動詞「consult」の徹底解説

1. 基本情報と概要

英語: consult

日本語: 相談する、意見を求める

品詞: 動詞 (Verb)

• 活用形: consult – consults – consulting – consulted
  

「consult」は、「誰かに助言や情報を求めて相談する」という意味の動詞です。たとえば、「大事な決定をする前に専門家の意見を聞く」イメージです。日常会話でもビジネスシーンでも使われる単語で、「相談する」「助言を求める」といったニュアンスがあります。

• CEFRレベル: B2（中上級）
  
  
  
  • B2（中上級）: 日常会話だけでなく、何らかの交渉や専門的な話題を扱う場面でも使えるレベルです。
  
  

他の品詞形

• 名詞形: consultation (相談、協議)、consultant (コンサルタント)
  


• 形容詞形: consultative (協議の、諮問的な)

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• 接頭語: con-（共に、一緒に）
  


• 語幹: -sult（ラテン語の「深く考える、熟考する」に由来）

このように、「共に熟考する」ニュアンスを含むため、「一緒に考えて助言を求める」という意味合いがあります。

よく使われるコロケーション・関連フレーズ（10個）

1. consult a doctor
   
   
   
   • 医者に相談する
     
   
   


2. consult a lawyer
   
   
   
   • 弁護士に相談する
     
   
   


3. consult an expert
   
   
   
   • 専門家に相談する
     
   
   


4. consult with colleagues
   
   
   
   • 同僚に相談する（同僚と話し合う）
     
   
   


5. consult the dictionary
   
   
   
   • 辞書を引く
     
   
   


6. consult the manual
   
   
   
   • マニュアルを参照する
     
   
   


7. consult the company’s policy
   
   
   
   • 会社の規定を参照する
     
   
   


8. consult the relevant documents
   
   
   
   • 関連書類を参照する
     
   
   


9. consult widely
   
   
   
   • 広く意見を求める
     
   
   


10. consult in private
    
    
    
    • 内密に相談する
      
    
    

3. 語源とニュアンス

「consult」は、ラテン語の“consultare”が語源で、「一緒に熟慮する」という意味から発展してきました。

• 歴史的背景: 古代ローマなどで元老院が「共に議論する」際に用いられた表現がルーツとされます。

「consult」は、日常会話でもビジネスの場面でも比較的フォーマルに使われます。ただし、「I’ll consult my doctor.（医者に相談してみるよ）」のようにカジュアルに表現することもできます。フォーマルかカジュアルかは文脈や相手との関係によって調整が可能です。

4. 文法的な特徴と構文

他動詞としての使い方

「consult」は他動詞なので、「誰に相談する」「何を参照する」という目的語が必要です。

• 例: “He consulted a lawyer about the legal issues.”
  

自動詞としての使い方 (with “with”)

「consult with someone」の形をとるときは、相手と協議する・相談し合うというニュアンスになります。

• 例: “She consulted with her colleagues before making the final decision.”

フォーマル/カジュアル

• ビジネスレターや公式文書ではそのまま使われることが多い
  


• カジュアルな会話では “ask” や “talk to” などに置き換えてもOK
  

5. 実例と例文

日常会話での例文 (3例)

1. “I need to consult a doctor about this persistent cough.”
   
   
   
   • このしつこい咳のことで医者に相談しないといけないな。
     
   
   


2. “Why don’t you consult the manual before you call customer service?”
   
   
   
   • カスタマーサービスに電話する前にマニュアルを見てみたら？
     
   
   


3. “I’ll consult with my parents about the trip this weekend.”
   
   
   
   • 今週末の旅行については、両親に相談してみるね。
     
   
   

ビジネスシーンでの例文 (3例)

1. “We should consult our legal team to ensure compliance with regulations.”
   
   
   
   • 規制遵守を確実にするために、法務部に相談すべきです。
     
   
   


2. “Before finalizing the budget, we’ll consult the finance department for their input.”
   
   
   
   • 予算を確定させる前に、財務部に意見を求めます。
     
   
   


3. “I’ll consult with the project manager about the timeline.”
   
   
   
   • スケジュールについてはプロジェクトマネージャーに相談します。
     
   
   

学術的な文脈での例文 (3例)

1. “Researchers often consult existing literature to identify knowledge gaps.”
   
   
   
   • 研究者は、知識のギャップを特定するために既存の文献を調べることが多い。
     
   
   


2. “You should consult your advisor if you have questions regarding methodology.”
   
   
   
   • 手法について質問があれば、指導教員に相談するといいでしょう。
     
   
   


3. “We consulted field experts to validate our hypothesis.”
   
   
   
   • 仮説を検証するために、私たちは現場の専門家に意見を求めました。
     
   
   

6. 類義語・反意語と比較

類義語

1. seek advice（アドバイスを求める）
   
   
   
   • より直接的に「助言を求める」と表現したい場合。
     
   
   


2. ask for guidance（指導を仰ぐ）
   
   
   
   • 誰かに全面的に助けを求めるというニュアンス。
     
   
   


3. confer (with)（協議する）
   
   
   
   • よりフォーマルで、対等な立場の人が「意見を交換する」イメージ。
     
   
   

反意語

• ignore（無視する・相談せずに放っておく）
  


• decide alone（独断で決める）
  

7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA):

• アメリカ英語: /kənˈsʌlt/
  


• イギリス英語: /kənˈsʌlt/
  

強勢（アクセント）は 第2音節 “-sult” にあります。

• 「kən-SULT」のように発音すると覚えやすいです。
  

よくある発音ミス

• /kənˈsʌlt/ が /ˈkɒn.sʌlt/ や /kɒnˈsʌlt/ にならないように注意。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペルミス: “consalt” と書いてしまうミス。
  


• コロケーション違い: “consult to someone” と書いてしまう間違い。正しくは “consult someone” または “consult with someone”。
  


• TOEICなどの試験対策: ビジネスシーンで「専門家に意見を求める」「上司に相談する」などの定型表現として出題されることが多いです。
  

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• “con” = “一緒に” + “-sult” = “熟考する” → 一緒に考える → 「相談する」
  


• スペルの “consult” と “result” が似ているので、「相談の結果(result)を得るためにcon-する」と連想してみると覚えやすいかもしれません。
  


• 発音は “kən-SULT” と「相談すると(SULT)」を強調してイメージすると記憶に定着しやすいです。

上記のポイントを押さえて「consult」をマスターしましょう。ビジネスから日常会話まで幅広いシーンで役立つ便利な動詞です。