最終更新日:2025/07/13

something that happens on its own, seemingly without cause

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元となった辞書の項目

spontaneous

形容詞

(行動などが) 自然に起きる, 自発的な / (現象などが)自然発生の / (植物などが)天然の,自生の

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彼女はそのニュースに自然な反応を示した。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: spontaneous

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): happening or done in a natural, often sudden way, without any planning or being forced

意味(日本語): 自然発生的な、即興的な、衝動的な、意図的な計画なしに自発的に起こること

「spontaneous」は、何かを計画したり準備したりすることなく、その場の流れや気分で自然に行われるさまを表す形容詞です。たとえば、「友人と話していたら急にパーティーを開くことになった」ような、思いつきやひらめきのタイミングで発生するイメージのある表現です。あまり深く考えずに自然と行動を起こすようなニュアンスがあります。

活用形: 形容詞のため、直接的な語形変化はありません。副詞形は「spontaneously(自然に、突発的に)」です。

他の品詞形:


  • 名詞形: 直接の名詞形は存在しませんが、「spontaneity(自然発生、即興性、自発性)」という関連する名詞があります。

  • 副詞形: spontaneously

CEFRレベル: B2(中上級)


  • A1: 超初心者

  • A2: 初級

  • B1: 中級

  • B2: 中上級

  • C1: 上級

  • C2: 最上級

B2程度の語彙力があれば十分に理解できる単語ですが、自然で豊かな英語表現をしたい中上級以降の学習者がよく使う語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源(語幹): “spontaneus” (ラテン語 “sponte” = 「自発的な」「自らの意志による」)

  • 接頭語・接尾語: 特に明確な接頭語は含まず、ラテン語由来の形容詞化を示す -ous(~の性質を持った、の意味を与える)で終わっています。

そのため「spontaneous」は、「自分自身の意志で」「自然に」「計画なしに」という概念を表す形容詞となっています。

よく使われるコロケーション(共起表現) 10選


  1. spontaneous decision → 自発的な決定

  2. spontaneous reaction → とっさの反応/自然な反応

  3. spontaneous laughter → 思わず出る笑い/自然に沸き起こる笑い

  4. spontaneous applause → 自発的な拍手/やらせではない拍手

  5. spontaneous event → 突発的なイベント/自然に起こった出来事

  6. spontaneous trip → 急に思い立った旅行

  7. spontaneous gesture → 思わず出た身振り

  8. spontaneous action → 即興的な行動/自然発生的な行動

  9. spontaneous reaction in chemistry → 化学での自然発生的反応(化学反応文脈でも用いられる)

  10. spontaneous conversation → 成り行き任せの会話/自然に始まった会話


3. 語源とニュアンス

語源: ラテン語 “sponte”(「自らの意思で」「進んで」)から派生した “spontaneus” がフランス語を経由し、英語の “spontaneous” になりました。もともと「自ら進んで/自由意思で行われる」という意味合いが強い単語です。

ニュアンス:


  • 何かを意図的に計画しているわけではなく、「気分に任せてやってみる」「自然とそうなってしまう」という軽やかなイメージ

  • 感情的な衝動から起こることもありますが、ネガティブな面だけでなく「良い意味での勢い」「すぐに楽しいことをやってしまう柔軟性」を表します

  • カジュアルにもフォーマルにも使われますが、文脈によっては「自然発生的である」という少し硬めのニュアンスにもなります

例えば「spontaneous reaction」は、人間関係の文脈では「思わず笑いをもらした」とか「瞬間的に拍手が起こった」のようにポジティブで自然な反応を示す場面が多いです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 形容詞(spontaneous)は主に名詞を修飾して、「自然発生的な~」「突然起こる~」のような意味を加えます。

  • 修飾する名詞の直前に置いて使われるのが基本です。

    例: a spontaneous party (即興で始まったパーティー) / a spontaneous idea (突発的なアイディア)


  • 形容詞を補語として使うこともあります。

    例: Her laughter was spontaneous. (彼女の笑いは自然に起こったものだった)


  • 副詞形(spontaneously)は動詞を修飾する場合に使います。

    例: The crowd spontaneously started clapping. (観衆は自然と拍手を始めた)


文法上のポイント:


  • 可算・不可算の区別は不要(形容詞なので)

  • 動詞としての用法はありませんので、混同注意


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I love how spontaneous you are. You always come up with fun ideas out of nowhere!”

