最終更新日:2024/06/12
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She moved to a provincial town to escape the hustle and bustle of the city.
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元となった辞書の項目
provincial
解説
以下では、英単語“provincial”について、できるだけ詳しく解説します。
1. 基本情報と概要
意味(英語・日本語)
- 【英語】:“provincial”
- 【日本語】:「地方の」「地域の」「田舎的な」「視野が狭い」
例:「都市部ではなく地方に属する」「洗練されていない」「考え方や視点が狭い」というニュアンスを含む単語です。英語学習者にとっては、都会(urban)と対比したときに「地方の」という意味合いで使われたり、「視野が狭い」と批判するときに使われたりします。
品詞
- 形容詞(adjective)
- 名詞として使われることもあります(例:「地方の人」= “a provincial”)。
活用形
形容詞は基本的に変化しませんが、名詞として複数形は “provincials” となります。
他の品詞への派生例
- 副詞形:“provincially” → 「地方的に」「田舎ふうに」
難易度(CEFRレベル)
- B2(中上級)
- 「地方の」「田舎的な」という意味で知っておきたい中上級レベルの単語です。日常会話では頻繁に出る単語ではありませんが、エッセイや批評文で使われることがあります。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- 語幹:「province(地方・州)」+接尾語「-al」(~の、~に関する)
詳しい意味・関連性
- 地方の、地域の
- “a provincial government” = 「地方政府」
- “a provincial government” = 「地方政府」
- 田舎の、洗練されていない
- “his provincial manners” = 「彼の田舎臭い振る舞い(垢抜けない振る舞い)」
- “his provincial manners” = 「彼の田舎臭い振る舞い(垢抜けない振る舞い)」
- 視野が狭い、偏狭な
- “a provincial attitude” = 「狭い視野の態度」
- “a provincial attitude” = 「狭い視野の態度」
- 名詞として:地方の人、田舎者
- “He is a provincial from the countryside.” = 「彼は田舎から来た地方の人だ。」
よく使われるコロケーション(共起表現)10個
- provincial government(地方政府)
- provincial assembly(地方議会)
- provincial capital(地方の首都/州都)
- provincial newspaper(地方新聞)
- provincial mindset(田舎的・狭い考え方)
- provincial life(地方の暮らし)
- provincial accent(地方訛り)
- provincial outlook(狭い視野の見方)
- provincial interior(地方の内陸部)
- provincial society(地方社会)
3. 語源とニュアンス
語源
“province” はラテン語の “provincia” から来ており、“-al” は「~の」という意味を付与する接尾語。
最初は「国の中の地方」の意で使われ、そこから「地方独特の」「田舎的な」「都会的でない」というニュアンスが派生しました。
ニュアンス・使用時の注意
- 肯定的用法:単に「地方の」という意味で中立的に使う場合(例:provincial government)。
- 否定的用法:視野が狭い、洗練されていない、保守的という批判的ニュアンスで使う場合(例:provincial attitude)。
- フォーマル度:一般的な文書や論評でも用いられるが、“地方”という単語自体が持つ文脈次第では、ネガティブにも聞こえるケースがあります。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文
- “provincial + 名詞” で「地方の(名詞)」を表す:
例)“provincial governor” (地方自治体の知事) - “be provincial” で「田舎臭い」「視野が狭い」の意味:
例)“He can be a bit provincial in his thinking.”
フォーマル / カジュアル
- 「地方の」「地方政府」など事実を述べる場合はフォーマルよりでも使いやすい表現です。
- 「田舎っぽい」「考え方が狭い」という批判的な文脈では、やや堅い・少し意地悪な響きを持ち、フォーマルな場面(記事や論文など)でも使われます。口語では「狭量な感じ」として、皮肉気味に使われることがあります。
可算・不可算など
- 名詞の “a provincial” は可算名詞として扱われます(“two provincials” など)。
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I grew up in a provincial town, so moving to the city was a big change for me.”
(私は地方の町で育ったので、都会に引っ越すのは大きな変化だった。) - “He sounds a bit provincial, but he’s actually quite open-minded.”
