最終更新日:2025/06/29

object used for hitting a ball in various games

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元となった辞書の項目

bat

名詞

〈C〉コウモリ

このボタンはなに?

夜空を飛ぶコウモリを見ました。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: bat

品詞: 名詞

意味(英語):

1) A club used in sports like baseball or cricket to hit the ball.

2) A flying mammal that usually has nocturnal habits.

意味(日本語):

1) 野球やクリケットなどのスポーツでボールを打つための棒(バット)。

2) コウモリ(夜行性の翼を持つ哺乳類)。

「bat」は、スポーツで使う“棒状の打撃用具”と、“空を飛ぶ小型の哺乳類(コウモリ)”の2つの意味をもつ単語です。スポーツ時の「bat」は運動場面でよく使われる日常語ですが、「コウモリ」の意味になる場合は少し生物学的なニュアンスが入ります。

活用形:


  • 単数形: bat

  • 複数形: bats

「bat」は名詞なので、動詞や形容詞としての活用はありません。ただし、動詞として使う場合(例: “to bat”=打席に立つ/打つ)は別の品詞として扱われます。

他の品詞例:


  • 動詞 (to bat): 野球などで「バットを振る・打つ」の意味になります。

    例) “He batted the ball out of the park.”

CEFRレベル: A2(初級)

初級段階でよく学ぶスポーツ関連の単語として、または生き物の種類としても比較的早い段階で出てくる単語です。


2. 語構成と詳細な意味

「bat」には明確な接頭語・接尾語・語幹といった複雑な構成はありません。元々一音節の短い単語で、語源も古い英語に由来しています(後述)。

関連単語や派生語:


  • batty: 形容詞で「少しおかしな、気が変になった」というスラング(コウモリが頭上を飛び回るイメージから)。

  • batting: 名詞または動名詞で「バッティングすること」。

よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個):


  1. baseball bat(野球バット)

  2. cricket bat(クリケットバット)

  3. batting average(打率)

  4. bat colony(コウモリの群れ)

  5. bat wings(コウモリの翼)

  6. at-bat(打席)

  7. bat a thousand(絶好調である、完璧にやってのける)

  8. blind as a bat(全く目が見えない、非常に視力が悪い)

  9. bat guano(コウモリの糞)

  10. go to bat for someone(~のために力を貸す、~を弁護する)


3. 語源とニュアンス

「bat(棒)」は古英語の “batt” に由来するとされ、打つ道具という意味が深く根付いています。「コウモリ(bat)」の方は、中英語の “bakke/bakke” から変化したとも言われますが、はっきりとした起源は定かではありません。

スポーツ用の “bat” は、具体的な打突具を表すため、カジュアルな場面からフォーマルな場面(スポーツ関連ニュースなど)まで幅広く使われます。

「コウモリ」の “bat” は、日常会話で動物について話す時や、ホラーや不気味なイメージの文脈(特にハロウィンなど)でもよく登場します。

使用時の注意点:


  • 「bat」といってもどちらの意味かは文脈で判断されます。

  • スポーツ用品として使うか動物として使うかで全く異なるイメージを持ちます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞として扱われます。

    例) “I bought two new baseball bats.” (スポーツ用のバット)

    例) “We saw several bats flying overhead.” (コウモリ)


  • 動詞 “to bat” は野球などで「打つ」という自動詞/他動詞両方で使われ、文法上は以下のように使われます。


    • 自動詞: “He is batting now.” (彼は今打席に立っています)

    • 他動詞: “She batted the ball over the fence.” (彼女はボールをフェンスの向こうへ打ちました)


  • イディオム・構文例:


    • “blind as a bat”: 非常に目が悪いさまを強調。

    • “come to bat”: 自分の番がきた、行動を起こす。

    • “go to bat for someone”: 人を助ける(味方する)、人を援護する。



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I found a bat in the garage last night and it scared me!”

    (昨晩ガレージでコウモリを見つけて、怖かったよ!)


  2. “Do you have a spare baseball bat I can borrow?”

    (予備の野球バットを貸してもらえる?)


  3. “We saw bats flying around the streetlights at dusk.”

    (夕方に街灯の周りでコウモリが飛んでいるのを見かけたよ。)


ビジネスでの例文


  1. “Before we go to bat for this client, let's review the contract thoroughly.”

    (このクライアントを支援する前に、契約をしっかり確認しましょう。)


  2. “He was the first at-bat during the company's charity baseball event.”

    (彼は会社のチャリティー野球大会で最初の打席に立ちました。)


  3. “We might have to go to bat for our partner if their negotiation stalls.”

    (もしパートナーの交渉が行き詰ったら、私たちが支援しなければならないかもしれない。)


学術的な文脈での例文


  1. “Bats play a crucial role in pest control and pollination.”

    (コウモリは害虫駆除や受粉において重要な役割を果たします。)


  2. “The study on bat echolocation revealed new insights into sonar technology.”

    (コウモリの反響定位に関する研究は、ソナー技術への新たな知見をもたらしました。)


  3. “Researchers observed a bat colony in the cave for ecological data collection.”

    (研究者たちは生態系データを収集するために洞窟のコウモリの群れを観察しました。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. stick(スティック): 細長い棒。スポーツ用具にもなるが、一般的には木の枝などあらゆる棒状のものを表す。

  2. club(クラブ): 打撃用の棒一般を指す。「ゴルフクラブ」などのように特定の目的に特化した道具。

  3. pole(ポール): 長い棒状の物体。競技や道具というよりは、旗竿などをイメージ。

  4. rod(ロッド): 釣り竿や棒など、やや硬いイメージのある棒状の物を表す。

これらは道具としての “bat” の意味と関連がありますが、厳密には使用シーンが異なります。

反意語

「bat」の直接的な反意語は特に定義しにくいですが、スポーツの文脈では “catcher(捕手)” のイメージが対になる存在と言えなくもありません(打つ vs 捕る)。動物の意味での反意語は特にありません。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /bæt/

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 大きな差はありません。どちらも /bæt/ と発音します。ただし、イギリス英語の場合は母音 /æ/ が少し浅めになる傾向があります。

  • アクセント: 一音節語のため、特にアクセント位置の問題はありません。

  • よくある誤り: 母音を /ə/(曖昧母音)や /ɑː/ で発音してしまうと意味が伝わりにくくなるので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: 「batt」や「batte」と綴るミスに注意。

  • 同音異義語: “bat” と同音異義語は特にありませんが、発音が似ている “bad” (悪い) /bæd/ や “bet” (賭ける) /bɛt/ などと混同しないように。

  • 試験対策: TOEICや英検では、スポーツなどの基礎語彙や動物の語彙問題で出題される可能性があります。特に例文を読み解く際に、文脈で「道具なのか動物なのか」を区別する力が求められることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「バットでボールを“バチン”と打つイメージ」と、「夜に飛ぶコウモリ(バット)のイメージ」はどちらも“bat”と同じ単語だとセットで覚えると忘れにくいです。

  • “バットマン = Batman” で、「コウモリ(bat)」のイメージを連想しやすいため、そこから道具の「bat」も関連づけると記憶に残りやすいかもしれません。


以上が、名詞 “bat” の詳細な解説です。スポーツの話題でも動物の話題でも登場する、基礎的ながら二つの意味を上手く使い分ける必要のある単語なので、文脈をしっかり意識しておきましょう。

意味のイメージ
bat
意味(1)

コウモリ

学術英単語(NAWL) / 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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