最終更新日:2024/08/31
編集履歴(0)
元となった辞書の項目

drill

名詞

〈C〉きり,ドリル / 〈U〉〈C〉反復練習 / (事態に処するための)訓練 /

このボタンはなに?

私は家の改修プロジェクトのために新しいドリルを買う必要があります。

このボタンはなに?
解説

以下では、名詞としての「drill」について、学習者向けにできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: drill

品詞: 名詞 (※動詞としても使われる)

意味(英語)


  1. A tool or machine used for making holes in a hard surface.

  2. A training exercise involving repetition or practice of a skill.

意味(日本語)


  1. (工具・機械としての) ドリル, 穴を開けるための道具

  2. (練習・訓練としての) ドリル、反復練習

「drill」という単語は、物理的なドリル機械や工具を指すだけでなく、反復練習(学習ドリルのようなトレーニング)を示すときにも使われます。工具としての「ドリル」は、大工仕事やDIY、工業現場などで使われる堅い物に穴を開ける道具です。一方、練習の意味では、英語学習や軍隊訓練などで繰り返し行う「練習メニュー」や「訓練方式」として使われ、手順を身体に覚えさせるニュアンスがあります。

活用形


  • 名詞形: drills (複数形)

  • 動詞形: drill – drills – drilled – drilling

他の品詞形


  • 動詞 (to drill): 「穴を開ける、訓練する」の意味

    例: They drilled holes in the wall. / The coach drilled the team on defense.

CEFRレベル目安: B2


  • B2 (中上級)レベルの学習者が理解しやすい単語です。

  • 日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われるため、やや上級寄りといえます。


2. 語構成と詳細な意味

「drill」は、はっきりとした接頭語や接尾語がなく、単一の形で成り立っています。語幹や派生形も同じスペリング・発音です。

関連語や派生語


  • drilling (名詞または動名詞): 「掘削作業」「反復訓練」

  • power drill (名詞): 「電動ドリル」

  • drill bit (名詞): 「ドリルビット、ドリルの先端部分」

コロケーション(よく使われる表現)10選


  1. fire drill(避難訓練)

  2. military drill(軍事訓練)

  3. practice drill(練習ドリル)

  4. drill sergeant(訓練教官)

  5. drill bit(ドリルの刃)

  6. drill press(ボール盤)

  7. emergency drill(非常時の訓練)

  8. rehearsal drill(リハーサル練習)

  9. drill down((情報を深掘りして) 詳細を捜し求める)※動詞句としても

  10. language drill(言語練習ドリル)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「drill」の語源は古英語の「drȳle (または dryll)」に遡り、当初は回転させて穿孔する意味がありました。

  • その後、比喩的に「同じことを繰り返し行って技を習得する」という意味に発展しました。

ニュアンス


  • 工具としての「ドリル」は機械的・物理的に穴を開けるイメージです。

  • 訓練や練習としての「ドリル」は、反復と規律を強調するニュアンスがあり、ときに「単調だが重要な基礎訓練」という響きがあります。

  • 口語でも文章でも用いられ、軍事訓練や非常時訓練、学習ドリルなどフォーマルからカジュアルまで幅広く使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 名詞として使う場合


    • 可算名詞 (a drill / drills) です。道具や訓練自体を数えることが可能。

      例: “I bought a drill yesterday.”


  2. 動詞として使う場合 (他動詞/自動詞)


    • 他動詞: “He drilled a hole in the wall.”(〜に穴を開ける)

    • 自動詞: あまり一般的ではありませんが、「ドリルで穴を開ける動作をする」という意味で使われることもあります。


  3. イディオム/慣用句


    • “That’s the drill.” →「それが手順です」「そういうものです」(口語表現)

    • “Drill down into the data.” →「データを深掘りする」


フォーマルな場面では「drill」を「反復練習」の意味で報告書や説明書に使うことがあります。カジュアルな日常会話では、電動ドリルのような道具を指したり、「ちょっとドリル買ってきて」など、工具としての「drill」を頻繁に使います。


5. 実例と例文

A. 日常会話での例文


  1. “Do you have a drill I could borrow? I need to put up a shelf.”

