元となった辞書の項目
log
解説
1. 基本情報と概要
意味(英語 / 日本語)
- 英語: “log”
- 日本語: 「木を切り出した丸太」や「出来事の記録(ログ)」を意味します。
「log」は、もともとは「丸太」や「切り株」のような木の塊を指します。また、船や飛行機、さらにはコンピュータのシステムなどでの記録(ログ)という意味でも使われます。日常会話で「薪にする丸太」や「何かを記録するためのログ」といった場面で使われます。比較的カジュアルに使われる場合も多く、技術的な文脈では少し専門的なニュアンスもあります。
- 品詞: 名詞 (Noun)
- 活用形:
- 単数形: log
- 複数形: logs
- 単数形: log
他の品詞としての例
- 動詞: 「(出来事などを)記録する」(例: to log data = データを記録する)
- 活用形: log - logged - logged - logging
CEFRレベルの目安
- B1 (中級)
中級レベルの学習者が覚えておくと便利な単語です。日常会話でも出てきますし、ビジネスやITの文脈でも頻繁に目にします。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- log は短い単語で、はっきりした接頭語・接尾語を含まない形です。
関連語・派生語
- logger (名詞): 丸太を切り出す人、またはログ(記録)を収集するツールやプログラム
- logging (動名詞/形容詞): 丸太伐採、または記録を取る作業のこと
- logbook (名詞): 船や飛行機などにおける公式の日誌
よく使われるコロケーション(共起表現)や関連フレーズ(10個)
- keep a log(記録をつける)
- ship’s log(航海日誌)
- error log(エラーログ)
- log cabin(丸太小屋)
- firewood log(たきぎ用の丸太)
- crash log(クラッシュログ)
- activity log(活動記録)
- event log(イベントログ)
- log file(ログファイル)
- log entry(ログの書き込み・エントリー)
3. 語源とニュアンス
語源
- 「log」は、中英語 (Middle English) から来ていると言われ、古い北欧語やゲルマン語派の「木材」「丸太」や「しっかりした木の塊」を表す言葉に由来すると考えられています。
ニュアンス・使用上の注意
- 木材としての「log」: 「丸太」や「薪」という物質的ニュアンスが強いです。
- 記録としての「log」: 使用場面は日誌、システムのログ、あるいは作業日報などが中心で、フォーマルからカジュアルまで幅広いシーンで使えます。ITの分野ではとても頻出します。
- 日常会話では「薪ストーブに入れる木の塊」や、船や飛行機の「logbook」といった言い方で用いられ、会話でも文章でも比較的よく出てくる単語です。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算名詞:
I burned three logs in the fireplace.
/I checked the error logs.
- 必要に応じて複数形 (logs) を取ります。
- 必要に応じて複数形 (logs) を取ります。
- 一般的な構文:
- 名詞 + of + 名詞: “a log of wood”
- keep a log(記録を取る)
- log on/ log off(これは動詞フレーズ)
- 名詞 + of + 名詞: “a log of wood”
「log」は可算名詞なので、数えるときは a log/two logs
のように扱います。IT文脈で「ログを取る」などと言う時は、原形の動詞 “to log” がよく使われますが、名詞としては “a log” / “the logs” のように記します。
5. 実例と例文
日常会話
- “I put another log on the fire to keep the room warm.”
(部屋を暖かくするために、もう一本丸太を暖炉にくべたよ。) - “We found a fallen log in the forest and sat on it.”
(森で倒れた丸太を見つけて、それに座ったんだ。) - “Do you keep a log of your daily expenses?”
(普段の出費を記録してる?)
ビジネスシーン
- “Please check the event log to see if there were any errors during the update.”
(アップデート中にエラーがあったかどうか、イベントログを確認してください。) - “We maintain a log of all client interactions for compliance.”
(コンプライアンスのために、すべての顧客対応をログに残しています。) - “Could you forward me yesterday’s server log?”
(昨日のサーバーログを送ってもらえますか?)
学術的/専門的文脈
- “The researcher kept a detailed log of the plant growth over six months.”
(研究者は6か月間の植物の成長を詳細に記録していました。) - “Reviewing the ship’s log reveals crucial weather data from the voyage.”
(航海日誌を見返すと、その航海の貴重な天候データが得られます。) - “In the field study, students were asked to maintain a daily log of their observations.”
(フィールド調査では、学生は毎日の観察を日誌に記録するよう求められた。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- wood / piece of wood(木片)
- 「木」という広義の意味。切り出した状態に限らないニュアンス。
- 「木」という広義の意味。切り出した状態に限らないニュアンス。
- timber(材木)
- 建材としての木材。やや大きめの木材を指すことが多い。
- 建材としての木材。やや大きめの木材を指すことが多い。
- record(記録)
- 「ログ」の意味では、出来事を記録した一般的な単語。
- 「ログ」の意味では、出来事を記録した一般的な単語。
- journal(日誌)
- 個人的や学術的な「日誌」。logよりも長文で詳しく書くイメージ。
- 個人的や学術的な「日誌」。logよりも長文で詳しく書くイメージ。
- diary(日記)
- 個人的な日記。logはより客観的・事実的な記録に使いやすい。
反意語 (Antonyms)
- 〈直接的な反意語は特になし〉
物質的意味での丸太や出来事の記録に対して「反する」概念は明確には存在しません。文脈に応じて「何も記録しないこと (no record)」などで表現します。
7. 発音とアクセントの特徴
- IPA:
- イギリス英語: /lɒɡ/ (「ロッグ」のような音)
- アメリカ英語: /lɑːɡ/ (「ラーグ」に近い、a が少し広い音)
- イギリス英語: /lɒɡ/ (「ロッグ」のような音)
- 一音節語なので、アクセントは “log” 全体にあります。
- よくある発音ミスとしては、母音を「ロウ(ou)」や「ロー(ɔː)」と伸ばしすぎることが挙げられます。アメリカ英語はやや口を開けて /lɑːɡ/ と発音します。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “logg” のように余分な “g” が入るケースがあります。
- 同音異義語との混同: “logue” (例えば “dialogue”) は同音ではありませんが、つづりが似ているため混乱に注意。
- TOEICや英検などでの出題傾向:
- ITの文脈や、業務報告、航海ログなど「記録」として出題されやすいです。
- TOEICでは「keep a log of your sales」などのビジネス表現で登場することがあります。
- ITの文脈や、業務報告、航海ログなど「記録」として出題されやすいです。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 丸太を思い浮かべる: 「ログハウス(Log cabin)」や「キャンプファイヤーにくべる丸太」をイメージすると覚えやすいです。
- ITやシステムでも同じ単語: コンピュータでも「ログファイル」という形で、何かの記録を指すと覚えておくと、ビジネス文脈でも使いやすくなります。
- スペルは小さい単語のため、“L-O-G” と指で3文字を示しながら覚えると印象に残ります。
以上が、名詞「log」の詳しい解説です。木材としての丸太、船や飛行機、コンピュータにおける「ログ」という記録など、幅広い文脈で使われる便利な単語なので、覚えておくと日常会話からビジネスまで役立ちます。
意味のイメージ
意味(1)
丸太,丸木
意味(2)
(またlogbook)航海(航空)日誌
意味(3)
測程儀(船の速力を測る器械)