最終更新日:2025/12/01

person who belongs to and has rights in a country

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

citizen

名詞

〈C〉(法的義務を持ち,居住権などの公民権を得ている)国民,公民 / (特に居住権を得ている)市民,住民 / 《米》(軍人・警察管などに対して)文民,一般人

このボタンはなに?

すべての市民は投票する権利を持っています。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

英単語: citizen

品詞: 名詞 (countable noun)

意味(英語): A citizen is a legally recognized member of a state or commonwealth, either by birth or through naturalization.

意味(日本語): 「市民」または「国民」という意味で、特定の国や都市などに法律上認められて所属している人を指します。たとえば、日本の国籍を持っている人は「Japanese citizen」です。こうした文脈で「公的な身分を持っている人」というニュアンスで使われます。


  • この単語は、自分が属する社会や国に対しての責任や権利がある人という印象を与えます。

  • 「市民」なので、住民よりもやや公的な要素が含まれ、政治参加や選挙権などの文脈でよく使用されます。

活用形:


  • 単数形: citizen

  • 複数形: citizens

他の品詞になったときの例:


  • 名詞: “citizenship” (市民権、国籍)

  • 形容詞: “citizenly” (やや古風ですが「市民としての」という意味)

CEFRレベル目安: B1 (中級)


  • B1: ある程度身近な話題や政治・社会情勢などを学ぶときに理解・使用する単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 接頭語・接尾語は直接持たない形で、「city(都市)」に関連するラテン系フランス語由来の語から派生しています。

  • “citizen”の語幹は「city(都市)」に由来した部分と言われていますが、スペルとして「citizen」となっています。

派生語や類縁語


  • “citizenship” (市民権、国籍)

  • “city” (都市)

  • “civic” (市民の、都市の)

  • “civil” (市民の、民間の)

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. private citizen → (一般)市民

  2. fellow citizen → 同胞(同じ国民)

  3. senior citizen → 高齢者(市民)

  4. model citizen → 模範的市民

  5. naturalized citizen → 帰化した市民

  6. dual citizen → 二重国籍の市民

  7. law-abiding citizen → 法を遵守する市民

  8. concerned citizen → 社会問題に関心を持つ市民

  9. global citizen → 地球規模で考える市民(地球市民)

  10. second-class citizen → 二級市民


3. 語源とニュアンス

語源


  • “citizen”は、中英語(Middle English)の“citisein”から来ています。さらに、古フランス語の“citezein(都市の住人)”がルーツで、もとは “cité(city)” に関連した言葉です。

  • 歴史的には、都市に住む自由民や、国家に忠誠を誓う人を指す言葉として広まりました。

ニュアンス・使用上の注意


  • 近代国家の文脈では政治的権利をもつ「市民」を強調します。

  • 口語でも書き言葉でも使われますが、ややフォーマル寄りの語感があり、国家や法律に関わるシーンでよく使われます。

  • 「resident(住民)」よりも公的な権利・義務が意識される言葉です。


4. 文法的な特徴と構文


  1. 可算名詞 (countable noun): 「a citizen」「two citizens」のように数えられます。

  2. 主語・目的語としての使用:


    • 主語にする場合: “A citizen has certain rights and duties.”

    • 目的語にする場合: “The government protects the citizen.”


イディオム・表現例


  • “Every citizen shall be equal before the law.”(日本語訳:すべての市民は法の下で平等である。)

  • “Citizen of the world” はやや文学的・カジュアルな表現で「世界市民」を意味します。

フォーマル / カジュアル


  • フォーマルな場面:行政手続きや法的文書、政治的スピーチなど。

  • カジュアルな場面:日常会話で、自国民や他国民を区別したいときにも使われる。


5. 実例と例文

(1) 日常会話で使う例文


  1. “I’m a citizen of Japan, so I can vote in the elections.”


    • 「私は日本国籍を持っているので、選挙で投票できます。」


  2. “As a concerned citizen, I want to help clean up the local park.”


