最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

nucleus

名詞

中心,核 / (生物の)細胞核 / 原子核

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解説

以下では、英単語 nucleus について、9つの観点から詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: nucleus

品詞: 名詞 (可算名詞)

英語の意味:


  1. The central or most important part of something.

  2. The positively charged central core of an atom, containing protons and neutrons.

  3. (Biology) The membrane-bound structure within a cell that contains genetic material (DNA).

日本語の意味:


  1. 核心、中心部

  2. (原子の)原子核

  3. (生物学での細胞の)細胞核

「nucleus」は、何かの中心的部分や核となる部分を意味します。科学の分野では「原子核」や「細胞核」を指すことが多いですが、一般的には組織や概念の「核(中心)」としても使われます。例えば、物事の中心的な役割を果たす重要人物や要因を指すようなニュアンスもしばしば含まれます。

活用形:


  • 単数形: nucleus

  • 複数形: nuclei (または nuclei /ˈnjuːkli.aɪ/ in British, /ˈnuːkli.aɪ/ in American)

他の品詞形:


  • 形容詞: nuclear (例: nuclear energy「原子力の」、nuclear family「核家族」)

CEFRレベル: C1(上級)

・学術用語として難易度が高めであり、専門分野(生物学や物理学など)でよく使われます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源的要素:

    ラテン語で「小さなナツメヤシの実」や「種」を意味する nucleus (nux = “nut” に由来)。

  • 接頭語や接尾語は特にないが、”nuclear” のように形容詞化するときには -ar が付加される。

他の単語との関連性(派生語・類縁語)


  • nuclear (形容詞): 原子力の、核の

  • nucleic (形容詞): 核酸の (例: nucleic acid「核酸」)

  • nucleolus (名詞): 核小体 (細胞核の中の構造)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. atomic nucleus(原子核)

  2. cell nucleus(細胞核)

  3. nucleus of an idea(アイデアの核/中心)

  4. nucleus of a team(チームの中核メンバー)

  5. hereditary nucleus(遺伝の核)

  6. nucleus structure(核構造)

  7. nuclear envelope(核膜)

  8. the nucleus of the argument(議論の核心)

  9. forming the nucleus(核を形成する)

  10. cultural nucleus(文化の中核)


3. 語源とニュアンス

語源:

ラテン語 “nucleus” は “nux” (ナッツ)に由来し、小さなナッツや種、つまりそのものの「コア」部分という意味合いをもっていました。歴史的に科学の発展とともに「原子核」や「細胞核」を指す専門用語として定着しましたが、一方で抽象的な「中心」や「核心」という意味合いも日常的につかわれています。

ニュアンスと使用時の注意:


  • 科学分野では非常にフォーマルかつ専門性が高い用語。

  • 日常表現で使われる場合は「核となる要素」を強調するニュアンス。

  • 分野によっては高度に技術的な文脈が多いため、堅苦しい印象を与える場合もあります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞

    ・A nucleus / the nucleus / various nuclei のように冠詞や複数形で使います。


  • 一般的な構文例:


    • “The nucleus of the argument is…”(議論の核心は…)

    • “The nucleus consists of protons and neutrons.”(その原子核は陽子と中性子から成る。)


  • フォーマル/カジュアル:

    ・科学やアカデミックな文脈ではフォーマルに用いられることが多いが、ビジネスや専門的トピックでも「中核」を示す言葉として使われる場合があります。



5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文 (3つ)


  1. “I believe the nucleus of our problem is communication.”

    (私たちの問題の核心は、コミュニケーションだと思う。)

  2. “He’s always been the nucleus of our friend group.”

    (彼はいつも私たちの友人グループの中心的存在だ。)

  3. “The nucleus of her idea seems really promising.”

    (彼女のアイデアの核がとても有望そうだ。)

(2) ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Our marketing strategy will form the nucleus of this new campaign.”

    (私たちのマーケティング戦略が、この新しいキャンペーンの核となるでしょう。)

  2. “Identifying the nucleus of consumer behavior is key to success.”

    (消費者行動の核心を見極めることが成功の鍵です。)

  3. “This department acts as the nucleus of innovation in our company.”

    (この部署が、我が社のイノベーションの中核を担っています。)

(3) 学術的な文脈 (3つ)


  1. “The atomic nucleus is composed of protons and neutrons.”

    (原子核は陽子と中性子から構成されています。)

  2. “DNA is housed within the cell nucleus, allowing replication and transcription.”

    (細胞核の中にDNAがあり、それによって複製や転写が行われます。)

  3. “Researchers are studying how the nucleus reorganizes during cell division.”

    (研究者たちは、細胞分裂の間に核がどのように再編成されるかを研究しています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語(Synonyms)


  1. core(コア)


    • 「中心」「核心」を示す際に共通して使える。日常的にも使いやすい。


  2. center(中心)


    • 「物理的な中心」というニュアンスが強いが、抽象的表現でも用いる。


  3. heart(中心、心臓、心要)


    • 比喩的に「最も重要な部分」という意味合いが強い。


反意語(Antonyms)


  • periphery(周辺)


    • 「周辺部」や「外郭」という意味。nucleusが「中心」であれば、peripheryは「周辺」にあたる。


ニュアンスの使い方:


  • 「core」「center」は日常会話でも広く使えます。一方、「nucleus」はフォーマルかつ専門的な響きを与えることが多いです。「heart」は感情的・文学的な響きを含むこともあります。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈnjuː.kli.əs/ (イギリス英語), /ˈnuː.kli.əs/ (アメリカ英語)

  • アクセント位置: 第1音節 “nu” の部分に強勢があります。

  • 違いのポイント:

    イギリス英語では “new-klee-us” のように [njuː] と発音し、アメリカ英語では “noo-klee-us” のように [nuː] で始まることが多いです。

  • よくあるミス:


    • 誤って /nuː-su/ のように言ってしまう。

    • “nucleus” の “u” を抜かして “ncleus” とスペルミスする。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “nuclues” と書いてしまうなど、文字の位置を入れ替えてしまうミスが多いです。

  • 同音異義語との混同: あまり同音異義語はありませんが、”nuclear” と混乱しがちなので要注意。

  • 試験での出題傾向:


    • TOEFLやIELTSなどのアカデミック英語試験で、科学テキストやリーディングの中に出てくることが多い。

    • 英検1級などハイレベルの試験で、専門的な単語として出ることがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 視覚的イメージ:

    「種(シード)」や「ナッツのような“コア”のイメージ」を持つと覚えやすいです。

  • スペリングのポイント:

    “nu + cle + us” の3つに分けて覚えるとミスを減らせます。

  • 勉強テクニック:


    • 「核」や「中心」を意識するたびに “nucleus” を口に出してみる。

    • “nuclear” と合わせて覚えると文脈で使いやすくなる。



以上が “nucleus” の詳細な解説です。学習や実際の使用の際にお役立てください。

意味のイメージ
nucleus
意味(1)

中心,核

意味(2)

(生物の)細胞核

意味(3)

原子核

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