元となった辞書の項目
piano
解説
1. 基本情報と概要
単語: piano
品詞: 名詞 (countable noun)
- 英語での意味: An instrument that produces musical sounds by pressing keys that cause hammers to strike strings.
- 日本語での意味: 鍵盤を叩くと弦を叩くハンマーが動いて音が鳴る楽器(ピアノ)。
- コンサートホールで演奏される大型の「グランドピアノ」や、家庭でよく見る「アップライトピアノ」などがあります。ピアノはクラシック音楽からポップスまで、幅広いジャンルで使われる、とてもポピュラーな鍵盤楽器です。
活用形
- 単数形: piano
- 複数形: pianos
他の品詞形
- pianist (noun):ピアノを弾く人、ピアニスト
- piano (adverb):音楽用語で「弱く」「静かに」を表すときに使われる (例:pianoと指示がある場合、演奏の強さを弱めます)
CEFRレベルの目安
- A2(初級): 単語自体は名前として覚えやすく、ピアノの基本的な概念を理解する初級レベル。
- ただし、演奏や音楽に関わる専門的なトピックではもう少し高いレベルになる場合があります。
2. 語構成と詳細な意味
語源要素: “piano”はイタリア語から来た言葉で、本来の“pianoforte(ピアノフォルテ)”の略。
- “piano” = 「静かに」や「弱く」を意味するイタリア語
- “forte” = 「強く」を意味するイタリア語
もともと「小さい音から大きい音まで出せる楽器」という意味合いで“pianoforte”と呼ばれていましたが、短縮されて現在の “piano” になりました。
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- play the piano(ピアノを弾く)
- grand piano(グランドピアノ)
- upright piano(アップライトピアノ)
- digital piano(デジタルピアノ)
- piano keyboard(ピアノの鍵盤)
- piano lesson(ピアノのレッスン)
- piano recital(ピアノ演奏会/リサイタル)
- piano bench(ピアノ用のベンチ・椅子)
- piano practice(ピアノの練習)
- piano keys(ピアノの鍵盤・キー)
3. 語源とニュアンス
- 語源: 18世紀頃、イタリア語 “pianoforte” の略として使われ始めました。大きさや音量調節が可能な楽器として革命的だったことから、イタリア語の“piano”(静かに)と“forte”(強く)が組み合わさって名づけられたと言われています。
- ニュアンス・注意点:
- ピアノはクラシック音楽からポップスまで幅広く使われる楽器で、楽器としてのピアノに関しては日常的にカジュアルにもフォーマルにも使われる単語です。
- 音楽用語「piano」は「弱く」という指示を示すため、楽譜上では略記 “p” と表記されます(pが多くなるほど小さい音)。
- ピアノはクラシック音楽からポップスまで幅広く使われる楽器で、楽器としてのピアノに関しては日常的にカジュアルにもフォーマルにも使われる単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞: 可算名詞なので、「a piano」「two pianos」のように数えられます。
- 使用シーン:
- フォーマル: ビジネス文書や音楽講評で「スタインウェイのグランドピアノ」、「ピアノ協奏曲」など
- カジュアル: 日常会話で「家にピアノがあるよ」、「ピアノを弾いてみたいな!」など
- フォーマル: ビジネス文書や音楽講評で「スタインウェイのグランドピアノ」、「ピアノ協奏曲」など
- イディオム: 特にこれといった慣用句は少ないですが、「tickle the ivories(ピアノを弾く・鍵盤を奏でる)」という古い口語表現があります。
5. 実例と例文
A. 日常会話での例文(カジュアル)
- I just bought a new piano for my living room.
(リビングに新しいピアノを買ったの。) - My sister practices the piano every morning.
(私の妹は毎朝ピアノを練習してるよ。) - Do you know how to play the piano?
(ピアノは弾ける?)
B. ビジネスシーンでの例文(多少フォーマル)
- The hotel lobby features a grand piano for special events.
(そのホテルのロビーには特別なイベント用のグランドピアノがあります。) - We invited a professional pianist to perform at our company’s anniversary party.
