最終更新日:2025/12/05
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元となった辞書の項目

anyway

副詞

《通例文頭》さて, それはさておき(by the way, well) / とにかく / いずれにせよ / 《通例文尾》そもそも, だいたい

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解説

1. 基本情報と概要

単語: anyway

品詞: 副詞 (adverb)

意味(英語): “Regardless of something that has happened or been said; in any case.”

意味(日本語): 「何があったとしても、とにかく、いずれにせよ」という意味です。文の流れを変えたいときや、話題を切り替えるときに、前の内容を軽く受け流すニュアンスが含まれます。

「anyway」は会話の中で、話題を戻したり、何かを強調したり、結論づけたりするときに使われる便利な副詞です。例えば、「とにかくそういうことなんだけどね」といった使い方をします。

活用形


  • 副詞には動詞のような時制変化はありませんが、“anyway” は形を変えずに使用します。

  • 口語的に “anyways” と言う人もいますが、カジュアル表現・非標準的表現です。

他の品詞形


  • 「anyway」自体は他の品詞になることは基本的にありません。

  • 「anyway」の語幹に接頭・接尾辞を付けて別の単語になる例は特にありません。

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常会話でよく出てくる接続・転換表現として、中級学習者が学習・使用し始める単語。


2. 語構成と詳細な意味

語構成:


  • any(どんな~でも) + way(方法/道) から成り立っています。直訳すると「どんな道でも」「どんな状況でも」というイメージから、「何があっても」といった意味へ派生しました。

関連性・派生語:


  • anyways(カジュアル/非標準的な言い方)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. “Anyway, let’s get started.”


    • (とにかく始めましょう。)


  2. “Anyway, I have to go now.”


    • (とにかく、もう行かなきゃ。)


  3. “He offered to help, but I did it anyway.”


    • (彼が手伝ってくれると言ったけど、いずれにせよ自分でやった。)


  4. “She was busy, but she showed up anyway.”


    • (忙しかったけど、とにかく来てくれた。)


  5. “Thanks anyway.”


    • (とにかくありがとう。/いずれにせよありがとう。)


  6. “Anyway, moving on to the next point.”


    • (とにかく、次のポイントに移りましょう。)


  7. “They said it was risky, but I did it anyway.”


    • (リスクがあると言われたけど、それでもやったんだ。)


  8. “We were late, so we didn’t get good seats anyway.”


    • (遅刻したから、いずれにせよ良い席は取れなかった。)


  9. “Anyway, as I was saying…”


    • (とにかく、先ほど話していたとおり…)


  10. “It’s raining, but let’s go out anyway.”


    • (雨が降っているけど、とにもかくにも出かけよう。)



3. 語源とニュアンス

語源:

“any” + “way” が合わさってできた単語です。元々は “in any way” というフレーズから派生したと言われています。

ニュアンス:


  • カジュアルで口語的

  • 内容を変えずに話題を続ける、あるいは結論を簡潔にまとめる時に使う

  • 「何があっても、どのみち(~)」という少し投げやりな、または話を軽く流すようなトーンを帯びることがあります。

使用するシーンとしては、日常会話で軽く話を切り替える場面が多いです。ビジネスの場面など、フォーマルな文章では「Nevertheless」「Nonetheless」「In any case」といった表現が好まれる場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 副詞として文頭、文中、文末、どこにでも置けますが、文頭または文末に置かれるケースが一般的です。

  • カジュアル/口語的ロールが強いので、フォーマルな文書で使う場合はやや注意が必要です。

一般的な構文例


  1. Anyway, I think we should wrap this up.

  2. I didn’t like the plan, but I agreed anyway.

名詞/動詞としての使い分けはない

「anyway」は副詞のみで、名詞や動詞の用法はありません。


5. 実例と例文

日常会話 (3例)


  1. “Anyway, what do you want to do this weekend?”


    • とにかく今週末は何したい?


  2. “I’m not sure if it will work, but let’s try anyway.”


    • うまくいくかはわからないけど、とにかくやってみよう。


  3. “Anyway, I’m heading home now. See you tomorrow!”


    • とにかく、もう帰るね。じゃあまた明日。


ビジネスシーン (3例)


  1. “We’re running behind schedule, but let’s proceed anyway and see how far we get.”


    • スケジュールが遅れているが、とにかく進めてどこまでいけるか見てみましょう。


  2. “The client hasn’t responded, but we should send the proposal anyway.”


    • クライアントから返事がありませんが、とにかく提案書は送っておくべきです。


  3. “Anyway, let’s focus on the next quarter’s targets.”


    • とにかく、次の四半期の目標に集中しましょう。


学術的な文脈 (3例)


  1. “The theory seems flawed; anyway, further research is required.”


    • その理論は欠陥があるように見えます。とにかく、さらなる研究が必要です。


  2. “The data is incomplete, but we analyzed it anyway to see potential outcomes.”


    • データは不完全ですが、とにかく潜在的な結果をみるために分析しました。


  3. “Anyway, to summarize the key points…”


    • とにかく、主なポイントをまとめると…



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “anyhow”(とにかく)


    • より砕けた印象。「anyway」よりも口語的要素が強い。


  2. “in any case”(いずれにせよ)


    • ややフォーマルな印象。


  3. “nevertheless”(それにもかかわらず)


    • “anyway”よりフォーマルで文章中に使われることが多い。


  4. “nonetheless”(それでもなお)


    • “nevertheless”とほぼ同じ意味合いで、フォーマル度が高い。


  5. “still”(それでも)


    • カジュアル/フォーマルどちらでも使えるが、文によっては「やはり」「まだ」の意味にもなり得る。


“anyway” は上記の類義語の中でも、最もカジュアルかつシンプルに使える表現です。

反意語


  • “therefore” / “hence” / “thus” (「だから」「その結果」)


    • ロジックをつなげる表現で、因果関係を示すため、 “anyway” とは方向性が異なります。厳密には反意語とは言いにくいですが、話を進める方向性が真逆です。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • イギリス英語 (BrE): /ˈeniweɪ/

  • アメリカ英語 (AmE): /ˈɛniweɪ/

アクセントは “e” の部分( /ˈɛ/ )にあります。

日本人学習者は「エニウェイ」とカタカナ発音しがちですが、 /e/ や /ɛ/ の母音を意識して短く発音すると自然になります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス:「anyway」を「anyways」と書いてしまうことがある。カジュアルな口語では “anyways” を使う人もいますが、正式な文章では推奨されません。

  • 同音異義語の混同: そもそも “anyway” に直接的な同音異義語はありませんが、「any way(どんな方法でも)」と混同して “anyway” と書き違えたりすることがあります。

  • 試験対策: TOEICや英検などのリスニングや読解問題で、話題の転換や結論に使われるケースを見極めやすくするために知っておくと良いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • any(どんな) + way(方法)」 と覚える → 「どんな状況でも、どんな方法でも同じ、とにかくやってしまおう」というイメージにつなげると記憶しやすい。

  • スピーキング練習で、話をまとめたり、言い直したりするときに「Anyway, …」を使うと自然な会話らしくなるため、練習に取り入れると覚えやすいです。


以上が副詞 “anyway” の詳細な解説になります。日常会話からビジネスまで幅広く使える便利な表現なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
anyway
意味(1)

《通例文頭》さて, それはさておき

意味(2)

とにかく

意味(3)

いずれにせよ

意味(4)

《通例文尾》そもそも, だいたい

意味(5)
意味(6)

くだけた状況では、anyhowがanywayと同じ意味で使われることがある。

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