元となった辞書の項目
intermediate
解説
1. 基本情報と概要
単語: intermediate
品詞: 形容詞 (場合によっては名詞としても使われることがあります)
- 英語での意味: “Situated between two extremes or stages; of a middle level or degree.”
- 日本語での意味: 「中間の」「中級レベルの」「中間段階にある」
「初級と上級の間くらいのレベルや状態を指す、ニュアンスとしては“中間的な”“中級程度の”を表す単語です。日常会話や学習レベルを示すときなどに使いやすい言葉です。」
活用形
- 形容詞: intermediate
- 副詞形: intermediately (「中間のために」「中級レベルで」などの意味合いで比較的まれに使う)
- 名詞形: intermediate (まれに「中級レベルの人」「中間形態」などを指すことがある)
- 副詞形: intermediately (「中間のために」「中級レベルで」などの意味合いで比較的まれに使う)
CEFRレベルの目安
- 「Intermediate(中級)」と言われるときは、概ねB1〜B2レベルを指すことが多いです。
- B1:中級 – 基本的な情報交換ができ、自分の言いたいことをある程度伝えられるレベル
- B2:中上級 – 幅広い話題について理解し、自分の意見を比較的スムーズに述べられるレベル
- B1:中級 – 基本的な情報交換ができ、自分の言いたいことをある程度伝えられるレベル
2. 語構成と詳細な意味
接頭辞・接尾辞・語幹
- inter-: 「間に」「相互に」を意味する接頭辞
- mediate: 「中間の立場を取る」「仲介する」というニュアンスの語源(ラテン語
medius
「真ん中」から派生)
「intermediate」は「両者の間に位置する」というイメージから、「中間の、中級の」といった意味合いになりました。
関連語や派生語
- intermediary (形容詞・名詞): 「仲介の」「仲介者」
- mediate (動詞): 「仲裁する」「調停する」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(例と日本語訳)
- intermediate level → 中級レベル
- intermediate stage → 中間段階
- intermediate course → 中級コース
- intermediate skills → 中級程度のスキル
- intermediate proficiency → 中級の熟達度
- fall into the intermediate range → 中間の範囲に入る
- from beginner to intermediate → 初級から中級へ
- an intermediate objective → 中間の目標
- intermediate learners → 中級学習者
- at an intermediate pace → 中級レベルのペースで
3. 語源とニュアンス
- ラテン語の “inter” (間に) + “medius” (中間) が組み合わさって生まれました。
- 歴史的には「二者の間を取り持つ」というニュアンスが強く、そこから「中間」レベルを示す意味に派生しています。
- 通常、文章でも会話でも幅広く使われ、フォーマル/カジュアルを問わず用いられます。特に学習レベルや技術レベル、プロセスの段階を示す際によく登場します。
4. 文法的な特徴と構文
- 形容詞としての使い方: 直後に名詞を置いて「中間の~」「中級の~」と説明します。
- 例: “He is taking an intermediate course.” (彼は中級コースを受講している)
- 例: “He is taking an intermediate course.” (彼は中級コースを受講している)
- 名詞としての使い方: まれに「中級学習者」などの意味で使われることがあります。
- 例: “This class is for intermediates, not for beginners.” (このクラスは中級者用で、初心者用ではありません)
形容詞としては可算・不可算の区別はありませんが、名詞として用いる場合は可算扱いになることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I’m looking for an intermediate yoga class to improve my flexibility.”
(柔軟性を高めるために、中級のヨガクラスを探しています。) - “He’s at an intermediate level in Spanish, so he can have basic conversations.”
(彼はスペイン語で中級レベルなので、簡単な会話はできます。) - “Do you have any intermediate hiking trails around here?”
(このあたりに中級向けのハイキングコースはありますか?)
ビジネスシーンでの例文
- “We need someone with intermediate Excel skills to handle these reports.”
(これらのレポートを扱うには、中級のExcelスキルを持った人が必要です。) - “Our new course targets intermediate managers looking to develop leadership skills.”
(私たちの新しいコースは、リーダーシップスキルを伸ばしたい中級の管理職を対象としています。) - “She’s at an intermediate stage of the project, coordinating resources.”
(彼女はプロジェクトの中間段階にいて、リソースを調整しています。)
学術的・専門的な文脈での例文
- “Intermediate data analysis techniques will be introduced in this lecture.”
(この講義では、中級レベルのデータ解析手法が紹介されます。) - “Students must have passed an intermediate-level programming test before enrolling.”
(受講する前に、中級レベルのプログラミングテストに合格している必要があります。) - “The research focuses on intermediate phenomena that bridge theoretical and practical applications.”
(その研究は、理論と実践を繋ぐ中間的な現象に焦点を当てています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- middle (中間の)
- より一般的かつ単純に「真ん中の」という物理的位置を指すことが多い。レベルとしては抽象的に使うこともある。
- より一般的かつ単純に「真ん中の」という物理的位置を指すことが多い。レベルとしては抽象的に使うこともある。
- medium (中程度の)
- 大きさや量、程度などを漠然と「中くらいの」と示すが、学習レベルなどにはあまり使わない。
- 大きさや量、程度などを漠然と「中くらいの」と示すが、学習レベルなどにはあまり使わない。
- mid-level (中位の)
- 「中級の」「中階層の」などに使われる表現。ビジネスの役職などでも使われるが、曖昧さがありカジュアルな印象。
- 「中級の」「中階層の」などに使われる表現。ビジネスの役職などでも使われるが、曖昧さがありカジュアルな印象。
反意語
- beginner (初心者) → “beginner level” (初級レベル)
- advanced (上級の) → “advanced level” (上級レベル)
「intermediate」が日常的かつ汎用的なのに対し、「middle」は物理的な中間や漠然とした中心を指しやすいなど、微妙なニュアンスの違いがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˌɪn.tərˈmiː.di.ət/ (アメリカ英語), /ˌɪn.təˈmiː.di.ət/ (イギリス英語)
- 主なアクセント(強勢)の位置: -me- (ミー) の部分に強勢が来ます: in-ter-MEE-di-ate
- アメリカ英語とイギリス英語では主に /tər/ と /tə/ の発音にわずかに違いがありますが、それほど大きく変わりません。
- よくある間違いとしては「inter*mediate」や「intermediar*e」とスペリングを混同してしまうことがあります。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペル: 「inter*mediate*」のmとdの順番を間違えやすいので注意 (“media” の部分を意識すると覚えやすいです)。
- 同音異義語は特にありませんが、”intermediate” と “intermediary” (仲介者) は形が似ているので混同しやすいです。
- TOEICや英検などでは、レベル説明(「中級コース」「中くらいの難易度」)として出題される可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- Prefix「inter-」が「間に」を表すことを思い出しましょう。
- 「media」は「ミドル(真ん中)」のイメージと結びつけて覚えるとスペルを間違えにくいです。
- 「中級」という意味を想起しやすくするために、「Intermediate」は「一歩進んだが、まだ完全には達していない状態」とイメージするとよいでしょう。
「intermediate」は学習段階や物事の進行状態など、さまざまな場面でとてもよく使われる便利な形容詞です。「中間」に位置するときにはほぼ間違いなく使える表現なので、ぜひマスターしておきましょう。
意味のイメージ
意味(1)
(程度・距離・時間などにおいて)中間の,中間にある(起こる)