parenthesis
1. 基本情報と概要
単語: parenthesis
品詞: 名詞 (可算名詞)
- 英語の意味: A pair of round brackets ( ) used to enclose explanatory or qualifying remarks, or sometimes to clarify the order of operations in mathematics.
- 日本語の意味: 丸カッコ(( ))のこと、またはその中に入れる挿入句などを指します。「( )」に入る情報は、補足情報や注釈、説明を加えるために使用されます。
「parenthesis」という単語は、丸カッコ自体、あるいは丸カッコの間に挿入される文章部分を表すときに使われます。文章や数式の中で、主に補足説明のために使われるニュアンスがあります。
- 活用形
- 複数形: parentheses
「parenthesis」は通常名詞形のみで使われますが、動詞や形容詞などの形は存在しません。
- CEFRレベルの目安: B2(中上級)
丸カッコを指す用語なので、一般的な日常会話で頻出する単語ではありませんが、文書作成や数学などの文脈で必要な単語です。TOEICや大学などの学術的な英文の中で見かけることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成
- 語幹: “parenthes-”
- 接尾語: “-is” (名詞形をつくるギリシャ由来の語尾)
- 語幹: “parenthes-”
直接的にはギリシャ語の「para-(そばに)+ en(~の中に)+ tithenai(置く)」が由来となっています。
関連語 (派生語や類縁語など)
- “parenthetical (形容詞)”: かっこに入れられた、挿話的な
- “parenthetically (副詞)”: かっこに入れたように、ついでに
- “parenthetical (形容詞)”: かっこに入れられた、挿話的な
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ (10個)
- open parenthesis (開き丸カッコ)
- close parenthesis (閉じ丸カッコ)
- parenthesis around something (何かをかっこで囲む)
- a phrase in parentheses (カッコ内のフレーズ)
- remove the parentheses (丸カッコを取り除く)
- explanatory parenthesis (補足説明のための括弧)
- mathematical parenthesis (数式で使われる丸カッコ)
- nested parentheses (入れ子状の丸カッコ)
- parenthetical remark (カッコ内の意見・注釈)
- put something in parentheses (~をかっこに入れる)
- open parenthesis (開き丸カッコ)
3. 語源とニュアンス
語源
「parenthesis」はギリシャ語の “parenthesis (付け足し, 挿入)” に由来し、さらに “para” + “en” + “tithenai (置く)” の組み合わせです。「そばに(para)」「中に(en)」「置く(tithenai)」という意味が重なり、「文の途中に何かを挿入する」というニュアンスが生まれました。微妙なニュアンス・使用時の注意点
- 主に文章の補足説明部分や数式の中で重要な部分を明示するときに用いられます。
- 口語では「丸カッコ」「パレーン」として言及することはありますが、文章中に具体的に書く場合が多いです。
- フォーマル・インフォーマルの区別はあまり強くないですが、文書作成や学術論文などでは必須の語です。
- 主に文章の補足説明部分や数式の中で重要な部分を明示するときに用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
名詞としての可算性
- 可算名詞なので「a parenthesis」「two parentheses」のように数で表すときは、単数・複数形の違いに注意します。
一般的な構文やイディオム
- “(something) is placed in parentheses.” (何かが丸カッコの中に入れられている)
- “use parentheses to indicate additional information.” (追加情報を示すために丸カッコを使う)
- “(something) is placed in parentheses.” (何かが丸カッコの中に入れられている)
使用シーン
- 論文やレポート、数式などフォーマルな文章でしばしば使われる語。
- カジュアルな会話では単語そのものを口にする機会は少なめ。
- 論文やレポート、数式などフォーマルな文章でしばしば使われる語。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル)
“I wrote the instructions and added a parenthesis to clarify the note.”
(説明を書くとき、注意書きをわかりやすくするために丸カッコを追加したよ。)“Make sure to close the parenthesis when you finish typing the comment.”
