最終更新日:2025/11/26
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元となった辞書の項目

potential

形容詞

可能性のある, 潜在的な

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彼は将来指導者になる可能性がある。

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解説

以下では、形容詞 “potential” をできるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味 (英語)

“Potential” (adjective) means “having or showing the capacity to become or develop into something in the future.”

意味 (日本語)

「将来、発展・成長・実現する可能性がある」という意味です。

日常的には「潜在的な能力」「将来の見込みがある」などを表すのに使い、まだ現時点では顕在化していないが、今後大きく成長したり重要になったりする要素を指します。たとえば「潜在的な才能がある」「潜在的なリスクとなる」など、良い意味でも悪い意味でも「まだ現れていない可能性」を示します。


  • 品詞: 形容詞 (adjective)

  • 活用形: 形容詞なので直接の活用(動詞のような変化)はありませんが、副詞形として “potentially” があります。

  • 他の品詞になった例: “potential” には名詞として「可能性、潜在力」の意味があります (例: “He has great potential.”)。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    比較的高度な抽象概念を扱う単語なので、中上級から上級の学習者がしっかりと身につけておきたい単語です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • “potential” はラテン語の “potentia” (力、可能性) から来ており、


    • “potent” (力のある) + “-ial” (形容詞化の接尾語)

      という要素で構成されています。


よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ10選


  1. “potential problem” – 潜在的な問題

  2. “potential customer” – 見込み客

  3. “potential risk” – 潜在的なリスク

  4. “potential solution” – 可能な解決策

  5. “potential candidate” – 有力候補

  6. “potential threat” – 潜在的な脅威

  7. “potential impact” – 潜在的影響

  8. “potential benefit” – 潜在的な利益

  9. “potential partner” – 将来的に協業できそうな相手

  10. “potential outcome” – あり得る結果

これらのフレーズはいずれも「まだ確定していないが、将来的にそうなるかもしれない可能性」を表す際に使われます。


3. 語源とニュアンス

語源


  • “potential” は中世英語・フランス語を経由し、ラテン語の “potentia”(力、能力)から派生しています。

  • “potent”(力強い)という語とも関連があり、「力や能力を内在している」というニュアンスを持ちます。

微妙なニュアンス・使用時の注意


  • “potential” は良い意味でも悪い意味でも使われます。たとえば「潜在的な凶器となる」「大きく成長する可能性がある」など。

  • フォーマルな文書でもカジュアルな日常会話でも使われます。

  • 特にビジネスや学術的な文脈では「可能性を秘めている」「まだ顕在化していない」というニュアンスを強調したいときに多用されます。


4. 文法的な特徴と構文

形容詞として


  • 通常、名詞の前に置いて修飾します。

    例: “a potential buyer” / “a potential problem”

名詞として


  • “potential” は名詞として「潜在力」「可能性」を表す際にも使われます。

    例: “She has a lot of potential.” / “The potential for growth is huge.”

使用シーン


  • フォーマル・カジュアルともにOK。ビジネス文書では頻繁に使用されるため、目にする機会が多い単語です。


5. 実例と例文

以下では、日常会話・ビジネス・学術的な文脈で、それぞれ3つの例文を提示します。

日常会話 (カジュアル)


  1. “He’s got so much potential as a soccer player.”

    (彼はサッカー選手としてすごく成長しそうだね。)


  2. “This restaurant has the potential to become really popular.”

    (このレストランはすごく人気が出そうだよ。)


  3. “I see potential in her artwork.”

    (彼女の作品には伸びしろがあると思う。)


ビジネス (ややフォーマル)


  1. “We should explore all potential marketing strategies before launching the product.”

    (製品を発売する前に、考えられるすべてのマーケティング戦略を検討すべきです。)


  2. “A potential partner reached out to discuss a new collaboration.”

    (新たなコラボレーションについて話し合うために、将来協力できそうな企業が連絡をくれました。)


  3. “We identified several potential risks in the project plan.”

    (プロジェクト計画にはいくつか潜在的なリスクがあることがわかりました。)


学術的 (フォーマル)


  1. “This study examines the potential impact of climate change on coastal ecosystems.”

    (この研究では、気候変動が沿岸の生態系に及ぼす潜在的影響を調査します。)


  2. “The data suggest a potential correlation between these two variables.”

    (このデータは、これら二つの変数の間に潜在的な相関があることを示唆しています。)


  3. “A potential solution could be to adopt a more comprehensive methodology.”

    (考えられる解決策の一つとして、より包括的な方法論を採用することが挙げられます。)



6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. “possible” – 「可能な」


    • “possible” は「理論的に起こりうる」という幅広い可能性を指しますが、“potential” は「可能性が内在している」というニュアンスをやや強調します。


  2. “likely” – 「起こりそうな」


    • “likely” は「確率が高い」という意味で、“potential” は「成長・発現の余地」を示すときに使われます。


  3. “prospective” – 「将来の、見込みのある」


    • “prospective” は主に「将来そうなる予定」というニュアンスで、ビジネス文書で「有望な(見込み客)」などに使われます。


反意語 (Antonyms)


  1. “actual” – 「実際の」


    • “actual” は今すでに現実として起きていることを指す。


  2. “definite” – 「確定した」


    • “definite” は既に定まっていたり疑いがなく未来においても確実な状態。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /pəˈtɛn.ʃəl/ (アメリカ英語), /pəˈten.ʃəl/ (イギリス英語でもほぼ同様)

  • アクセント: “po-TEN-tial” のように “TEN” の部分に強勢があります。

  • よくある間違い: /poʊ/ と発音する人もいますが、実際には /pə/ のように曖昧母音 (schwa) で始まります。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはありませんが、母音の伸ばし方にごくわずかな差を感じることがあります。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペリングミス


    • “potencial” と書いてしまうなどのスペルミスが起きやすいので注意しましょう。

    • 正しくは “potential” です(-tial で終わります)。


  2. 同音異義語との混同


    • 同音異義語は特にありませんが、発音が似た “potent” (強力な) などと混同しないようにしましょう。


  3. 試験対策


    • TOEIC や英検などでは、ビジネス文脈や学術文脈で頻出します。また「可能性がある」「潜在的な」と訳せるかどうかが問われる問題でよく見られます。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源の “potent” (力のある) を思い浮かべると「まだ発揮されていない”力”や”可能性”」というイメージが沸きやすいかもしれません。

  • 「ポテンシャル = ポテン! と力が飛び出す」という連想を覚えておくと、潜在的なパワーをイメージしやすいです。

  • スペリングの最後に “-tial” がつく形容詞(“essential”, “initial” など)をまとめて覚えると便利です。


以上が形容詞 “potential” の詳細な解説です。将来において大きな力や影響をもたらしうる、まだ顕在化していない可能性を表す重要な単語ですので、ビジネス・学術分野でも役立ちます。ぜひ実際の文章でも積極的に使ってみてください。

意味のイメージ
potential
意味(1)

可能性のある,潜在的な

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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