最終更新日:2025/02/25

measurable extent of length, width, or height

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元となった辞書の項目

dimension

名詞

〈C〉(長さ・幅・厚さなどの) 寸法 / 《通例複数形で》大きさ,範囲 / 広がり / (数学で)次元

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部屋の寸法は20フィート×30フィートです。

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解説

以下では、英単語「dimension」について、学習者の方でも理解しやすいように詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 & 日本語)


  • 英語: “dimension”

  • 日本語: 「次元」「寸法」「局面」「側面」など

「dimension」は、もともと数学や物理などで長さ・幅・高さといった“寸法”や“次元”を表しますが、「物事のある側面/局面」という意味でも使われる単語です。例えば「別の次元で考える」というように、何かの性質やカテゴリが変わる様子を示すときに使われます。「dimension」は、学校の数学の文脈からビジネス・日常会話まで、幅広く使われる表現です。


  • 品詞:名詞 (Noun)

  • 活用形:通常は可算名詞で、複数形は “dimensions” となります。

  • 他の品詞:


    • 形容詞形:dimensional(例:three-dimensional “3次元の”)

    • 名詞形:dimensionality(次元数・次元の性質)

      など


CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    数学や物理だけでなく、比喩的に「新しい局面・側面」といった抽象的な話題でも使われるため、中上級の語彙として扱われることが多いです。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源に関しては後述しますが、ラテン語の “dīmensiō” に由来し、「測る (measure)」という意味合いを持ちます。

  • 接頭語や接尾語というよりは、語幹“dimension”に、形容詞形 “-al” が付くことで “dimensional” の形となります。

詳細な意味


  1. 寸法・次元


    • 長さ・幅・高さなど、空間や物体の測定された数値。

      例:「The box has the following dimensions: 10×20×5 cm.」


  2. 物事の局面・側面


    • 物事の性質や特徴を指す際に使われる抽象的な意味。

      例:「This project added a new dimension to our understanding of marketing.」


よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. three-dimensional figure(3次元図形)

  2. add a new dimension(新たな局面を加える)

  3. physical dimensions(物理的寸法)

  4. spiritual dimension(精神的な次元)

  5. social dimension(社会的側面)

  6. dimension of time(時間という次元)

  7. reduce dimensions(寸法を縮小する)

  8. explore different dimensions(さまざまな次元/局面を探求する)

  9. multi-dimensional approach(多次元的アプローチ)

  10. dimension analysis(次元解析、次元分析)


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「dimension」はラテン語の “dīmensiō”(測定)に由来し、古フランス語 “dimensioun” を経て英語に取り入れられました。

  • “measure” と同じく「計る」というニュアンスと、「広がり・範囲」を示すイメージが含まれています。

ニュアンス・使用時の注意


  • 純粋に空間的な「長さ・幅・高さ」といった意味で理系分野で使われるだけでなく、抽象的な「側面・局面」を示すときにもよく用いられます。

  • 日常会話でカジュアルに使う場合は、「新しい観点をもたらす」といったポジティブな印象を与えることが多いです。

  • フォーマルな文章や学術的な論文でも、次元や側面を論じる際に頻出します。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞:可算名詞(a dimension, the dimensions, etc.)

    (例) “We need to consider all dimensions of this problem.”

  • しばしば複数形 “dimensions” で用いられます。

  • 基本的には他動詞を伴う形ではなく、“have / add / take on + dimension” などの構文で使われることが多いです。

よく使われる構文・イディオム


  1. “take on a new dimension”


    • 新たな次元(要素)が加わる


  2. “give (something) a dimension”


    • (何か)に特定の次元(意味合い)を与える


  3. “add another dimension (to something)”


    • (何か)にもう一つの局面を加える



5. 実例と例文

日常会話、ビジネス、学術的な文脈の例文をそれぞれ3つずつ示します。

なるべく自然な形で使われる例文を重視しています。

A. 日常会話


  1. “I’ve never thought about friendship in that dimension before.”


