最終更新日:2025/12/02
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元となった辞書の項目

currency

名詞

〈C〉〈U〉通貨, 貨幣 / 〈U〉流通, 普及

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私は通貨をユーロに両替する必要があります。

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解説

1. 基本情報と概要

英単語: currency

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語): Currency refers to a system of money in general use in a particular country or region.

意味 (日本語): 「ある国や地域で流通している貨幣・通貨のこと」を指します。「通貨」「貨幣制度」を意味し、紙幣や硬貨、さらにはデジタル通貨などを含む概念です。具体的に「国や地域、または経済圏で使われるお金の形態」を広く指す単語です。

「currency」は主に金融や経済の場面で使われる言葉で、「ドル」「ユーロ」「円」などのように各国の通貨を話題にするときに登場します。また、広い意味で「流通しているもの」というニュアンスを持つため、時には評判や人気度・受容度のたとえとして使われることもあります(例: “His opinion has lost currency.” 「彼の意見はもはや支持を失っている」)。

活用形:


  • 名詞には複数形があり、通貨の種類が複数あることを表すときには “currencies” と言います。

  • 動詞や形容詞などの形は存在しませんが、関連する言葉として「current (形容詞: 現在の、流れの)」があります。語源的には同じ「流れる」というラテン語に由来していますが、品詞や意味が異なります。

CEFRレベル: B2 (中上級)

「経済」や「金融」といった専門的な文脈でもよく使われるため、日常会話よりは少し上のレベルとなります。しかし、海外旅行などのシーンで両替をするときなどにもよく登場する比較的覚えやすい単語です。


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “curr-” はラテン語の “currere”(走る・流れる)から来ています。

  • 接尾語: “-ency” は「状態」「性質」などを表します。

よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ 10個:


  1. foreign currency(外国通貨)

  2. local currency(現地通貨)

  3. digital currency(デジタル通貨)

  4. currency exchange(通貨両替)

  5. currency converter(通貨換算ツール)

  6. currency fluctuation(通貨の変動)

  7. currency crisis(通貨危機)

  8. major currencies(主要通貨)

  9. fiat currency(法定通貨)

  10. hard currency(国際的に信用度の高い通貨)


3. 語源とニュアンス

“currency” はラテン語の “currere”(走る、流れる)に由来し、「流れているもの」「流通しているもの」という意味合いを持っていました。

現在では主に「通貨」「貨幣制度」という金融・経済の文脈で使われますが、「人気」や「信用(支持)」が世の中で流通している、その人や考え方が「ある程度の力をもって広がっている」という比喩的な用法でも使用されることがあります。


  • カジュアルな場面では「お金」を指す文脈で日常会話にも出てきますが、ややフォーマルまたはビジネス寄りの用語です。

  • 国際関係や経済の話題のようなフォーマルな文章・文脈で頻繁に使われます。

  • 比喩的用法の場合は、「思想や噂が流布している」ニュアンスで使われることもあり、やや文語的になりがちです。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算・不可算: “currency” は文脈によって可算名詞と不可算名詞の両方で使われます。


    • 不可算として使う場合: 「通貨全般」や「概念としての通貨」を指すとき

      例: “Currency is an important aspect of international trade.”

    • 可算として使う場合: 「複数の通貨の種類」を表すとき

      例: “Many different currencies are traded on the foreign exchange market.”


  • 主に名詞として機能し、形容詞のように使う場合は “currency exchange rate” (通貨交換レート) のように複合名詞を作るケースが多いです。


  • イディオム的表現:


    • “gain currency” / “lose currency”

    • 「支持を得る」「広く受け入れられる」 / 「支持を失う」「広く受け入れられなくなる」

    • 比喩的に「流通するか、しなくなるか」という表現から来ており、抽象的な「考え」「話題」に使われます。



5. 実例と例文

それぞれのシーンでの例文を示します。

日常会話


  1. “I need to exchange some dollars for the local currency before I buy souvenirs.”

