最終更新日:2025/11/22
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元となった辞書の項目

suppose

動詞

(議論のために)…と仮定する / …と思う,と信じる,と想像する / (物事が)…を前提にする / 思う, 考える

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無限の資源を持っていると仮定しましょう。

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解説

以下では、動詞「suppose」について、学習者の皆さんが理解しやすいように、できるだけ詳しく解説していきます。


1. 基本情報と概要

意味・品詞


  • 英語: suppose

  • 日本語: ①(〜だと)思う、仮定する ②(〜を)想定する、もし〜ならと考える

    「何かを仮定したり、想定したりするニュアンスを持つ単語です。日常会話では“〜だと思う”のように、相手に意見を伝えたり、自分の考えを述べたりする際によく使われます。」


  • 品詞: 動詞(他動詞が中心ですが、文脈によっては目的語の推定など様々な形で使われます)


活用形


  • 原形: suppose

  • 三人称単数現在形: supposes

  • 現在分詞・動名詞: supposing

  • 過去形・過去分詞: supposed

他の品詞への派生例


  • 形容詞: supposed (例: a supposed solution → 「仮定された解決策」)

  • 名詞形は直接的にありませんが、「supposition (仮定、推測)」という関連名詞があります。

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    「日常会話はもちろん、文章の中でもよく用いられるレベルです。ある程度の英語力が必要ですが、基礎を固めている学習者なら十分に理解し運用できます。」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 「suppose」は、ラテン語の “supponere”から来ており、sub-(下に)+ ponere(置く)という意味が組み合わさったものです。

    直訳的には「下に置く」→「根拠に据える、前提とする」といったニュアンスにつながります。

詳細な意味


  1. “思う”、“考える”


    • 例えば「I suppose (that) we should leave now.」のように、自分の意見や推測をやや控えめに述べるときにも使われます。


  2. “仮定する”


    • 「Suppose (that) you won the lottery.」のように、「もし〜なら」とシチュエーションを想定するときに使われます。


よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. suppose so → そうだと思う

  2. suppose otherwise → 違うと思う・他の可能性を考える

  3. be supposed to do → 〜することになっている、〜しなければならない

  4. I suppose you're right. → 君が正しいと思う

  5. Let's suppose (that) ... → 〜と仮定してみよう

  6. supposed to be X → Xだと想定されている

  7. widely supposed → 広く考えられている

  8. you’re not supposed to ... → 〜してはいけないとされている

  9. suppose we try ... → 〜してみようと考えてみる

  10. it’s supposed to rain → 雨が降るはずだ


3. 語源とニュアンス

語源


  • ラテン語 “supponere” (sub + ponere = 下に置く)

  • フランス語 “supposer” を経由して英語へと入ってきました。

ニュアンス


  • 「話し手が強く主張するのではなく、何かをやや控えめに“そうではないかと思う”と伝える」場面で使われることが多いです。

  • 「仮定」や「前提」としてのニュアンス(話の出発点、前提条件)を示す用法もあります。

  • 会話で使うときは親しみある表現ですが、フォーマルな文章でも「仮定を提示する」役割でよく使われます。


4. 文法的な特徴と構文


  1. that節を伴う

    例: I suppose (that) she’ll come soon.


    • that節を省略しても自然に通じます。


  2. be supposed to + 動詞の原形


    • 「〜することになっている」「〜すべきだ」という意味を表す定型フレーズ。

      例: We are supposed to hand in the report by Friday.


  3. 仮定構文“Suppose (that) ...”


    • 何かを想定して会話を始めるとき

      例: Suppose you were the president. What would you do?



  • 他動詞として目的語をとることが多いですが、that節が目的節となる場合が典型です。


5. 実例と例文

日常会話での例文(3つ)


  1. “I suppose we could watch a movie tonight, if you’re free.”


    • 「今夜、もし時間があれば映画を観てもいいかなと思うんだけど。」


  2. “I suppose you’re hungry after that long trip.”


    • 「あんなに長旅をしたから、お腹が空いてるよね。」


  3. “Do you suppose he’ll call us back?”


    • 「彼、折り返し連絡くれると思う?」


ビジネスシーンでの例文(3つ)


  1. “I suppose we should finalize the budget by next Monday.”


