最終更新日:2025/02/25
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元となった辞書の項目

blank

形容詞

(紙が)白紙の;(欄が)空白の,書き入れていない / がらんとした,からの(empty);なんの装飾もない / ぼんやりした,うつろな,無関心な / 全くの / 空白,空所 / 書き込み用紙(form) / 空虚;空(くう)の部分 / (語句・文学を伏せる場所に用いる)ダッシュ“‐":Mr-某氏 / (またblank cartridge)(銑火器の)空包

このボタンはなに?

空は空しく、何もない状態だった。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: blank

品詞: 形容詞(他に名詞・動詞として使われる場合もあり)

意味(英語): “empty” or “having no content”

意味(日本語): 「空の」「白紙の」「何も書かれていない」「無表情な」などを表す形容詞です。たとえば、文章を書く欄が真っ白で何もない状態や、人の表情が無表情で何も感じ取れないようなときに使います。日常会話からビジネスシーンまで幅広く使われる、比較的ベーシックな単語です。

活用形


  • 形容詞なので人称や数・時制での変化はありません。

  • 副詞形: blankly (例: He stared at me blankly.)

  • 名詞形: blank (例: There is a blank on the form for your name.)

  • 動詞形: to blank (主に “to become empty or expressionless” の意。例: I blanked out during the exam.)

CEFRレベルの目安


  • B1(中級): 日常的に使われる形容詞のひとつです。やや抽象的な用法もあるため、中級以降でしっかりと意味を把握するとよいでしょう。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • blank は、もともとフランス語の “blanc”(「白」「空白」)に由来し、そこから派生した英語です。

  • 接頭語・接尾語というようなはっきりした区別はありませんが、語幹 “blank” に -ly や -ness を付けて派生語が生まれます。


    • blankly(副詞)

    • blankness(名詞)


よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)


  1. blank space → (空白スペース)

  2. blank page → (白紙、何も書かれていないページ)

  3. blank stare → (無表情な視線)

  4. blank look → (無表情な顔つき)

  5. fill in the blank → (空欄を埋める)

  6. blank check → (白紙小切手、自由裁量が与えられた状態)

  7. leave something blank → (何かを空欄のままにしておく)

  8. a mind gone blank → (頭が真っ白になる)

  9. blank image → (何も表示されていない画像/頭の中のイメージ)

  10. shoot blanks → (空砲を撃つ/結果が出ない、うまくいかない)


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語の “blancus” (白い) や古フランス語の “blanc” (白い) が起源とされ、それが中英語で “blanc” → 現在の “blank” になりました。

歴史的背景: もともとは「白い」「空の」といった意味合いに限定されていましたが、現代英語では「何も書かれていない」や「考えていることがない」「無表情な」といった抽象的・比喩的意味にも広がっています。

使用時の注意点・ニュアンス:


  • カジュアル/フォーマル: 比較的カジュアルな表現ですが、ビジネス文書などでも「空白欄」「白紙の状態」を示す際によく使われます。

  • 感情的な響き: “blank” には「虚無」「空虚」など、ちょっとした無機質な雰囲気が伴う場合があります。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 形容詞として: 主に名詞を修飾して「空の」「何も書かれていない」などの意味を付与します。


    • (例)a blank page / a blank expression


  2. 名詞として: “a blank” は「空所」「空欄」「白紙」の意味で可算名詞として使われます。


    • (例)Fill in the blanks.


  3. 動詞として: “to blank (out)” は「頭が真っ白になる」「忘れてしまう」などの突発的な状態を指すときに使われます。


    • (例)I blanked out during the presentation.


  4. イディオム:


    • draw a blank: 「思い出せない」「空振りに終わる」


      • (例)I tried to recall the details, but I drew a blank.



