最終更新日:2024/08/31
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元となった辞書の項目

viable

形容詞

生存できる, 生育できる / 実行できる, 実現可能な

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この計画は実行可能ではありません。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: viable

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): capable of working successfully or being done

意味(日本語): 実行可能な、うまくいく見込みのある、(生物学的に)生存可能な


「viable」は「実際に成功したり、実現できたりする可能性が十分ある」というニュアンスを持つ形容詞です。たとえば、新しいプロジェクトや計画が「viable」かどうかを検討する、という場面でよく使います。


活用形: 形容詞なので時制変化はありませんが、以下の関連形があります。


  • 名詞: viability(実行可能性、生存能力)

  • 副詞: viably(実行可能な方法で)

例:「inviable(実施不可能な)」の形でも使われることがあります。

CEFRレベルの目安: B2 〜 C1


  • B2(中上級): 日常的な話題に加え、抽象的な概念や具体例を使って議論ができるレベル

  • C1(上級): 複雑な話題でもわかりやすく表現したり議論できるレベル


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • via(道、通り道)というラテン語に由来する語幹に、フランス語由来の接尾辞 -able(〜しうる)が組み合わさった形だとも言われています。

  • 「vie(生命)」と言われるラテン語由来の要素と関係づける説もありますが、中心となるアイデアは「生きられる」「存続できる」というニュアンスです。

派生語や類縁語


  • viability (名詞): 実行可能性、生存能力

  • viably (副詞): 実行可能なやり方で

  • inviable (形容詞): 実行不可能な、生存不能な

よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. viable option


    • 実行可能な選択肢


  2. viable plan


    • 実行可能な計画


  3. viable solution


    • 実行可能な解決策


  4. economically viable


    • 経済的に成立しうる


  5. commercially viable


    • 商業的に可能性がある


  6. financially viable


    • 財政的に成り立つ


  7. ethical viability


    • 倫理的な実行可能性


  8. viable product


    • 実用に耐えうる製品


  9. environmental viability


    • 環境面で実現可能なこと(環境保全にかなう)


  10. viable alternative


    • 実際に代替になり得る選択肢



3. 語源とニュアンス

語源


  • フランス語 viable(生存できる、人が生きられる)に由来し、さらにラテン語の vita(生命)や vivere(生きる)と関連があるとされます。

  • 元々は「(胎児・若芽などが)生存する力を持つ」という生物学的な文脈でも使われていました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 実務や計画に関する文脈では「実用可能」「成功しうる」「実行に移せる」といった積極的な意味合いが強いです。

  • 【フォーマル度】ややフォーマル寄りですが、ビジネス会話でも日常会話でも使われます。

  • 【感情的響き】ポジティブに「うまくいく」と期待を込めるニュアンスが含まれます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞として「名詞を修飾」して使われます。


    • 例: a viable plan (実行可能なプラン)

    • 例: That strategy is not viable. (その戦略は実行可能ではない)


  • 形容詞ですので、直接目的語を取るような用法はありません

  • 文章で使う場合はビジネスシーンなどでやや改まった表現として使われるなど、フォーマル度がやや高めです。

よくある構文


  • 「It is + 形容詞 + to do ~」構文


    • 例: It is viable to continue the project under these conditions.


  • 「be + 形容詞 + for + 目的」


    • 例: The plan is viable for small start-ups.



5. 実例と例文

① 日常会話での例文


  1. “Do you think it’s viable to fix this old car instead of buying a new one?”

    (この古い車を修理して使い続けるって、現実的に可能だと思う?)


  2. “It might be more viable to take a train than to drive in heavy traffic.”

    (交通渋滞がひどいから車より電車を使う方が現実的かもね。)


  3. “Growing vegetables in our backyard seems like a viable plan this summer.”

    (今夏、裏庭で野菜を育てるのはうまくいきそうなプランだね。)


② ビジネスシーンでの例文


  1. “We need a viable strategy to improve our market share.”

    (市場シェアを伸ばすために実行可能な戦略が必要です。)


  2. “Is outsourcing a viable option for reducing our overhead costs?”

    (間接費を削減するためにアウトソーシングするのは実行可能な選択肢でしょうか。)


  3. “The new technology could be viable if we secure enough investors.”

    (十分な投資家が確保できれば、この新技術は実行に移せるかもしれません。)


③ 学術的な文脈での例文


  1. “Stem cell research has opened up many viable treatments for rare diseases.”

    (幹細胞研究は多くの希少疾病に対して実現可能な治療法を提供してきました。)


  2. “We must ensure the population of endangered species is still viable.”

    (絶滅危惧種の個体数が生存可能な状態を保っているかどうかを確認しなくてはなりません。)


  3. “The hypothesis will remain viable only if the data consistently supports it.”

    (データが継続的に裏付けを行わない限り、その仮説は有効であり続けることはできない。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. feasible (実現可能な)


    • “feasible” は「実現可能かどうか」という視点が強く、“viable” とほぼ同様に使われますが、やや技術的または実用面の側面が強調されがちです。


  2. workable (うまく機能する、使える)


    • “workable” は「実際に作業として成立するか」というニュアンスで使われ、よりカジュアルです。


  3. practicable (実行可能な)


    • “practicable” は法律や計画書などフォーマルな文書で見られ、ちょっと硬い印象を与えます。


反意語 (Antonyms)


  1. unviable / nonviable (実行不可能な、生存不能な)

  2. impractical (実用的ではない)

  3. impossible (不可能な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): [ˈvaɪ.ə.bəl]

  • アクセントの位置: 第1音節「vai」にあります。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い


    • 大きな違いはありませんが、アメリカ英語は「ヴァイアボー(ʌ)」に近く、イギリス英語はやや母音が明瞭に聞こえる傾向があります。


  • よくある発音ミス


    • “vee-able” のように /i:/ を強く引き伸ばしてしまう点に注意が必要です。

    • 実際は [ˈvaɪ.eɪ.bəl] のように、「ヴァイアボル」のイメージで発音すると正確です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペル: “viable” の “a” を “i” と誤って “viible” や “vible” にしないよう注意しましょう。

  2. 発音: “vai” の部分をしっかりと /vaɪ/ と発音すること。

  3. 同音異義語との混同: 類似した単語は多くありませんが、“variable” (変数の、とても似ているスペル) などと混同しないよう気をつけてください。

  4. 試験対策: TOEIC・英検などの資格試験では、ビジネス文書や契約などの文脈で “viable plan” や “financially viable” といった表現が出題される可能性が高いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「生き残る力がある」というイメージ


    • 語源が「生命」や「生存」に関わることを想起して、「ちゃんと生き残れる、使える計画」と覚えるとイメージしやすいです。


  • スペリング覚え方


    • 「via(道)」+「able(できる)」で「道が開ける → 実行可能」と連想すると記憶に残りやすいです。



以上が “viable” の詳しい解説です。ビジネスや学術文脈だけでなく、日常的にも「これは実現可能かな?」という話題で使える便利な単語なので、ぜひ活用してみてください。

意味のイメージ
viable
意味(1)

生存できる,生活できる,生育できる

意味(2)

実行できる

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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