    • 「来週の月曜日までに予算を確定しなければならないと思います。」


  2. “Suppose our competitors enter this market. How should we respond?”


    • 「競合他社がこの市場に参入してきたらどう対応すべきでしょうか。」


  3. “We’re supposed to submit the sales report at the end of each quarter.”


    • 「四半期ごとに販売レポートを提出することになっています。」


学術的な文脈での例文(3つ)


  1. “Let us suppose that the sample size increases. Then the margin of error decreases.”


    • 「サンプル数が増えると仮定しましょう。すると誤差は小さくなります。」


  2. “Suppose the function f(x) approaches zero as x goes to infinity.”


    • 「関数f(x)がxが無限大に近づくと0に近づくと仮定します。」


  3. “The theory supposes that all particles exhibit wave-like behavior.”


    • 「その理論は、すべての粒子が波のような振る舞いを示すことを前提としています。」



6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. assume(仮定する、思い込む)


    • “assume”は根拠が十分でない状態で「〜と仮定する」場合に使われやすい。

    • 例: “I assume he knows what he’s doing.”(彼が自分のやっていることをわかっていると仮定している。)


  2. presume(推定する、仮定する)


    • “presume”は「何らかの証拠や経験上、〜だろうと推定する」ニュアンスがある。

    • 例: “I presume you have already finished your report.”(報告書はもう書き終わっているだろうと推測しています。)


  3. guess(推測する)


    • “guess”は「勘や感覚で推測する」カジュアルなニュアンス。

    • 例: “I guess it’s going to rain soon.”(雨が降りそうな気がする。)


反意語


  • “know”(知っている)


    • supposeは「推測」や「仮定」のニュアンスが強いのに対し、knowは「確信や知識」のニュアンスを持ちます。



7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • 英: /səˈpəʊz/

  • 米: /səˈpoʊz/

アクセント


  • 第2音節の「-pose」の部分に強勢があります: su-ppose.

アメリカ英語とイギリス英語の違い


  • イギリス英語: /səˈpəʊz/ (“əʊ”は日本語の「オウ」と似た音)

  • アメリカ英語: /səˈpoʊz/ (“oʊ”は「オウ」より少し口をすぼめる感じの音)

よくある発音の間違い


  • 第1音節「sup-」を強く読みすぎることが多いですが、実際には比較的短く軽く読まれます。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. “suppose”と“supposed”の混同


    • “supposed to do”は「〜しなければいけない」「〜するはず」という別の慣用表現です。単なる過去形や過去分詞とは区別しましょう。


  2. 綴り(スペリング)のミス


    • “suppose” を “surpose” や “sepouse” のように書き誤るケースがあるため注意。


  3. 他動詞として使う場合の目的語


    • that節や目的語を忘れがち。正しい用法を意識しましょう。


  4. TOEIC・英検などでの出題傾向


    • ビジネスメールでの「と思います」「と仮定して」の表現として出題されやすいです。

    • 仮定構文や “be supposed to do” の使い方を問う問題がよく登場します。



9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「サブ(sub)+ ポーズ(pose)で“下に置いて考える”」というイメージを持つと、語源的にも、「前提(下に置くもの)を考える」という流れで記憶しやすいです。

  • 使い分け:


    • 「I suppose~」=「~だろうと思う」

    • 「Suppose (that)~」=「もし~なら(と仮定する)」

      この2パターンで頭の中に整理しておくと便利です。



以上が、動詞「suppose」の解説です。日常会話からビジネス、学術的なシーンでも幅広く使われる単語なので、ぜひ自分の気持ちや考えを伝えたいときに活用してみてください。

意味のイメージ
suppose
意味(1)

…‘と'思う,信じる,想像する

意味(2)

《suppose+名+to do》《受動態で》(規則・義務・責任などにより)(…することを)〈人〉‘に'予期する,条件づける

意味(3)

〈物事が〉…‘を'前提[条件]にする,必要条件とする,想定する

意味(4)

(議論のために)…‘と'仮定する,考えてみる;…であるとする

基礎英単語(NGSL)/ 英英選択問題 / 英単語⇨英定義

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