最終更新日:2025/12/04
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元となった辞書の項目

client

名詞

[弁護]依頼人,訴訟依頼人 / (商売上の)おとくい(customer)

このボタンはなに?

弁護士は依頼人と会って事件について話し合った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: client

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベル: B2(中上級)


  • B2:日常会話では問題なく使えるようになり、さらにビジネスシーンでも使いこなせる段階

意味 (英語): A person or organization that receives services or advice from a professional (such as a lawyer, consultant, or company).

意味 (日本語): 弁護士やコンサルタント、企業など、専門家からサービスや助言を受ける人や組織のこと。

「個人や法人が、特にビジネスや専門サービスを利用するときに用いられる単語です。たとえば、法律事務所のお客さんを指すときや、コンサルティング会社が契約を結んでいる相手先を“client”と呼びます。」

活用形:


  • 名詞なので基本的に単数形(client)と複数形(clients)のみです。

他の品詞形:


  • 「client」は形容詞にならない一方、関連語で「clientele(顧客層、常連)」という名詞があります。

  • 「client-based 〜」(クライアントベースの〜)のように形容詞的に使われる場合もあります。


2. 語構成と詳細な意味


  • 「client」は cli-(語幹)+ -ent(名詞を作る接尾辞)の形を持ちます。

  • -ent はラテン語起源で、「〜する人」「〜するもの」を意味する接尾辞です。

派生語や関連語


  • clientele (名詞):「顧客層、常連客」

  • client-server model (IT用語):「クライアントサーバーモデル」

よく使われるコロケーション・関連フレーズ (10個)


  1. loyal client(常連客 / 忠実なクライアント)

  2. prospective client(見込み客)

  3. major client(主要顧客)

  4. high-profile client(注目度の高いクライアント)

  5. regular client(常連客)

  6. handle a client’s request(クライアントの依頼を扱う)

  7. represent a client(クライアントを代理する・弁護する)

  8. client satisfaction(顧客満足)

  9. build client relationships(クライアントとの関係を築く)

  10. client meeting(顧客との会合・面談)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: ラテン語の “cliens”(庇護を受ける人)に由来し、古代ローマでは社会的または経済的に強い立場の人から保護・支持を受ける「被保護民」という意味がありました。

  • ニュアンス: 現代では、主に「ビジネス相手としてサービスを受ける人・会社」を指し、比較的フォーマルな場面で使われます。カジュアルな日常会話で「お客さん」にあたる表現は “customer” のほうが一般的です。

  • 使用上の注意: 「client」は法律、コンサル、ITなど専門的・ビジネス的な分野や状況でよく使われます。日常的な買い物の“お客さん”にはあまり使いません。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 (countable noun)

    “one client,” “two clients” のように数えられます。

  • 一般的な構文・イディオム


    • “to meet with a client” (クライアントと会合する)

    • “to acquire a new client” (新しい顧客を獲得する)

    • “client-facing” (顧客対応の)


  • 使用シーン


    • フォーマル: 「会計士、弁護士、コンサルたちが使う専門的な文書や会話」

    • カジュアル: 個人事業や小規模ビジネスでも、相手を“client”と呼ぶことがあるが、やや改まった響き



5. 実例と例文

日常会話 (カジュアル)


  1. “I have a client who loves to chat about pets whenever we meet.”

    (会うたびにペットの話題ばかりするクライアントがいるんだ。)


  2. “My friend’s a personal trainer, and she’s always looking for new clients.”

    (私の友達はパーソナルトレーナーで、いつも新しいお客さんを探しているよ。)


  3. “This afternoon, I’m seeing a client at a coffee shop instead of the office.”

    (今日の午後は、オフィスではなくカフェでお客さんに会う予定なんだ。)


ビジネスシーン (フォーマル)


  1. “We value our clients’ feedback to improve our services.”

    (我々はサービス向上のためにクライアントのフィードバックを重視しています。)


  2. “The law firm’s main clients operate in the financial industry.”

    (その法律事務所の主要顧客は金融業界で事業を行っています。)


  3. “Our goal is to maintain a long-term relationship with each client.”

    (私たちの目標は、各クライアントと長期的な関係を維持することです。)


学術的/専門的文脈


  1. “In the client-server model, the server provides resources and the client accesses them.”

    (クライアントサーバーモデルでは、サーバーがリソースを提供し、クライアントがそれにアクセスします。)


  2. “Psychologists must keep detailed records of their clients’ progress.”

    (心理学者は、クライアントの進捗状況を詳細に記録する必要があります。)


  3. “The study examined client satisfaction rates in various counseling approaches.”

    (その研究は、さまざまなカウンセリング手法におけるクライアント満足度を調査した。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. customer(お客)


    • 一般的な買い物の文脈で使われる。

    • 例: “A customer walked into the store and asked about discounts.”

    • 「client」はサービス提供やコンサルなどのより専門的な場面にフォーカスするイメージ。


  2. patron(常連、特に芸術や文化を支援する人)


    • カフェや劇場などでのお客さんに対して、ややフォーマル・文芸的な響き。

    • 「client」は個別的にサービスを受ける場面を強調する。


  3. buyer(買い手)


    • 物理的な商品を購入する際に使われやすい。

    • 「client」はモノだけでなくサービスも利用する。


反意語


  • provider / vendor / supplier(提供者・供給者)


    • 「client」に対して、サービスや商品を提供する側・売り手を指す。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈklaɪ.ənt/


    • アメリカ英語 (GA): [ˈklaɪ.ənt] / [ˈklaɪ.ənt]

    • イギリス英語 (RP): [ˈklaɪ.ənt]


  • アクセント: “cli-” の部分に強勢が置かれます。

  • よくある発音の間違い:


    • “client” の “i” と “a” をはっきり分けず、「クライアン」ではなく「クライアント」のように中間に曖昧な母音 “ə” が入るイメージを意識すると通じやすいです。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “cliant” としてしまう混同が見られることがあります。正しくは “client”。

  • 同音異義語との混同: 近い音の単語としては特に思い当たりませんが、綴りを変えて “ climate ” などと混同しないように気をつけましょう。

  • 試験対策:


    • ビジネスや法律関連の文章でよく出題される語彙です。

    • TOEICや英検などでは「契約相手」の意味で出題される可能性大です。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ:


    • 「‘client’ は専門的なサービスを受ける人」とイメージすると “customer” との違いを掴みやすいです。

    • “client” と “lawyer” がセットになっているイメージや、「PCでいうクライアントとサーバー」などを思い浮かべると記憶しやすいです。


  • スペリングのポイント:


    • c – l – i – e – n – t と、母音 “ie” の順番を間違えないようにしましょう。

    • 発音を分解して「クライ・アント」とイメージして繰り返し書くと覚えやすいです。


以上が “client” の詳細解説です。ビジネスや専門サービスの分野での使用頻度が高い語なので、ぜひしっかりと押さえておきましょう。

意味のイメージ
client
意味(1)

(商売上の)おとくい(customer)

意味(2)

[弁護]依頼人,訴訟依頼人

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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