    • 「友情をそんな次元で考えたことはなかったよ。」


  2. “The painting looks flat; if it had more dimension, it would be more interesting.”


    • 「その絵は平面的に見えるね。もっと奥行きがあれば、より面白くなるだろうに。」


  3. “Trying a new hobby can add a new dimension to your life.”


    • 「新しい趣味を始めると、人生に新たな側面をもたらしてくれるよ。」


B. ビジネス


  1. “We need to consider the financial dimension of this project.”


    • 「このプロジェクトの財政面も検討する必要があります。」


  2. “Expanding overseas adds a global dimension to our operations.”


    • 「海外進出により、私たちの事業にグローバルな局面が加わります。」


  3. “His leadership provided a new dimension to the company culture.”


    • 「彼のリーダーシップによって、会社の文化に新たな次元が加わりました。」


C. 学術的


  1. “In quantum mechanics, extra dimensions are often theorized.”


    • 「量子力学では、余剰次元がしばしば仮定されます。」


  2. “Understanding higher-dimensional spaces is a core part of modern theoretical physics.”


    • 「高次元空間の理解は、現代の理論物理学の重要な部分です。」


  3. “Researchers explored the psychological dimension of consumer behavior.”


    • 「研究者たちは、消費者行動の心理的次元を探求しました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. “aspect”(側面)


    • 「観点・局面」に近い意味。より捉え方や見方に焦点を当てる。

    • 例: “We need to consider every aspect of the situation.”


  2. “measurement”(測定・寸法)


    • 「物理的に測定された数値」という点では類似。ただし、抽象的な「局面」の意味は含まず、より具体的な測定値にフォーカス。


  3. “extent”(範囲・広がり)


    • 何かの大きさや範囲を示すが、必ずしも「次元」のニュアンスは強くない。


反意語


  • “flatness”(平面性、単調さ)


    • 「次元がない・単一な」というニュアンスで、比喩的に使われることはあるものの、そこまで一般的ではない。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /daɪˈmɛn.ʃən/ または /dɪˈmɛn.ʃən/


    • アメリカ英語: ダイメンション (daɪ- or dɪ- と発音)

    • イギリス英語: /daɪˈmen.ʃən/ と /dɪˈmen.ʃən/ の両方が聞かれますが、強勢は “-men-” の部分に置かれることが多いです。


  • イギリス英語とアメリカ英語で大きく違うわけではありませんが、頭の “di-” を “dai-” と発音するか “di-” と発音するかが異なる場合があります。

  • よくある間違い:つづりを“dimenshon”などと書いてしまうことがあるので注意しましょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “dimention” や “demension” などと間違いやすいので、“dimension” としっかり覚えましょう。

  • “measurement” や “size” と混同しがちですが、“dimension” はより抽象的にも使える単語です。

  • TOEICや英検などでは、特にビジネス文章やレポート文脈で“the financial dimension”や“the strategic dimension”のように使われる表現が出題されることがあります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “diMENsion” の“MEN”にアクセントがあるイメージを持つと、スペルと発音が覚えやすいかもしれません。

  • 「次元」というイメージを、数学の立方体(三次元)やSF映画の“異次元”を思い浮かべると連想しやすいです。

  • 「新しい次元」という表現(add a new dimension)が頻出なので、そこをキーフレーズとして覚えるのもおすすめです。


以上が「dimension」の詳細解説です。日常会話からビジネス、学術的な場面に至るまで、様々な文脈で用いられる汎用性の高い語彙です。今後英語文献を読む際、あるいは自分で英語を書いたり話したりする際など、便利に使ってみてください。

意味のイメージ
dimension
意味(1)

〈C〉(長さ・幅・厚さなどの)寸法

意味(2)

《通例複数形で》大きさ,範囲,規模

意味(3)

〈C〉広がり,展望(scope)

意味(4)

〈C〉(数学で)次元

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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