(コメントを入力し終わったら、ちゃんと丸カッコを閉じるのを忘れないでね。)“Sometimes I add a joke in parentheses just for fun.”
(たまにふざけて、冗談を丸カッコに入れて書くことがあるんだ。)
ビジネス (フォーマル)
“Please include the product code in parentheses after the item name.”
(商品名の後に、商品コードを丸カッコで入れてください。)“Refer to the attached document (see Appendix A) for further details.”
(詳細については添付資料(付録A参照)を参照してください。)“In the final report, all statistics should be noted in parentheses for clarity.”
(最終報告書では、すべての統計値は明確化のため丸カッコに入れて示してください。)
学術的 (アカデミック)
“The researcher’s hypothesis (Smith, 2020) was tested using a control group.”
(その研究者の仮説(Smith, 2020)はコントロール群を用いて検証されました。)“For this equation, you must evaluate the expression inside the parentheses first.”
(この方程式では、まず丸カッコの中の式を先に計算しなければなりません。)“Parentheses can indicate optional elements in syntactic structures.”
(丸カッコは、文法構造上の省略可能な要素を示すことがあります。)
6. 類義語・反意語と比較
- 類義語
- “brackets” (角カッコ、[ ])
- 数学や文章中で補足的に使用するが、parenthesesとは形状や使う場面が異なる。
- 数学や文章中で補足的に使用するが、parenthesesとは形状や使う場面が異なる。
- “braces” (波カッコ、{ })
- 特にプログラミングや数学の集合を表すときに使う。
- 特にプログラミングや数学の集合を表すときに使う。
- “quotation marks” (引用符, “ ” や ‘ ’)
- 引用や会話などを示すときに使用。
- 引用や会話などを示すときに使用。
- “brackets” (角カッコ、[ ])
これらは全て「囲む」ための記号だが、parenthesis ( ) は最も一般的な丸カッコを指す。
- 反意語
- 記号としての反意語は特にありませんが、文中で “parenthesis” を使わないなら「削除する」「取り除く」などの動詞を用いる形になります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /pəˈrɛnθəsɪs/
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく変わりませんが、アメリカ英語では「パレンθァスィス」、イギリス英語でもほぼ同じように発音されます。
- アメリカ英語・イギリス英語ともに大きく変わりませんが、アメリカ英語では「パレンθァスィス」、イギリス英語でもほぼ同じように発音されます。
- 強勢(アクセント)
- 第二音節 “-ren-” に強勢があります。「pə-REN-thə-sis」のように発音します。
- 第二音節 “-ren-” に強勢があります。「pə-REN-thə-sis」のように発音します。
- よくある発音ミス
- 末尾を /-sis/ と発音せずに、 /-thesis/ と伸ばしてしまうミスがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- “parenthesis” と “parentheses” の区別を忘れがち
- 複数形になると “-sis” が “-ses” に変化するので注意
- “parenthesis” と “parentheses” の区別を忘れがち
- 混同しやすい単語
- “parentheses” (複数形) と “parenthesis” (単数形) の混同
- 他の記号類 (brackets, braces) との混同
- “parentheses” (複数形) と “parenthesis” (単数形) の混同
- 試験対策
- TOEICや英検などで出題される場合は、論文やビジネスメールなどの文法的注意点に関する文脈で出ることが多いです。本来の意味を理解し、名詞として可算・単数・複数形を区別できれば十分です。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 丸カッコの形 ( ) をイメージしながら、“parenthesis” は“para + en + tithenai”「そばに + 中に + 置く」というギリシャ語が由来だと覚えると印象に残りやすいです。
- パソコンのキーボード上で最も使用頻度の高いカッコの一つなので、“( ) = parentheses” と結びつけて習慣づけると覚えやすいでしょう。
以上が「parenthesis」の詳細な解説です。文章を書くときや数式を表すときなど、様々な場面で活用できる大事な記号を表す単語なので、ぜひしっかり覚えておきましょう。
挿入語句
《複数形で》括弧(通例丸括弧()を資す)