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minister
解説
1. 基本情報と概要
単語: minister
品詞: 名詞 (countable noun)
- 英語での意味: A person who leads a religious congregation (e.g., a pastor or priest in certain denominations) or a high-ranking government official in charge of a particular department.
- 日本語での意味: 「聖職者・牧師」や「政府の大臣」を指す単語です。政治的な役職では、大臣としての公式な地位を持つ人を指し、宗教的な役職では、主にプロテスタント系の教会における牧師などを指します。シンプルに言うと「牧師」または「大臣」という意味を持ち、どちらも比較的フォーマルな場面で用いられます。
活用形
- 単数形: minister
- 複数形: ministers
他の品詞形
- minister (動詞): 「奉仕する」「世話をする」という意味があります。例: “She ministers to the sick at the hospital.”
- ministerial (形容詞): 「大臣の」「牧師の」「行政上の」といった意味で使われます。例: “ministerial responsibilities” (大臣としての職責)
CEFRレベル: B2(中上級)
- 政治や社会ニュースなどで頻出し、リスニング・リーディングともに重要度が高い単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成:
- ラテン語の minister(「僕(しもべ)」「召使い」の意)に由来します。 「minus(より少ない)」が語源とも言われ、権力者に仕える立場を想起させます。
詳細な意味
- 政治的な役職としての「minister」
- 内閣の一員として特定の省庁を管轄する大臣や各国の政府高官を指します。
- 内閣の一員として特定の省庁を管轄する大臣や各国の政府高官を指します。
- 宗教的な役職としての「minister」
- プロテスタント教会などにおける聖職者や礼拝を司る牧師を指します。
関連語・派生語
- ministry: 「省」「内閣」「聖職者の職務」など、国の行政機関や牧師の務めを指す。
- ministerial: 「大臣の」「牧師の」「行政上の」といった形容詞。
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- Prime Minister(首相)
- Foreign Minister(外務大臣)
- Minister of Finance(財務大臣)
- Minister of Education(教育大臣)
- Minister of Health(保健大臣)
- Minister of Defense(国防大臣)
- Minister in charge(担当大臣)
- senior minister(上級大臣 / 上級牧師の意味に使える場合も)
- ordained minister(按手礼を受けた牧師)
- youth minister(青年部担当の牧師、青少年担当大臣の意味にも)
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語「minister(僕、召使い)」から派生し、中世フランス語や古フランス語を経由して英語に取り入れられました。もともと「仕える人」を意味しており、そこから「教会で奉仕をする人」「政府に仕える人」という意味に広がりました。
ニュアンス・使用時の注意点
- 政治の文脈では、非常にフォーマルな響きを持ちます。
- 宗教の文脈では、プロテスタント系の聖職者を指すことが多いですが、国や宗派によっては呼称が異なる場合があります。
- 日常会話では政治やニュースの話題で登場することが多く、宗教的な内容の場合には“pastor”や“priest”と区別して使われることもあります。
口語か文章か・カジュアルかフォーマルか
- 口語では政治的役職・聖職の人について話すときに使う場合もありますが、ややフォーマル寄り。
- ニュースや公的文書、公式スピーチなどフォーマルな文脈で頻繁に使用されます。
4. 文法的な特徴と構文
数(可算名詞)
- a minister(単数) / ministers(複数)
- 具体的な役職・人物として扱う時は冠詞(a/an/the)を適切に付けます。
- a minister(単数) / ministers(複数)
他動詞・自動詞 (動詞用法)
- 動詞 “to minister” は自動詞のようにも使われますが、古風または宗教的ニュアンスが強いです。
- 例: “He ministers to the local community.”(地域社会に奉仕している)
- 動詞 “to minister” は自動詞のようにも使われますが、古風または宗教的ニュアンスが強いです。
よくある構文
- “He was appointed as Minister of Education.”
- “She became the minister in charge of climate change policy.”
- “He was appointed as Minister of Education.”
イディオム
- “minister to [someone/something]” → 「~に仕える/世話をする」の意味で使われます。
- “minister to [someone/something]” → 「~に仕える/世話をする」の意味で使われます。
5. 実例と例文
(A) 日常会話での例文
- “Did you hear that our local church has a new minister? He seems really friendly.”
(うちの地元の教会に新しい牧師さんが来たって聞いた?とてもフレンドリーらしいよ。) - “My uncle is actually a minister, so he’s often away doing community work.”
(私のおじは実は牧師なんだ。だから地域の活動で出かけていることが多いんだよ。) - “I saw the minister on TV discussing new labor policies.”
