最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

chemotherapy

名詞

化学療法

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彼女はがんを治療するために化学療法を受けました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: chemotherapy

品詞: 名詞 (通常不可算名詞)

CEFR レベルの目安: C1(上級:専門的・学術的な内容で使う単語)

英語での意味:


  • The treatment of disease, especially cancer, using chemical substances or drugs.

日本語での意味:


  • 化学物質や薬剤を用いて病気(特にがん)を治療すること。

    「主にがんなどの悪性腫瘍を治療する手段として用いられる言葉です。薬剤を使って病巣を攻撃するイメージがありますが、同時に副作用なども考慮する必要があります。」

活用形について:


  • 「chemotherapy」は数えられない不可算名詞として用いられるのが一般的で、複数形はほとんど使われません。

  • 形容詞形に「chemotherapeutic」があり、「chemotherapeutic agents(化学療法剤)」のように使われます。

2. 語構成と詳細な意味


  • 接頭語: 「chemo-」


    • 「化学(chemistry)」を意味する接頭語。


  • 語幹: 「therapy」


    • 「治療」を意味します。


関連する派生語


  • chemotherapeutic (adj.): 化学療法に関する、化学療法の

  • chemotherapeutics (n.): 化学療法薬または化学療法の学問分野を指すことがある(やや専門的)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. chemotherapy drugs


    • 日本語訳: 化学療法薬


  2. chemotherapy session


    • 日本語訳: 化学療法のセッション(治療回)


  3. receive chemotherapy


    • 日本語訳: 化学療法を受ける


  4. undergo chemotherapy


    • 日本語訳: 化学療法を受ける(特に治療の苦痛を強調)


  5. adjuvant chemotherapy


    • 日本語訳: 補助化学療法(手術後などに行う追加の化学療法)


  6. neoadjuvant chemotherapy


    • 日本語訳: 術前化学療法(手術前に行う)


  7. combination chemotherapy


    • 日本語訳: 複数の薬剤を併用する化学療法


  8. chemotherapy resistance


    • 日本語訳: 化学療法に対する耐性


  9. intensive chemotherapy


    • 日本語訳: 集中的な化学療法


  10. chemotherapy-induced side effects


    • 日本語訳: 化学療法によって引き起こされる副作用


3. 語源とニュアンス


  • 「chemo-」は「chemistry(化学)」に由来し、「therapy」はギリシャ語の「therapeia(治療)」から来ています。

  • 20世紀初頭、Paul Ehrlich(パウル・エールリヒ)の研究で化学物質を使った治療が発展し、「chemotherapy」という言葉が徐々に定着しました。

  • 現代では主にがん治療のイメージが強い言葉ですが、広義には化学物質を用いる治療全般を指します。

  • 「chemotherapy」は医学的・専門的な響きが強い単語です。日常会話でがん治療について話す際などでも比較的よく使われますが、医療従事者や患者本人、またはその家族など特定の文脈で用いられることが多いです。

4. 文法的な特徴と構文


  • chemotherapy不可算名詞として扱われることがほとんどです。


    • 例: “Chemotherapy is often challenging.” (○)

    • “Chemotherapies are often challenging.” (△ ほぼ使わない)


  • 一般的に「受ける」「施す」という動詞と使われることが多いです。英語では “receive chemotherapy,” “undergo chemotherapy,” “administer chemotherapy” などの表現があります。

  • フォーマル・カジュアル両方の文脈で用いられますが、医学的文脈なのでややフォーマル寄りです。

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)


  1. “My aunt is going to start chemotherapy next week.”


    • 「私のおばは来週から化学療法を始める予定です。」


  2. “I heard chemotherapy can cause hair loss.”


    • 「化学療法は髪が抜けることがあるって聞いたよ。」


  3. “She’s worried about how long the chemotherapy sessions will last.”


    • 「彼女は化学療法の治療回数がどのくらい続くのか心配しているんだ。」


ビジネス(医療関係の職場)での例文 (3例)


  1. “We need to schedule the patient’s chemotherapy sessions around her other treatments.”


    • 「患者さんの他の治療と合わせて化学療法のスケジュールを組む必要があります。」


  2. “This hospital offers state-of-the-art chemotherapy and radiation therapy options.”


    • 「この病院は最先端の化学療法と放射線療法を提供しています。」


  3. “The new protocol suggests combination chemotherapy for better outcomes.”


    • 「新しい治療プロトコルでは、より良い効果のために併用化学療法を推奨しています。」


学術的な文脈での例文 (3例)


  1. “Recent studies indicate that neoadjuvant chemotherapy may significantly improve survival rates in certain cancers.”


    • 「最近の研究によれば、特定のがんにおいて術前化学療法が生存率を大幅に向上させる可能性があることが示唆されています。」


  2. “The efficacy of chemotherapy depends on the tumor’s genetic profile and mutation status.”


    • 「化学療法の効果は腫瘍の遺伝子プロファイルや変異状態に左右されます。」


  3. “Chemotherapy research currently focuses on reducing toxicity while maintaining antitumor activity.”


    • 「現在の化学療法研究では、腫瘍を攻撃する効果を維持しながら毒性を低減することに焦点が置かれています。」


6. 類義語・反意語と比較


  • 類義語


    1. radiation therapy(放射線療法)


      • がん細胞に放射線を照射して治療する方法。薬ではなく放射線を使う点が異なる。


    2. immunotherapy(免疫療法)


      • 免疫システムを利用してがんを攻撃する方法。化学物質ではなく体の免疫力を高める点が異なる。


    3. targeted therapy(分子標的薬治療)


      • 特定の遺伝子変異や分子を狙い撃ちする薬剤を用いる治療。化学療法よりも選択的だが薬価が高い場合が多い。



  • 反意語


    • 明確な反意語はありませんが、治療法として反対概念的に「経過観察(watchful waiting)」や「対症療法(symptomatic treatment)」は化学療法のように直接がん細胞を攻撃するわけではないので対照的なアプローチとなります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˌkiː.məʊˈθer.ə.pi/ (イギリス英語), /ˌkiː.moʊˈθer.ə.pi/ (アメリカ英語)

  • アクセントは「-ther-」の部分に置かれます。

  • アメリカ英語もイギリス英語も大きな違いはありませんが、イギリス英語では「chemo」の部分が「キー(kiː)」と発音される傾向がやや強いです。

  • 「th」の音を「サ行」にならないように注意して発音することが大切です。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: 「chemotherapy」の「o」が抜けて「chemtherapy」と綴るミスに注意。

  • 同音異義語は特にありませんが、「chemo(キー・モ)」という略語を耳で聞くと別の単語と混同する可能性があります。

  • 医療系の試験(TOEFLやIELTSでも)や英検1級、TOEIC high-level の読解問題などで見かけることがあります。単語のスペルと意味を正しく把握しておくと良いです。

9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「chemo-」が「化学(化学物質)」、「therapy」が「治療」という意味なので、「chemotherapy = 化学的な治療」とイメージすると覚えやすいでしょう。

  • 「ケモ」という短縮形でもよく耳にするので、「ケモ(薬剤)で治療」とイメージすると頭に入りやすいかもしれません。

  • スペリングのポイントは「chemo + therapy」の2つの単語をしっかりつなげることです。

学習の際には、医学用語としてだけでなく英語のニュースや映画などにも出てくるので、耳で聞いたときにもなるべくスムーズにつかめるよう、繰り返し発音を練習してみてください。

意味のイメージ
chemotherapy
意味(1)

化学療法

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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