(弊社の記念パーティーで、プロのピアニストに演奏を依頼しました。) - Our music department is investing in several new digital pianos for training sessions.
(音楽部門では、研修用に新たに複数台のデジタルピアノを購入予定です。)
C. 学術的・アカデミックな文脈での例文
- The evolution of the modern piano had a profound impact on 19th-century musical composition.
(近代ピアノの進化は、19世紀の音楽作曲に大きな影響を与えました。) - A comparative study of digital versus acoustic pianos reveals differences in tonal quality.
(デジタルピアノとアコースティックピアノを比較研究すると、音色の質に違いがあることがわかります。) - Many musicologists argue that the piano's dynamic range revolutionized solo performance.
(多くの音楽学者は、ピアノの持つ音量の幅がソロ演奏を革新したと主張しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (似た意味を持つ単語)
- “keyboard” (キーボード):電子楽器を指す場合や、コンピューターのキーボードを指す場合もあります。ピアノとは違い、必ずしも弦を叩く仕組みとは限りません。
- “organ” (オルガン):パイプに風を送ったり、電子的に音を出す鍵盤楽器。ピアノと鍵盤を弾く点は共通していますが、音のしくみが異なります。
- “harpsichord” (ハープシコード):鍵盤を弾くと弦をはじいて音を出す古い鍵盤楽器。ピアノの前身の一つですが、音量をあまり変えられません。
- “keyboard” (キーボード):電子楽器を指す場合や、コンピューターのキーボードを指す場合もあります。ピアノとは違い、必ずしも弦を叩く仕組みとは限りません。
反意語 (対義語)
- 厳密な“反意語”は存在しませんが、音の強弱を示す観点では、“piano”の対となる音楽用語に“forte (強く)”があります。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA記号
- イギリス英語(BrE): /piˈæn.əʊ/
- アメリカ英語(AmE): /piˈæ.noʊ/
- イギリス英語(BrE): /piˈæn.əʊ/
- アクセントの位置: “-an-” の部分に強勢があります (pi-ÁN-o)。
- 発音の違い:
- イギリス英語だと語尾が /-əʊ/ (オウ) に近い発音
- アメリカ英語だと /-oʊ/ (オウ) に近い発音
- イギリス英語だと語尾が /-əʊ/ (オウ) に近い発音
- よくある間違い: 最初の “pi-” を過度に強く読まないように注意。最も強い音節は “-an-” に置かれます。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “piaono”や“piano”の n と a を逆にしてしまうなど。
- 同音異義語: 英語では“piano”と同音異義語は特にありませんが、イタリア語の音楽用語「piano(弱く)」と区別する際にまぎらわしい場合があります。
- 試験対策: TOEICや英検などで頻繁に出題される単語ではありませんが、楽器の名前として教養的に問われたり、文脈問題(「ピアノを弾く人=pianist」など)で出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 覚え方:
- “pianoforte”を短くしたものが “piano”。「弱く(forte)って何?」と疑問に思えば音量が広い楽器、というストーリーが頭に残ります。
- “p” が楽譜上の「piano(弱く)」と同じ略号だとイメージすると覚えやすいです。
- “pianoforte”を短くしたものが “piano”。「弱く(forte)って何?」と疑問に思えば音量が広い楽器、というストーリーが頭に残ります。
- 関連ストーリー:
- もともとは「ピアノフォルテ」だったものが時代を経て略称となり、単に“piano”として広く浸透した、という歴史をイメージすると単語の背景ごと記憶しやすくなります。
- もともとは「ピアノフォルテ」だったものが時代を経て略称となり、単に“piano”として広く浸透した、という歴史をイメージすると単語の背景ごと記憶しやすくなります。
以上が名詞「piano」の詳細解説です。楽器の名前としてだけでなく、音楽のダイナミクス指示にも「piano」という言葉が使われることを覚えておくとよいでしょう。
意味のイメージ
意味(1)
ピアノ
意味(2)
ピアノ演奏, ピアノ音楽
意味(3)
ピアノを弾くこと