使用シーン:


  • 日常会話: “My mind went blank.”(頭が真っ白になった)

  • ビジネス(文書や会話): “Please leave the signature line blank.”(署名欄は空けておいてください)

  • フォーマル/カジュアル: どちらでも自然に使えます。


5. 実例と例文

日常会話


  1. “Could you hand me a blank sheet of paper? I need to jot something down.”


    • (紙を取ってメモを書きたいときに)


  2. “I saw his blank expression; he didn’t understand a word I said.”


    • (相手が全く理解していなかったとき)


  3. “My mind went blank when they asked me a tough question.”


    • (質問されてパニックになったとき)


ビジネスシーン


  1. “Please submit the form with no blanks left unfilled.”


    • (書類提出時に空欄を残さず書くように)


  2. “If you have trouble with this section, just leave it blank for now.”


    • (とりあえず空欄にしておいて大丈夫な場合)


  3. “Make sure you don’t sign a blank contract.”


    • (条件の書かれていない契約書にはサインをしないように)


学術的・専門的文脈


  1. “A blank page can be a powerful metaphor for potential in creative writing.”


    • (創作分野で白紙は可能性の象徴になるとき)


  2. “In this experiment, the blank sample was used as a control.”


    • (化学実験などで対照サンプルとして空のサンプルを用いるとき)


  3. “Complete all fields; do not leave any blank fields in the data form.”


    • (研究や調査で使用されるフォームの入力時に)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. empty(空の)


    • “empty” は中身が何もないことに焦点がある。

    • “blank” は「書かれていない」「考えていない」ニュアンスも強い。


  2. vacant(空いている、空虚な)


    • “vacant” は部屋や座席などが「空いている」状況にも使う。表情が「ぼんやりしている」という場合にも近い意味がある。


  3. bare(むきだしの、何も飾られていない)


    • “bare” は装飾や衣服など、外面的な要素がない状態を指すことが多い。


反意語 (Antonyms)


  1. filled(満たされた)

  2. written(書き込まれた)

  3. occupied(埋まっている)


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA): /blæŋk/


  • アメリカ英語: ブラ(短いア)ンク → [blæŋk]

  • イギリス英語: 同様に [blæŋk] ですが、地域によってわずかに母音の長さが異なる可能性があります。

  • “a” は「æ」と発音し、口を少し開いた短い“ア”の音。“n”の後ろに “k” がくるので、最後はしっかりと破裂音で発音する。

よくある発音の間違い:


  • /blʌŋk/ と発音してしまう。

  • /bræŋk/ のように “l” を飛ばしてしまう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “blank” の “a” を “e” にして “blenk” と書いてしまうケース。

  2. 同音異義語との混同: 同じ発音を持つ単語はほとんどありませんが、「blink(まばたきする)」と混同してしまう学習者もいるので注意。

  3. 試験対策: TOEICや英検では「空欄を埋める問題」「書類に不備がある問題」などで “blank” が出てくることが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “Blanc” = “White”: フランス語の “blanc” から来ていると覚えると、「白=空白」のイメージがつきやすい。

  • “My mind is like a blank page.”: 自分の頭が真っ白!とイメージしながら覚えるとインパクトがあります。

  • 発音のポイント: “bl” の連続と「æ」の発音を意識して、口を開けて“ブラ”と発音するとよいでしょう。

上記を参考に、ぜひ “blank” を使いこなしてみてください。学習の際は「空白」「何も書かれていない」というイメージを頭に置いておくと理解しやすく、スムーズに使えるようになります。

意味のイメージ
blank
意味(1)

(紙が)白紙の;(欄が)空白の,書き入れていない

意味(2)

がらんとした,からの(empty);なんの装飾もない

意味(3)

全くの

意味(4)

空白,空所

意味(5)

書き込み用紙(form)

意味(6)

空虚;空(くう)の部分

意味(7)

(またblank cartridge)(銑火器の)空包

意味(8)

ぼんやりした,うつろな,無関心な

意味(9)

(語句・文学を伏せる場所に用いる)ダッシュ“‐":Mr-某氏

学術英単語(NAWL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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