    (あなたの突発的なところが好きだな。いつも思いがけない楽しいアイディアが浮かぶからね!)


  2. “We decided on a spontaneous movie night instead of going to the restaurant.”

    (レストランに行く代わりに、急きょ映画ナイトを開くことにしたんだ。)


  3. “Her spontaneous laughter filled the room with joy.”

    (彼女の突然の笑い声が、その場を明るい雰囲気にしてくれた。)


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “The marketing team came up with a spontaneous campaign idea during the meeting.”

    (マーケティングチームはミーティング中に突発的なキャンペーンのアイデアを思いついた。)


  2. “Sometimes, a spontaneous brainstorming session yields the best results.”

    (時には、即興的なブレインストーミングセッションが最高の成果をもたらすことがある。)


  3. “We should leave room for spontaneous collaborations across departments.”

    (部門間での自然発生的なコラボレーションが起こるように余地を作っておくべきだ。)


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “In chemistry, a spontaneous reaction occurs without the input of additional energy.”

    (化学においては、自然発生的な反応は追加のエネルギーを必要とせずに起こる。)


  2. “Studies have shown that spontaneous social interactions can significantly boost creativity.”

    (研究によれば、自然発生的な社会的交流が創造性を大いに高める可能性があることが示唆されている。)


  3. “The experiment demonstrated a spontaneous organization of particles under certain conditions.”

    (その実験では、特定の条件下で粒子が自然にまとまる様子が示された。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. impulsive(衝動的な)


    • 「衝動に駆られて行動する」というやや感情的・瞬発的なニュアンスが強い


  2. unplanned(計画されていない)


    • 「事前に計画していない」と、やや中立的・事実的な表現


  3. unpremeditated(前もって考えられていない)


    • 凶悪犯罪などにも使えるような硬いニュアンス。「計画性のない」という法的・フォーマルな響き


  4. intuitive(直感的な)


    • 「頭で考えるよりも直感で行う」というニュアンス


反意語


  1. deliberate(意図的・慎重な)

  2. planned(計画された)

  3. intentional(故意の)

「spontaneous」は計画性がなく自然発生的ですが、反意語は「しっかり計画する」「意図がある」という意味を持っています。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号(IPA):


  • イギリス英語: /spɒnˈteɪ.ni.əs/

  • アメリカ英語: /spɑːnˈteɪ.ni.əs/

アクセント(強勢): 「-ta-」の部分に主なアクセントがあります。(teɪの部分に強勢)

よくある発音の間違い:


  • 最後の「-ous」を「-us」と短く発音してしまう

  • 「teɪ」を「tiː」や「tə」と曖昧に発音してしまう


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「spontanious」「spontanous」のように “e” を抜かしたり、母音を入れ替えたりしがち

  • 同音異義語との混同の心配はあまりありませんが、「simultaneous(同時に起こる)」と見た目が似ているため間違えないように注意

  • TOEICや英検などの試験対策


    • 会話や読解問題で「自然に思いついた」という文脈などでよく出現する可能性大

    • ビジネスや学術的文脈でも利用されやすい単語です



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「spon-」は「スポンッと」「ぽんっと何かが湧き出る」イメージで覚えると、すぐに思いつく・自然に出てくる印象とリンクしやすいです。

  • 「spontaneous」は「spontaneity(自発性)」や「spontaneously(自然に)」などの派生形とセットで覚えると、語形が似ているため一括で思い出しやすくなります。

  • 「自然に起こる」「計画せずに瞬時にやる」というポジティブなワクワク感を思い浮かべると覚えやすいでしょう。


以上が「spontaneous」の詳細な解説です。自然に生じる行動や思いつきを表す、使い勝手のよい形容詞なので、ぜひ積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
spontaneous
意味(1)

(行動などが)自然に起こる,自発的な

意味(2)

(現象などが)自然[発生]の;(植物などが)天然の,自生の

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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