(彼はちょっと田舎者っぽく聞こえるけど、実はかなり考え方が開けている。) - “My grandma still loves her provincial lifestyle, away from the hustle and bustle.”
(祖母は、都会の喧騒から離れた地方の暮らしをいまだに愛しています。)
ビジネスシーンでの例文
- “We are expanding into provincial markets as part of our growth strategy.”
(成長戦略の一環として、地方市場へ拡大を図っています。) - “He was appointed as the head of the provincial branch of our company.”
(彼は当社の地方支部の長に任命されました。) - “The provincial government has introduced new incentives to attract businesses.”
(地方政府は企業の誘致を目的とした新たな優遇措置を導入しました。)
学術・文章的な文脈での例文
- “The study focuses on social dynamics in provincial regions versus metropolitan areas.”
(この研究は、大都市圏に対する地方地域における社会的動態に焦点を当てている。) - “Provincial attitudes, as discussed by some scholars, may hinder cultural exchange.”
(いくつかの学者が論じているように、地方的な態度は文化交流の妨げとなり得る。) - “In eighteenth-century England, provincial literature thrived alongside urban literary movements.”
(18世紀のイングランドでは、都市部の文学運動と並行して地方文学も盛んだった。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- “rural” (田舎の)
- 「農村部」を強調する場合に使われる。
- 「農村部」を強調する場合に使われる。
- “regional” (地域の)
- 「特定の地域に関連する」ニュートラルな意味が強い。
- 「特定の地域に関連する」ニュートラルな意味が強い。
- “local” (地元の)
- 都市であっても「その地域」に根差す場合に使う。
- 都市であっても「その地域」に根差す場合に使う。
- “parochial” (偏狭な)
- “provincial” の「視野が狭い」という意味を、さらに強調している言い方。
- “provincial” の「視野が狭い」という意味を、さらに強調している言い方。
反意語
- “urban” (都会の)
- “cosmopolitan” (国際色豊かな、洗練されている)
これらはいずれも「都会に属すること」「多文化的であること」を表し、“provincial” が持つ地方的・狭い感じの対極に位置します。
7. 発音とアクセントの特徴
IPA
- アメリカ英語: /prəˈvɪn.ʃəl/
- イギリス英語: /prəˈvɪn.ʃəl/
(いずれも大きな違いはありません)
アクセントの位置
- 第2音節 “-vin-” にストレスが置かれるイメージです(pro-VIN-cial)。
よくある発音の間違い
- “/ˈproʊ-/” と “/pro-/” のように、アクセントを最初に置いてしまうミスが起きやすいです。
- 語尾の “-cial” は “シュル” /ʃəl/ と発音するのがコツです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- まれに “provencial” と誤記されることがありますが、正しくは “provincial” です(“province” + “-ial” で構成)。
- まれに “provencial” と誤記されることがありますが、正しくは “provincial” です(“province” + “-ial” で構成)。
- 意味を都会の反対としてだけ覚えて、批判的意味を見落とすこと
- “provincial” には「狭い視野」という含みがあるため、文脈に注意が必要です。
- “provincial” には「狭い視野」という含みがあるため、文脈に注意が必要です。
- 試験対策
- TOEICでは文章中で「地方支社」や「地方の経済状況」を扱うニュース文などに出る可能性があります。英検(準1級や1級あたり)では、エッセイやリーディングで「地方創生」「地域格差」などの文脈に出題されることがあります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- “province” の後ろに “+al” と覚えればスペルを間違いにくい。
- 「provincial」を「プロビンシャル」とカタカナでイメージすれば発音を混同しにくくなる。
- 「地方にある ‘province’ だから‘provincial’=地方的・視野が狭い」と連想して覚えると理解しやすい。
以上が “provincial” の詳細解説です。地方を指す中立的なものから、やや批判的な「視野が狭い」ニュアンスまで幅広く使われる単語なので、文脈のトーンに気をつけて活用してみてください。
意味のイメージ
意味(1)
《名詞の前にのみ用いて》地方の,いなかの;州の,省の,県の
意味(2)
地方特有の;いなかめいた
意味(3)
偏狭な
意味(4)
地方人,いなか者・管区長