最終更新日:2025/02/25

The driver made a quick deflection to avoid a collision.

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運転手は衝突を避けるために素早く方向転換した。

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元となった辞書の項目

deflection

名詞

(進路などの)ふれ,偏り;(計器などの針の)ふれ,偏差,たわみ,ゆがみ

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解説

以下では、英単語 deflection(名詞)について、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

英語での意味

“deflection” は、何かが本来の進む方向や形状から逸れて曲がること、あるいは方向や注意をそらすことを指す言葉です。

日本語での意味

「たわみ」「偏向」「逸脱」「そらし」などの意味になります。「物理的に曲がる」「流れや話題などを意図的にそらす」といった場面で使うことが多いです。主に工学や物理など、技術的な文脈で「たわみ」や「変位量」を表す専門用語として用いられるほか、比喩的に「話題をそらす」場合にも使われます。


  • 品詞: 名詞 (countable, 通常は可算扱い: one deflection, two deflections)

  • 活用形: 単数形 deflection / 複数形 deflections

  • 他の品詞例:


    • 動詞 deflect(そらす、逸脱させる)

    • 形容詞 deflective(そらす傾向のある)


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級): 工学や物理などの専門用語として、ある程度学習を進めてきた学習者が遭遇する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語: 「de-」(離れる、分離する などの意味をもつことが多い)

  • 語幹: 「flect」(ラテン語で「曲げる」を意味する flectere が由来)

「de-」+「flect」=「deflect」(動詞: 逸らす)

その名詞形が「deflection」です。

派生語・関連語


  • deflect (動詞) : 逸らす、屈折させる

  • defensive とは別語源のように見えますが、ラテン語の語幹の一部が共通する場合もあります(fend / flect は全く同じ語幹ではありませんが、語源的な関連として注意しておくと混同しにくいです)。

よく使われるコロケーション(10個)


  1. angle of deflection

    (たわみ角、偏向角)

  2. measure deflection

    (たわみを測定する)

  3. beam deflection

    (梁のたわみ)

  4. elastic deflection

    (弾性たわみ)

  5. maximum deflection

    (最大たわみ)

  6. vertical deflection

    (垂直方向のたわみ)

  7. deflection calculation

    (たわみの計算)

  8. deflection curve

    (たわみ曲線)

  9. deflection limit

    (たわみ限界)

  10. deflection theory

    (たわみ理論)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 deflectere(de-「離れる」+ flectere「曲げる」)がもととなり、英語に入ったとされています。

  • 元々は「外へ(away)曲げる」というニュアンスが強く、「方向を変える」という意味が派生しました。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 工学・物理学: 「梁や板などに加わる荷重によって生じる変形量(たわみ)」を表す、非常に専門的かつフォーマルな語。

  • 日常の比喩的表現: 誰かの発言・注意をそらす場合にも使われるが、その場合は動詞形 deflect を用いるほうが多いです。

  • 文章・会話: テクニカルな文献や学術的文脈が中心で、日常会話ではあまり用いられませんが、会話でも「話をそらす」という意味合いで使うことは可能です(ややフォーマル)。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞として可算: “a deflection” / “several deflections” のように扱います。

  • 特定の構文:


    • the deflection of + 物・構造物 + (due to + 原因) …「(原因)による(物)のたわみ」

    • cause a deflection in + 物 …「~にたわみを引き起こす」


イディオム的用法


  • 一般的には deflection がイディオム化した表現はあまり多くありませんが、「話題・意図を逸らす」というときに deflection tactics(話をそらす戦法)などと表現することがあります。


5. 実例と例文

(1) 日常会話の例


  1. The bridge shows a slight deflection when heavy trucks pass over it.

    (重いトラックが通るとき、その橋はわずかにたわみが見えるよ。)


  2. I noticed a deflection in her tone whenever we talked about work.

    (仕事の話をするとき、彼女の口調がずれているのに気づいたよ。)


  3. His response seemed more like a deflection from the main issue.

    (彼の返事は、核心から話をそらしているように見えた。)


(2) ビジネスシーンの例


  1. We need to calculate the deflection of the beam under the new load conditions.

    (新しい荷重条件の下で、梁のたわみを計算する必要があります。)


  2. Any significant deflection in the data trend could indicate a market shift.

    (データトレンドの大きな逸脱は、市場の変化を示している可能性があります。)


  3. The consultant’s answer felt like a deflection rather than a direct solution.

    (コンサルタントの答えは、直接的な解決策というよりは、話をそらしているように感じた。)


(3) 学術・専門的文脈の例


  1. Deflection analysis is crucial in civil engineering to ensure structural safety.

    (構造の安全性を確保するために、土木工学ではたわみ解析が重要です。)


  2. The deflection curve was plotted to visualize the deformation along the length of the cantilever.

    (片持ち梁の長さに沿った変形を可視化するために、たわみ曲線がプロットされました。)


  3. We observed a negligible deflection, suggesting the material’s high stiffness.

    (ごくわずかなたわみしか観測されなかったことから、その材料は剛性が高いと考えられます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. deviation (逸脱)


    • 数学・統計の文脈では「偏差」、一般場面でも「それること」。

    • deflection が「曲がる・そらす」という物理的・比喩的意味を内包するのに対して、deviation は方向や規範からずれる意味合いが強い。


  2. bending (曲げ)


    • 物理的な「曲げ」の行為や状態に焦点。

    • deflection が主にその「結果や量」を示すのに対し、bending は動作そのものを示すことも多い。


  3. distortion (歪み)


    • 違う形にゆがめること。

    • deflection よりも「ひずみ」の度合いが大きい場合に使うことが多い。


反意語


  • alignment(整合、一列に並ぶこと)

  • straightness(まっすぐさ)

    いずれも「まっすぐであること」「曲がっていないこと」を強調する表現。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /dɪˈflɛk.ʃən/

  • アクセント(強勢)は、第2音節の「flect」部分に置かれます: di-FLEC-tion

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはなく、子音の /tʃ/(tion の /ʃən/ の部分)がやや違って聞こえる場合がありますが、基本的には同じ発音です。

  • よくある間違い: “deflec-tion” のように /l/ を抜かして「defection」と混同しないように注意(defection は離脱・亡命の意味になります)。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス


    • deflection (f の後に l が来る) を defection と間違えるケース。


  2. 混同しがちな単語


    • reflection(反射)とつづりが似ており、混同しないように注意が必要です。


  3. 試験対策


    • 工学系や理系の英語問題などで「橋や梁のたわみ」について問われるとき、または文章の「話をそらす」ニュアンスで登場することがあります。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「reflect(反射する)」に似ている単語ですが、re- ではなく de- がついていることに注目すると「外へ逸れる」というニュアンスをイメージしやすくなります。

  • 「de + flect」で「下や外へ曲げる」感を自然とイメージすると、スペリングを覚えやすくなります。

  • 工学や物理の勉強をする際、「たわみ」の専門用語として頻出するので、写真や図表などを使って実際の「たわみ量」と一緒に覚えると定着しやすいです。


以上が、名詞 “deflection” に関する詳細な解説です。物理的な「たわみ」だけでなく、やや比喩的に「話をそらす」「気を逸らす」といった意味合いもあるので、文脈に応じて使い分けられるようにしてみてください。

意味のイメージ
deflection
意味(1)

(進路などの)ふれ,偏り;(計器などの針の)ふれ,偏差

学術英単語(NAWL)/ 例文 / 和訳 / フラッシュカード

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