    • 「地域社会を大切に思う市民として、近所の公園を掃除したいです。」


  3. “He became a naturalized citizen after living here for ten years.”


    • 「彼はここに10年住んで、帰化した市民になりました。」


(2) ビジネスシーンで使う例文


  1. “Our company values every local citizen’s opinion for community outreach.”


    • 「当社は地域社会との交流のため、地域市民それぞれの意見を大切にしています。」


  2. “Senior citizens often receive special discounts at our stores.”


    • 「高齢の市民の方々は、当店で特別割引を受けることが多いです。」


  3. “We support global citizens who work across multiple countries.”


    • 「私たちは複数の国で働くグローバル市民を支援しています。」


(3) 学術的・公的な文脈で使う例文


  1. “The notion of ‘citizen’ in modern political theory encompasses both rights and responsibilities.”


    • 「現代政治理論における『市民』の概念は、権利と責任の両方を含んでいます。」


  2. “The newly amended constitution redefines the framework of citizen participation.”


    • 「改正された新憲法は、市民参加の枠組みを再定義しています。」


  3. “Political scientists often debate the role of the informed citizen in a democracy.”


    • 「政治学者たちは、民主主義における知識をもった市民の役割についてよく議論します。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “resident” (住民)


    • 区別: 「住所を持ってそこに住んでいる人」を指します。「公的な権利や国籍」というよりは、「住んでいる場所の事実」を強調します。


  2. “inhabitant” (居住者)


    • 区別: その地域に住んでいる人。ニュアンスは「そこに住んでいる事実」に重きがあり、法律的要素は強調されません。


  3. “national” (国民)


    • 区別: ある国の国籍を持っている人。文脈によっては“citizen”とほぼ同じ意味ですが、より法律的・フォーマルな語感があります。


反意語 (Antonyms)


  • “foreigner” (外国人)

  • “alien” (他国民、外国人・異星人など文脈あり)


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /ˈsɪtɪzən/


    • アメリカ英語: [sí-dɪ-zən] のように「シ」ではなく「スィ」の音に注意。

    • イギリス英語: [ˈsɪt.ɪ.zən] に近い発音。


  • 強勢(アクセント): 最初の “ci” の部分にアクセントがきます (SI-ti-zen)。

  • よくある発音の間違い:


    • “シチズン”と日本語的に言うと、英語の [ɪ] 音が少しずれる可能性があります。

    • “z” の部分を濁らせずに “s” 音にしてしまうケースもあるので要注意。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “citizan”や“citisen”などの誤綴りが多いので注意しましょう。

  2. 他の単語: “city” (都市) と混同しやすいですが、発音もスペルも異なります。

  3. 試験対策 (TOEIC・英検など): 政治・社会問題、人権や移民などのトピックで頻出です。

  4. “citizen”と“civilian”の違い: “civilian”は「軍人ではない一般人」を指すことが多く、国籍というよりは「軍属か否か」に焦点がある点が異なります。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 音とつづり: “city” の形に “-zen” がつくイメージで覚えましょう。「シティ」+「ゼン(禅?)」を掛け合わせて連想すると、日本人には印象に残るかもしれません。

  • 語源から: 「都市(city)にいる住民 → 市民」 と考えれば、意味をイメージしやすいです。

  • 勉強テクニック: 「選挙」「国籍」「権利や義務」など、具体的な使われ方の例を思い浮かべながら覚えてください。

以上が名詞 “citizen” の詳細解説です。社会や政治の文脈で頻出の単語なので、この機会にぜひしっかり覚えて、使いこなせるようにしましょう。

意味のイメージ
citizen
意味(1)

(法的義務を持ち,居住権などの公民権を得ている)国民,公民

意味(2)

(特に居住権を得ている)市民,住民

意味(3)

《米》(軍人・警察管などに対して)文民,一般人

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英定義⇨英単語

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★