辞技法から離れている点は、現代文学において注目に値する。


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. leave(去ること)


    • カジュアルで広く使われる。「去る」という動作や全般的な「出発」を指す。


  2. exit(退出、出口)


    • 物理的な「出る」を強調する。


  3. withdrawal(撤退、引き下がり)


    • 場面によっては「引き下がる」「撤退する」という意味合いで使われる。


  4. going away(去ること)


    • 口語的な言い方。「旅立つ」ニュアンスも含む。


反意語(Antonyms)


  1. arrival(到着)


    • 反対の概念として「到着」を表す。


  2. return(戻ること)


    • 一度出たところに再度戻るニュアンス。「復帰」「帰還」など。


それぞれの使い方の違いとしては、「departure」は正式な場面でも使いやすく、特に交通機関やビジネスシーンで頻出します。一方「leave」はより広義かつややカジュアルです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dɪˈpɑːr.tʃər/ (米: /dɪˈpɑːr.tʃɚ/, 英: /dɪˈpɑː.tʃə/)

  • アクセント(強勢)は「par」の部分にきます。

  • アメリカ英語では最後の -r をはっきりと発音する /dɪˈpɑːr.tʃɚ/ となり、イギリス英語では /dɪˈpɑː.tʃə/ のように語尾の “r” が弱く、曖昧な音になります。

  • よくある間違いとして、強勢位置を間違えて「dé.part.ure (頭に強勢)」としがちですが、正しくは /dɪˈpɑːr/ の部分にアクセントがきます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • 「departure」のスペルミス: 特に departuerdepartture など、文字の並びを誤るケースが多いです。

  • 同音異義語との混同: 類似の発音をもつ単語はあまりありませんが、「depart her(?)」などフレーズとして切り離してしまうなどの誤解が起こる可能性があります。

  • 資格試験での出題:


    • TOEICや英検などでは、出発時刻表現や「体制/手法からの逸脱」といった抽象用法が出ることがあります。文脈をしっかり読み取りましょう。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語頭の「de-」には「離れる」というニュアンスが多いので、「何かから離れる」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「part」という「分かれる」イメージが根底にあるため、「depart(出発)」は「分かれて離れる」という連想で捉えるのがポイント。

  • スペルは「depart + ure」。先に「depart」をしっかり覚えてから、「-ure」を足すイメージにするとスペルミスを減らせます。

「departure」は日常生活でも旅行時のアナウンスなどでよく目にするので、飛行機やバスの「出発時刻」のイメージと結びつけて覚えると印象に残りやすいでしょう。


以上が名詞「departure」の詳細解説です。旅行の場面はもちろん、抽象的な「変化」「逸脱」の意味でも使われる便利な単語ですので、さまざまな例文とともにぜひ覚えてみてください。

意味のイメージ
departure
意味(1)

(…から)(遠くへ)立ち去ること,出発《+from+

意味(2)

(方針・考えなどの)新機軸,新方針

意味(3)

(通常のことから)はずれること,逸脱《+from+

TOEIC英単語(TSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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