(テレビで大臣が新しい雇用政策について話しているのを見たよ。)
(B) ビジネスでの例文
- “The Minister of Finance announced the new economic plan this morning.”
(財務大臣が今朝、新しい経済計画を発表しました。) - “We’re coordinating a meeting with the Foreign Minister to discuss trade agreements.”
(貿易協定について話し合うために、外務大臣との会議を調整中です。) - “Our company was invited to a seminar where several ministers will be speaking.”
(当社は複数の大臣が講演を行うセミナーに招待されました。)
(C) 学術的・専門的な文脈での例文
- “Several scholars analyzed the role of the Prime Minister during the crisis in their latest paper.”
(数人の研究者は最新の論文で、その危機の際における首相の役割を分析しました。) - “The historical transformation of the minister’s power in medieval Europe is a fascinating topic.”
(中世ヨーロッパにおける大臣の権力の変遷は興味深いテーマです。) - “In comparative politics, the influence of individual ministers is often contrasted with parliamentary structures.”
(比較政治学では、個々の大臣の影響力が議会構造と対比されることが多いです。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(シチュエーション別に)
- pastor(牧師)
- 主にプロテスタント教会で使われ、宗教的ニュアンスが強め。政治的な意味はなく、あくまでも教会でのリーダーを指す。
- 主にプロテスタント教会で使われ、宗教的ニュアンスが強め。政治的な意味はなく、あくまでも教会でのリーダーを指す。
- priest(司祭)
- カトリック教会や聖公会などで使われる。立場や教職階級が異なるため「minister」とは一部意味が重なるが、宗派で厳密に区別される。
- カトリック教会や聖公会などで使われる。立場や教職階級が異なるため「minister」とは一部意味が重なるが、宗派で厳密に区別される。
- secretary(閣僚・大臣)
- アメリカでは“Secretary of State”のように、大臣ポジションを務める人を“secretary”と呼ぶため、イギリス的用法の“minister”と対応する。
- アメリカでは“Secretary of State”のように、大臣ポジションを務める人を“secretary”と呼ぶため、イギリス的用法の“minister”と対応する。
- official(官僚・公務員)
- 幅広く行政職の人を指すが、必ずしも大臣クラスではなく、下位の公務員や職員にも当てはまる。
- 幅広く行政職の人を指すが、必ずしも大臣クラスではなく、下位の公務員や職員にも当てはまる。
反意語
- 政治的・宗教的職と対立するような直接の「反意語」はありませんが、一般市民や世俗の立場を指す “layman” (非専門家・一般人) は対比的に使われることがあります。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA表記:
- イギリス英語: /ˈmɪn.ɪ.stər/
- アメリカ英語: /ˈmɪn.ɪ.stɚ/
- イギリス英語: /ˈmɪn.ɪ.stər/
アクセントの位置: 「mi」の音節に強勢がきます(ミニスター)。
発音の違い: イギリス英語では語末の「-er」がややはっきり[ə]のように、アメリカ英語では [ɚ] のように発音されます。
よくある間違い: 「ミニスター」ではなく「マイニスター」など、母音を変えてしまう誤発音。最初の「i」は日本語の「イ」に近いです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “minister” の “i” や “e” を逆にして “minitser” と書いてしまう例があるので注意。
- 同音異義語との混同: 大きな同音異義語は少ないですが、“administer” (管理する、執行する) と似ているため混同しないようにしましょう。
- 試験での出題傾向: TOEICや英検などのリーディングパートで、政治ニュースや時事問題文章において「大臣」の意味で登場することが多いです。また、宗教・文化関連の文章で「牧師」として出てくる可能性もあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源イメージ: 「仕える人」という意味が語源。権力者のそばで働く人・教会やコミュニティーに仕える牧師をイメージすると覚えやすいでしょう。
- 勉強テクニック: “minus” と同じ語根から派生したと意識すると、「何かに仕える立場の人」→「大臣」、「教会での奉仕者」という連想がしやすくなります。
- スペリングのポイント: “mini” + “ster” と区切って覚えると、つづりの間違いを減らすのに効果的です。
- イメージ連想: “Prime Minister”を思い浮かべると、ニュースなどでよく耳にするため「首相=min・i・ster」の形で印象に残りやすいです。
以上が、名詞「minister」の詳細な解説です。政治の文脈から宗教の文脈まで幅広く使われる重要単語なので、しっかり把握しておくと会話やニュースの理解にとても役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
聖職者,牧師
意味(2)
(英国・欧州諸国・日本の)大臣
意味(3)
(…駐在)公使(大使(ambassador)の次の位で,大使が派遣されていない国において自国政府を代表する)《+to+名》