最終更新日:2025/11/27
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元となった辞書の項目

extend

動詞

《...まで》〈距離・期間など〉を延ばす《to ...》 / を伸ばす / 【動/自】《…まで》広がる, 伸びる《to ...》

このボタンはなに?

ホテルでの滞在を延長する必要があります。

このボタンはなに?
解説

以下では、英単語「extend」について、学習者の方に役立つよう、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語 & 日本語)


  • 英語: “extend”

  • 日本語: 「~を延長する、拡大する、伸ばす、広げる」

「extend」は、何かを長くしたり、大きくしたり、ある範囲を広げたりするときに使う動詞です。文脈によっては、「(手や腕を)伸ばす」「期間や有効期限を延ばす」「(感謝や支持などを)表す・差し出す」というニュアンスでも使われます。

品詞


  • 動詞(Verb)

活用形


  • 原形: extend

  • 三人称単数現在形: extends

  • 現在進行形: extending

  • 過去形: extended

  • 過去分詞形: extended

他の品詞形


  • 形容詞: extensible(拡張可能な)、extended(拡張された、延長された という形容詞的用法)

  • 名詞: extension(延長、拡大、内線番号など)

難易度(CEFRレベル)


  • B2(中上級)

    「extend」は日常会話でもビジネスシーンでも目にする機会が多く、大学レベルの英語やTOEICなどでも頻出です。中上級レベルの方にとっては押さえておきたい基本動詞として位置づけられます。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語源はラテン語の “extendere” (ex = 外へ、tendere = 伸ばす) に由来し、「外へ伸ばす」という意味合いを持っています。

よく使われる意味のまとめ


  1. (空間を)広げる、拡張する

    例: 「家のリビングのスペースを広げるために壁を取り払う」

  2. (時間を)延長する

    例: 「締め切りを延期してもらう、ビザの有効期限を延ばす」

  3. (人や物を)伸ばす

    例: 「腕や足を伸ばす」「道が遠くまで伸びている」

  4. (感謝や弔意などを)表す、差し出す

    例: 「感謝を伝える」「招待をする、申し出をする」

関連表現(コロケーション)10選


  1. extend a deadline(締め切りを延ばす)

  2. extend a visa(ビザを延長する)

  3. extend an invitation(招待をする)

  4. extend one’s arm(腕を伸ばす)

  5. extend gratitude/appreciation(感謝を表す)

  6. extend support(支援を提供する)

  7. extend beyond something(~を超えて広がる)

  8. extend coverage(補償範囲を拡大する)

  9. extend a warm welcome(温かい歓迎を表す)

  10. extend one’s sympathies(お悔やみを伝える)


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “extendere” に由来し、「ex(外へ) + tendere(伸ばす)」が合わさり、「外へ広げる」という原義を持ちます。

使用時のニュアンスや注意点


  • 「extend」は、空間・時間・範囲を広げる、長くするという基本的イメージがあります。さらに、思いやりや感情を相手に「差し伸べる、差し出す」といった文脈でも用いるため、柔らかいニュアンスを持つこともあります。

  • フォーマルな文書でもビジネスメールでも、日常会話でも広く使われるため、カジュアルかフォーマルかを選ばずに、汎用性が高い動詞です。


4. 文法的な特徴と構文

他動詞・自動詞の使い分け


  • 多くの場合は他動詞として「extend + 目的語」の形で使われます。

    例: “They extended the meeting by 30 minutes.”(彼らは会議を30分延長した)

  • 自動詞としても使われる場合がありますが、比較的少なく、「空間的にどこまで伸びているか」を述べる時などに使われます。

    例: “The highway extends for hundreds of miles.”(その高速道路は何百マイルも続く)

よくある構文


  • extend + 目的語 + 前置詞 + 対象

    例: “We want to extend our services to remote areas.”

  • extend + 名詞(invitation, deadline, sympathy など)

    例: “He extended an invitation to all staff members.”

フォーマル/カジュアルな側面


  • フォーマルな場面(ビジネスメール、公式発表など)でも多用される

  • カジュアルな会話では「~を長くする」「~を伸ばす」といった日常的な文脈でも使える


5. 実例と例文

ここでは、日常会話・ビジネス・学術的な文脈でそれぞれ3例ずつ提示します。

1) 日常会話


  1. “Could you extend the umbrella a bit more? I’m still getting wet.”