    →「ドリル貸してくれる?棚を取り付けたいんだ。」


  2. “We did a quick safety drill at home to make sure everyone knows what to do.”

    →「みんなが何をすべきかわかるように、家で簡単な安全訓練をしたよ。」


  3. “I’m going to practice these guitar drills every day to improve my skills.”

    →「ギターのドリル練習を毎日やって、腕を上げようと思う。」


B. ビジネスシーンでの例文


  1. “Our company conducts an emergency drill once a month for safety compliance.”

    →「当社では安全対策として、月に一度非常時の訓練を行っています。」


  2. “The new interns went through a regular drill on office procedures.”

    →「新しいインターン生たちは、オフィス手順の定期的なトレーニングを受けた。」


  3. “Please drill down the data to see which region has the highest sales.”

    →「どの地域の売上が最も高いかを調べるためにデータを深掘りしてください。」


C. 学術的・学習文脈での例文


  1. “Language drills help students memorize common phrases effectively.”

    →「言語ドリルは、学生がよく使われるフレーズを効率的に覚えるのに役立ちます。」


  2. “The academic drill sessions were designed to boost test performance.”

    →「学術的な反復練習セッションは、試験成績を向上させるために考案されました。」


  3. “In geology labs, students use a special drill to extract core samples.”

    →「地質学の実験室で、学生はコアサンプルを採取するために特殊なドリルを使います。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. practice (練習)


    • 一般的に「練習」を指し、単調な繰り返しに限らず幅広く使える。


  2. exercise (練習 / 演習)


    • 筋力トレーニングや学習課題などに幅広く使える。ドリルよりも柔軟な意味。


  3. training (訓練)


    • より大きな枠組みで行う訓練全般。軍事や企業でも使う。


  4. rehearsal (リハーサル)


    • 舞台やイベント前の練習を指す。ドリルよりも実演に近い。


反意語 (Antonyms)


  1. improvisation (即興)


    • 決まった練習(ドリル)に対して、即興やアドリブは正反対のアプローチ。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /drɪl/

  • 強勢(アクセント): 一音節なので特にアクセントの位置の問題はありません。「drill」の [dr] 部分を明瞭に発音するように注意します。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな差はありません。アメリカ英語では「r」がやや強めに発音され、イギリス英語はややソフトな [r] になります。

  • よくある発音間違い: [dʒrɪl] のように「ドジュリル」にならないようにする。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: 「dril」と最後の L を書き落とさないこと。

  2. 同音異義語との混同: ほとんど同音異義語はありませんが、「rill (細流)」や「thrill (スリル)」とは綴りが大きく異なるため注意。

  3. 試験対策: TOEICや英検などのリスニング問題で、避難訓練(fire drill)などの文脈で出題されることが多い。「練習」の意味で出ることもあるため、文脈をしっかり確認すること。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「穴を開けるドリル」が頭に浮かぶ人は、物理的に“ねじ込むイメージ”を思い浮かべると「反復して知識をねじ込む学習方法」としても暗記しやすいでしょう。

  • 「同じところにグルグル何度も穴をあける」→「何度も繰り返す練習」の流れで関連づけると効果的です。

  • 学習テクニックとしては、単語の発音練習を“drill”するように何度も反復し、“穴を開けるように”定着させましょう。


以上が名詞としての「drill」の詳細な解説です。道具としての使い方と訓練・練習としての使い方があるため、文脈をしっかりと把握すると使い分けが簡単になります。ぜひ学習に役立ててください。

意味のイメージ
drill
意味(1)

〈U〉練兵,教練

彼らは穴をあけて石油を掘り当てようとした。

このボタンはなに?
意味(2)

〈U〉〈C〉反復練習,(系統的な)けいこ

意味(3)

〈U〉〈C〉(事態に処するための)訓練

意味(4)

〈C〉きり,ドリル,穴あけ機

TOEIC英単語(TSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★