元となった辞書の項目
framework
解説
1. 基本情報と概要
単語: framework
品詞: 名詞 (countable noun)
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- B2(中上級)のイメージ:日常会話を超えて、学術的・専門的な内容をある程度難なく扱えるレベル。
意味 (英語・日本語)
- 英語: A basic structure that underlies or supports a system, concept, or text.
- 日本語: 何かを支える基本的な構造、または概念の骨組み。
「framework」は、土台や枠組み、仕組みなどを指すときに使われる単語です。論理的な構成やシステム・理論などの「基盤」や「枠組み」を意味し、ビジネスや学術的な文脈でもよく登場します。
派生形・他の品詞例
- framework: 名詞(可算名詞)
- frameworks: 複数形
- frame: 動詞/名詞(「枠をつける」「骨組み」「額縁」)
- framework-based (形容詞): 「枠組みに基づいた」というような形容詞的用法で使われることがあります(例: a framework-based approach)。
2. 語構成と詳細な意味
- 語構成: 「frame(枠)+ work(作業・工夫)」
- 「frame」は「枠」「骨組み」を意味する語根
- 「work」は「作業」「仕事」を意味する語根
- 「frame」は「枠」「骨組み」を意味する語根
- 「framework」は「枠組みの作業」のように、仕組み・土台・骨格を指します。
派生語や類縁語
- frame: もともとの「枠組み(名詞)」「~を組み立てる(動詞)」
- frameworking: 非常に専門的な用法で、「枠組みづくり」などの意味合いに使われる場合があります(一般的ではありません)。
よく使われるコロケーション(10例)
- “legal framework” – 法的枠組み
- “conceptual framework” – 概念的枠組み
- “policy framework” – 政策の枠組み
- “framework agreement” – 枠組み協定
- “data framework” – データの枠組み
- “organizational framework” – 組織の枠組み
- “regulatory framework” – 規制の枠組み
- “framework for discussion” – 議論のための枠組み
- “to build a framework” – 枠組みを構築する
- “within the framework of” – 〜の枠組みの中で
3. 語源とニュアンス
- 語源:
- 「frame」は古英語の“framian”(進展する、作り出す)に由来。
- 「work」は古英語“weorc”から来ており、「作業・仕事」を意味します。
- 「frame」は古英語の“framian”(進展する、作り出す)に由来。
- 歴史的な使われ方: 中世英語から「構造を作る」という意味で派生し、近代英語で「体系的な骨組み」という抽象概念にも広がっていきました。
ニュアンス・使用シーン
- カジュアルかフォーマルか: 「framework」は、ビジネスのプレゼン、学術論文、議論など、フォーマル・セミフォーマルな場面でよく使われる単語です。
- 注意点: 「枠組み」として、何かを土台として説明するときに便利ですが、あまりくだけた会話では見かけません。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞(可算名詞): a framework / the framework / frameworks
- 例: “We need a new framework.”(新しい枠組みが必要だ)
- 例: “We need a new framework.”(新しい枠組みが必要だ)
- 単数・複数形ともに使われますが、複数形「frameworks」は様々な理論・構造を並べて言及する時などに用いられます。
- 一般的な構文:
- “X provides a framework for Y.” – XはYのための骨組みを提供する。
- “Develop a framework to address the issue.” – その問題に対処する枠組みを構築する。
- “X provides a framework for Y.” – XはYのための骨組みを提供する。
- フォーマル・カジュアル: 基本的にフォーマルな文書や発表、議論向け。
5. 実例と例文
日常会話(カジュアルな場面)
- “I need some framework to organize my study schedule.”
(勉強スケジュールを立てるのに、何か枠組みが必要なんだ。) - “Let’s create a framework to share chores at home.”
(家事を分担するための枠組みを作ろうよ。) - “I’m trying to build a framework for my personal goals.”
(自分の目標を立てるための枠組みを作ろうとしているんだ。)
ビジネスシーン
- “Our team is working on a new framework for project management.”
(私たちのチームはプロジェクト管理の新しい枠組みを検討しています。) - “We need a solid framework to ensure consistent quality.”
(安定した品質を保つには、しっかりとした枠組みが必要です。) - “The board of directors approved the strategic framework for the upcoming year.”
(取締役会は、来年に向けた戦略的枠組みを承認しました。)
学術的文脈
- “This psychological theory provides a useful framework for understanding behavior.”
(この心理学理論は、行動を理解するための有用な枠組みを提供します。) - “Researchers are building a theoretical framework to analyze the data.”
(研究者たちは、そのデータを分析するための理論的枠組みを構築しています。) - “Within the framework of modern linguistics, syntax plays a crucial role.”
(現代言語学の枠組みの中では、統語論が重要な役割を果たしています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- structure (構造)
- 「体系としての構造」を指すが、物理的にも使える。
- 「体系としての構造」を指すが、物理的にも使える。
- foundation (基盤)
- 物事の土台部分を強調するときに使う。
- 物事の土台部分を強調するときに使う。
- scheme (計画、枠組み)
- 計画の意味合いが強い。
- 計画の意味合いが強い。
- outline (概要)
- より概要・要点を列挙するときに使う。
- より概要・要点を列挙するときに使う。
反意語 (Antonyms)
- chaos (混沌)
- 「枠組みや秩序がない状態」として対比できる。
類義語は互換性が高い場合もありますが、ビジネスや学術の文脈では「framework」を使うほうがより体系的・抽象的な印象を与えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /ˈfreɪm.wɝːk/ (米), /ˈfreɪm.wɜːk/ (英)
- アクセント: “frame” の部分にアクセントが置かれます。
- アメリカ英語とイギリス英語の違い:
- アメリカ英語: /ˈfreɪm.wɝːk/(「r」の発音がやや強調される)
- イギリス英語: /ˈfreɪm.wɜːk/(「r」はあまり発音されない)
- アメリカ英語: /ˈfreɪm.wɝːk/(「r」の発音がやや強調される)
- よくある間違い: “framework” の “e” を抜かして “framwork” としてしまうスペルミスがあるので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “framwork” や “frameworck” などと誤記する。
- 同音異義語との混同: 特に同音異義語はありませんが、「frame」と混ざりやすいので区別。
- 試験対策: TOEICや英検(特に準1級以上)では、ビジネス文脈や学術文脈の文章で「framework」が出てくることがあります。文章の構造を問う問題や設問においてキーワードとして登場しやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「frame(枠)+work(働き・仕組み)」と考えることで、「何かを支えるための“枠”がどう機能するか」というイメージを持つと覚えやすいです。
- 「家を建てるときの骨組み(フレーム)」を思い浮かべると、物事の土台となる構造をイメージしやすいでしょう。
- 勉強テクニックとしては、よく使われる「~ framework」というフレーズ(例: “conceptual framework”, “legal framework”)をまとめてフレーズ単位で覚えると、実際に文章で使いやすくなります。
以上がframeworkの詳細解説です。論文やビジネスプレゼンなどで頻出のキーワードなので、枠組みとしてよく登場します。ぜひ活用してください。
意味のイメージ
意味(1)
(建物などの)骨組み;(…の)枠組《+of+名》
意味(2)
(…の)構成;組織《+of+名》