    (傘をもう少し広げてくれる?まだ濡れているんだ。)

  2. “I need to extend my arm to reach the top shelf.”

    (棚の一番上に手が届くように腕を伸ばさなきゃ。)

  3. “We decided to extend our stay in Kyoto for two more days.”

    (私たちは京都での滞在をあと2日延ばすことにした。)

2) ビジネス


  1. “We need to extend the project deadline by another week.”

    (プロジェクトの締め切りをさらに1週間延ばす必要があります。)

  2. “I would like to extend an invitation to you for our annual conference.”

    (年次会議へのご招待をさせていただきたいのですが。)

  3. “Could you extend our service coverage to the new branch?”

    (新しい支店にもサービスの適用範囲を広げてもらえませんか。)

3) 学術的/アカデミック


  1. “The researcher plans to extend her study to include a larger test group.”

    (その研究者は、より大きな被験者グループを含むよう研究を拡張する予定である。)

  2. “We can extend this equation into multiple dimensions for further analysis.”

    (さらに解析するために、この方程式を多次元に拡張することができる。)

  3. “The theory extends beyond classical mechanics and applies to quantum physics.”

    (その理論は古典力学を超えて量子物理学にも適用される。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. expand(拡大する、拡張する)


    • 「面積や容量、ボリュームを拡張する」というニュアンスを強く持つ。

    • 例: “They plan to expand their business overseas.”(彼らは海外に事業を拡大する予定だ。)


  2. enlarge(大きくする)


    • 「対象の大きさ」を直接的に大きくするイメージ。写真や図を拡大するようなときによく使われる。


  3. prolong(引き延ばす、長引かせる)


    • 時間的に「長引かせる」というニュアンスが中心。ややネガティブな文脈で使われることも。


  4. lengthen(長くする、延長する)


    • 物理的な長さを伸ばすイメージ。「スカートの丈を長くする」など。


反意語


  1. shorten(短くする)


    • extend の反対で、時間的・空間的に短くする。


  2. reduce(減らす)


    • 大きさ・量を減らすという意味で、extend と対照的。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音(IPA): /ɪkˈstɛnd/ または /ɛkˈstɛnd/

  • アクセント: 「ex-TEND」の “tend” の部分にやや強勢が置かれます。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな違いはなく、どちらも「イクステンド」か「エクステンド」のように発音します。

  • よくある間違いとして、語頭の「ex-」をあまり強く発音しすぎないよう注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “extend” と “extent” (範囲、程度) はスペルが似ていますが、品詞も意味も異なるため混同しがちです。

  • 同音異義語ではありませんが、”extent” を使いたいのに間違って “extend” と書いてしまうケースが多いです。

  • TOEICなどでも「deadlineを延長する」などの文脈でよく出る重要単語なので、しっかり意味と使い方を覚えておくと役立ちます。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源は「ex(外へ) + tend(伸ばす)」なので、「外に向かって伸ばす」というイメージを持つと覚えやすいです。

  • 「エクステンド」という音から、「エクステンション(extension)」が関連語だと推測しやすいため、語形変化と合わせてセットで覚えると便利です。

  • 「腕を伸ばす」「締め切りを延ばす」など身近な動作や状況をイメージして学ぶと定着しやすいでしょう。


少しでも「extend」のイメージがつかめましたでしょうか。空間的にも時間的にも「広げる」「長くする」という基本のイメージを押さえておけば、多くの文脈で正しく使えるようになるはずです。学習に役立ててみてください。

意味のイメージ
extend
意味(1)

(…に)〈手・足,針金など〉‘を'伸ばす,広げる《++to+

意味(2)

《文》(…に)〈親切・援助など〉‘を'及ぼす《++to+

意味(3)

〈事業・意味など〉‘を'広げる,拡張する

意味(4)

(距離・期間など)(…まで)広がる,伸びる,(…に)及ぶ,わたる《+to+名**》

意味(5)

(…まで)〈距離・期間など〉‘を'延ばす,延長する《++to+

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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