最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

careless

形容詞

(人が)不注意な,軽率な / 《補語にのみ用いて》(…に)無とんじゃくな,無関心な,(…を)気にしない《+of+名(wh-節)》 / 《名詞の前にのみ用いて》(仕事などが)不注意な,不用意な

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彼は不注意なミスをした。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: careless

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): not giving enough attention or thought to avoiding harm or mistakes

意味(日本語): 「不注意な」「軽率な」という意味です。つまり、物事に十分な注意を払わず、うっかりミスや事故を起こしてしまいやすい状態を指します。「うっかりしている」「用心不足」といったニュアンスも含まれます。

「careless」は、誰かが大事なことや物事に対して注意不足で、結果としてミスをしたり、事故を引き起こす可能性がある時に使われます。

活用形


  • 原級: careless

  • 比較級: more careless

  • 最上級: most careless

  • 副詞形: carelessly (= 不注意に)

  • 名詞形: carelessness (= 不注意)

他の品詞になった時の例


  • care (名詞/動詞)

    例: care about (気にかける), take care (世話をする、気をつける)

  • careful (形容詞) 「注意深い」

  • carefully (副詞) 「注意深く」

CEFRレベルの目安


  • B1(中級)

    日常会話レベルや文章に比較的よく登場し、ニュアンスもわかりやすい単語です。TOEICや英検2級程度でも見かける可能性があります。


2. 語構成と詳細な意味

「careless」は「care(注意・気にかけること)」+「-less(〜がない、欠けているという接尾辞)」から構成されており、「注意がない」「気にかけない」という意味合いを強調します。

関連語や派生語


  1. carelessness (名詞): 不注意、軽率

  2. carelessly (副詞): 不注意に、軽率に

よく使われるコロケーション(共起表現) 10選


  1. careless mistake → 不注意なミス

  2. careless driver → 不注意な運転手

  3. be careless about … → …に無頓着でいる

  4. seem careless in … → …において無頓着のように見える

  5. a careless attitude → 安易な/いい加減な態度

  6. make a careless error → うっかりミスをする

  7. careless with money → お金にルーズな

  8. careless handling (of something) → (何かの)ずさんな取り扱い

  9. a careless remark → 軽率な発言

  10. show careless disregard (for …) → (…を)まったく顧みない態度を示す


3. 語源とニュアンス

「careless」は中英語以前から使われている語で、もともとは「care(注意・配慮)」に「-less(〜がない、〜を欠く)」を組み合わせたものです。歴史的には「配慮を欠いている」あるいは「悩みがなく無頓着」という意味合いがありましたが、現代では主に「不注意」というやや否定的な意味合いが強くなっています。

注意不足や興味の欠如を指摘するニュアンスが含まれるため、相手をやや批判・非難するときに使うことが多い単語です。日常会話からビジネス文書まで広く使えますが、ぞんざいさを指す場合は注意が必要です。


4. 文法的な特徴と構文


  • careless は形容詞のため、名詞を修飾したり、補語として用いられます。


    • 例: He is careless. (補語として)

    • 例: a careless driver (名詞を修飾)


  • よく使われる構文


    • “It was careless of me to do …”

      → 「…するなんて不注意だった」という表現

    • “Don’t be careless with …”

      → 「…をぞんざいに扱わないで」という注意表現


  • フォーマル/カジュアル


    • 日常会話でもビジネスシーンでも使われますが、ビジネス文書の場合はやや丁寧に “negligent” や “lack of due care” といった表現を使うこともあります。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I made a careless mistake on my math homework.”

    (数学の宿題でうっかりミスをしちゃった。)

  2. “Don’t be careless with your phone. You’ll drop it.”

    (スマホを雑に扱わないで。落としちゃうよ。)

  3. “It was careless of me to forget your birthday.”

    (あなたの誕生日を忘れるなんて不注意だったね。)

ビジネスシーンでの例文


  1. “The intern’s careless approach to data entry caused several errors.”

    (インターンが不注意なデータ入力をしたせいで、いくつか誤りが発生しました。)

  2. “We need to address careless spending in this department.”

    (我々はこの部署の無駄遣い(不注意な出費)を是正する必要があります。)

  3. “Careless handling of client information can damage our reputation.”

    (顧客情報のずさんな扱いは当社の評判を損ないます。)

学術的な文脈での例文


  1. “A careless reading of the research findings can lead to faulty conclusions.”

    (研究結果を安易に読むと、誤った結論を導くおそれがあります。)

  2. “He was criticized for his careless methodology in the psychological experiment.”

    (彼は心理学実験におけるずさんな方法論で批判を浴びました。)

  3. “Some historians argue that careless assumptions often distort historical facts.”

    (一部の歴史学者は、安易な仮定が歴史的事実を歪めることが多いと主張しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. negligent (怠慢な/無頓着な)


    • 法律文書や公的文書など、ややフォーマルな場面で使われやすい。


  2. inattentive (注意散漫な/気が散った)


    • 集中力や注意力を欠いた状態にフォーカスする。


  3. reckless (向こう見ずな/無謀な)


    • 結果をあまり考えず突き進むイメージ。危険を伴うケースが多い。


  4. thoughtless (思いやりのない/軽率な)


    • 周囲への配慮や思いやりを欠くニュアンスが強い。


反意語 (Antonyms)


  1. careful (注意深い)

  2. cautious (用心深い)

  3. conscientious (入念な/誠実な)

  4. attentive (注意深い/気配りがある)

それぞれ「他人への配慮や細部への注意を怠っていない」ニュアンスを持ちます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈkeər.ləs/ (イギリス英語), /ˈker.ləs/ (アメリカ英語)

  • アクセントは 最初の音節「CARE」にあります。

  • イギリス英語では「ケアレス」に近く、アメリカ英語では「ケア(カー)レス」に近い発音になる傾向があります。

  • “r” の音に若干の違いがありますが、どちらも強勢は “care” の部分です。

よくある間違いは “car-less” として「車がない」と聞こえてしまうような発音になってしまうことです。母音の伸ばし方や “r” の音に注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “carless” (車がない)と間違えてしまうケースがあるので注意。

  • 副詞形「carelessly」や名詞形「carelessness」など、 -less の部分にさらに接尾辞がつくとスペルが長くなる。

  • 同音異義語というわけではないが、“car” + “less” を連想してしまう学習者が多くいる。発音と綴りをしっかり区別して覚えること。

  • TOEICや英検などでは、読解問題の選択肢として似たスペルの単語(例えば “carriage” や “careful”)と紛らわしく出題されることがある。選択問題の場合、十分に注意して見極める必要がある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「care(注意)+ less(〜ない)」で「注意がない状態」という覚え方がシンプルです。

  • 「こういうミスはうっかり(careless)起こる」というイメージで結びつけると覚えやすいでしょう。

  • スペリングのポイント: 「care」の後に「less」をそのままつけるという感覚を持つと間違いにくくなります。

  • 実際の会話や文章で「careless mistake」など耳にする機会が多いので、フレーズごと真似して覚えると有効です。


以上が「careless」の詳細解説です。日常生活からビジネスシーンまで、使う場面は多いので、不注意を指摘したり、自分のミスを認めたりするときなどにぜひ活用してください。

意味のイメージ
careless
意味(1)

《名詞の前にのみ用いて》(仕事などが)不注意な,不用意な

意味(2)

(人が)哀注意な,軽率な

彼は金銭に無頓着である。

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意味(3)

《補語にのみ用いて》(…に)無頓着な,無関心な,(…を)気にしない《+of+(wh-節)》

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