    → 「お土産を買う前に、ドルを現地通貨に両替する必要があるんだ。」


  2. “What’s the best place to get foreign currency around here?”

    → 「この辺りで外国通貨を手に入れるのに最適な場所はどこ?」


  3. “I always check the exchange rate when dealing with foreign currency.”

    → 「外国通貨を使う時は、いつも為替レートを確認しています。」


ビジネスシーン


  1. “The company reported a loss due to currency fluctuations in emerging markets.”

    → 「当社は新興市場での通貨変動により損失を報告しました。」


  2. “We should hedge against possible currency risks by diversifying our investments.”

    → 「投資を分散して可能な通貨リスクに対してヘッジをすべきです。」


  3. “Currency exchange rates can significantly impact our profit margin.”

    → 「為替レートは私たちの利益率に大きく影響する可能性があります。」


学術的な文脈


  1. “In this paper, we analyze the historical evolution of currency in global trade.”

    → 「本論文では、世界貿易における通貨の歴史的変遷を分析します。」


  2. “Economic theorists have long debated the role of fiat currency in modern economies.”

    → 「経済理論家は、近代経済における法定通貨の役割について長年にわたり議論してきました。」


  3. “The concept of digital currency has introduced new paradigms in monetary policy.”

    → 「デジタル通貨の概念は、金融政策に新たなパラダイムをもたらしました。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. money(お金)


    • 日常的に使われる最も一般的な「お金」。物理的な紙幣・硬貨のほか、資産全般を指すことも多い。

    • “currency” は国の貨幣制度や両替対象など、よりフォーマル・具体的な文脈で使うことが多い。


  2. cash(現金)


    • 紙幣や硬貨など、物理的に手元にあるお金を指す。

    • “currency” は「通貨制度」を含む概念。


  3. legal tender(法定通貨)


    • 国や政府によって正式に支払い手段として認められた通貨を指すフォーマルな用語。

    • “currency” はもう少し広い概念(法定通貨以外のデジタル通貨にも用いられることがある)。


反意語

通貨や貨幣の直接的な反意語はあまりありませんが、「barter (物々交換)」のように通貨を介さない取引形態を指す概念は対照的と言えます。


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /ˈkɜːrənsi/ (アメリカ英語), /ˈkʌrənsi/ (イギリス英語 もほぼ同様に聞こえます)

  • 強勢 (アクセント): 第1音節 “cur-” にアクセントが置かれます。

  • リスニングでは “cur” が「カー(r)」寄りになるアメリカ英語と、やや短い「カ(r)」になるイギリス英語の差異に注意するとよいでしょう。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペリング: “currency” の “r” と “c” の位置に注意し、単語の後半に “-ency” が続く形を覚えましょう。

  • 同音異義語との混同はあまりないですが、 “current (現在の、流れの)” と “currency” はスペルが似ていたり、同じ語源を持っていたりするため混乱しがちです。単語末の “-cy” が通貨を表すときのキーワードです。

  • TOEICや英検などの試験でも、ビジネスや海外渡航に関する文脈として両替や為替相場などを問う問題で出題される場合があります。


    • 例: “Exchange rate” に関する問題などで “currency” が一緒に出てくるケースが見られます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「お金が“流れる (flow)”」というイメージを持つと、“curr-” (流れる) ➜ “currency” (流通しているお金) と結びつけやすいです。

  • スペルを覚えるには、 “curr + en + cy” と分解して、 “curr” が「流れ」を意味するという語源を意識すると記憶に残りやすいでしょう。

  • 日常生活で「両替所の看板」を見るたびにこの単語と結びつけると定着が早まります。

以上が名詞 “currency” の詳細解説です。ぜひ、経済や海外旅行などのシーンで使ってみてください。

意味のイメージ
currency
意味(1)

〈C〉〈U〉通貨,貨幣

意味(2)

〈U〉流通,通用;普及

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

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