最終更新日:2025/08/14

The subsidiary company provides support to the main company.

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元となった辞書の項目

subsidiary

【形】補助の / 従属的な / 補助金の / 【名/C】子会社 / 補助物(者), 付属物

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解説

以下では、英単語「subsidiary」について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

単語: subsidiary

品詞: 形容詞 / 名詞

意味(英語)


  1. 形容詞: supplementary, secondary, subordinate(主要なものを支える、補助的な / 二次的な / 下位にある)

  2. 名詞: a company controlled by another company, a branch(親会社に支配されている別会社・子会社)

意味(日本語)


  1. 形容詞: 「補助的な」「付随する」「下位にある」

    こういう場面で使われます:主要なものを補う役割を説明するときなどに使われます。たとえば「補助的な役割を果たす」「主要事業のサポート部門」などを指すときに用いられます。

  2. 名詞: 「子会社」「支社」

    こういう場面で使われます:ビジネスで、親会社が株式を保有していて実質的にコントロールしている子会社(subsidiary)を指す際に使われます。

品詞の活用形


  • 形容詞: subsidiary (比較級や最上級の形は通常用いないが、用いられる場合は more subsidiary / most subsidiary)

  • 名詞: subsidiary (単数), subsidiaries (複数)

他の品詞への派生例


  • 副詞形: subsidiarily(主に文書・法律用語などで用いられることがあります。意味は「副次的に」「補助的に」)

CEFRレベルの目安


  • B2(中上級)

    経営学やビジネスで使われる専門単語でありながら、ニュースや新聞にも登場する単語です。中上級レベルの学習者が身につけておくと便利です。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • sub-(接頭語): 「下に」「下位の」を表す。

  • sid(ere)(語幹): ラテン語の sedere(座る)に由来する要素を含むとされる(くわしい語源は後述)。

  • -ary(接尾語): 「~に関する」「~の性質を持った」という意味を持つ形容詞・名詞化接尾語。

関連・派生語


  • subsidize(動詞): 「助成する」「補助金を出す」

  • subsidy(名詞): 「助成金」「補助金」

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. subsidiary company → 子会社

  2. wholly-owned subsidiary → 完全子会社

  3. subsidiary role → 補助的役割

  4. operate a subsidiary → 子会社を運営する

  5. establish a subsidiary → 子会社を設立する

  6. subsidiary legislation → 付随法規(補助的法規)

  7. merger of subsidiaries → 子会社同士の合併

  8. subsidiary body → 補助機関

  9. subsidiary rights → 付随的権利(出版権など)

  10. treat as a subsidiary issue → 補助的問題として扱う


3. 語源とニュアンス

語源

「subsidiary」はラテン語の “subsidium” (助力)から派生したとされます。ラテン語の “sub” (下に)+ “sedere” (座る)が組み合わさり、もともとは「後方支援」「補助」を意味しました。英語では、中世から「補助金」「助成」「助け」というニュアンスで使われ始め、そこから「補助的な」「子会社」という意味に発展しています。

ニュアンス・使用時の注意点


  • 形容詞としての subsidiary は「主たるものの陰にいて、それを支える」のイメージがあります。

  • 名詞としての subsidiary はビジネスで特に「子会社」を指す際によく使われます。

  • 文書やビジネスメールではフォーマル、会話でも ビジネスの場面 などでやや硬い響きを与えます。


4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (countable / 可算)


    • 単数形: a subsidiary

    • 複数形: subsidiaries

    • 例: My company has three subsidiaries.


  • 形容詞


    • subsidiary clause(従属節)などのような形で他の名詞を修飾します。


一般的な構文・イディオム


  1. A is a subsidiary of B

    例: “This firm is a subsidiary of a larger corporation.”

    Bが親会社、Aが子会社である構文です。

  2. subsidiary to

    例: “His responsibilities are subsidiary to the manager’s main duties.”

    より上位の責務に付随する・従属するという表現。

  3. treat something as subsidiary

    例: “They treated the environmental concerns as subsidiary considerations.”

    「補助的」あるいは「二次的なもの」として扱うという表現。


5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文


  1. “I heard my friend’s company just opened a new subsidiary abroad.”

    (友だちの会社が海外に新しい子会社を開いたんだって。)

  2. “This task is subsidiary, so don’t stress too much about it.”

    (これは補助的な作業だから、あまり気張らなくていいよ。)

  3. “He’s working for a subsidiary of a big tech firm.”

    (彼は大手テック企業の子会社で働いているんだよ。)

(2) ビジネスシーンでの例文


  1. “Our corporation decided to set up a wholly-owned subsidiary in Europe.”

    (私たちの企業はヨーロッパに完全子会社を設立することを決めました。)

  2. “We have subsidiaries across Asia to handle local operations.”

    (アジア全域に子会社を持ち、現地での事業運営を行っています。)

  3. “The board is discussing plans to merge two of our subsidiaries.”

    (取締役会は、ふたつの子会社を合併させる計画について協議しています。)

(3) 学術的な文脈での例文


  1. “The study focuses on the subsidiary effects of climate change on marine ecosystems.”

    (この研究は、気候変動が海洋生態系に及ぼす副次的影響に注目しています。)

  2. “Subsidiary legislation is critical for implementing major policies effectively.”

    (主要政策を効果的に実施するためには、関連する付随法規が重要です。)

  3. “Her argument includes several subsidiary points that support the main thesis.”

    (彼女の主張には、主要な論点を補強する複数の補助的論点が含まれています。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. branch(支店・部門):本社と同様の事業を展開しつつ、直接管理下にあるイメージ

  2. affiliate(関連会社・提携会社):出資や業務提携という形で提携しているが、必ずしも完全所有ではないニュアンス

  3. auxiliary(補助的な):形容詞で「補助の」、多くは部品や機能を指すときに使う

  4. supplementary(追加の・補足の):不足を補うために追加されるイメージ

反意語


  • main(主要な)

  • primary(第一の)

  • principal(主要な)

    Subsidiary は「補助的」「二次的」であるのに対し、main/primary/principal は「主要な」「最も重要な」というニュアンスです。


7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA: /səbˈsɪdiːˌɛri/(アメリカ英語)、/səbˈsɪdiəri/(イギリス英語)

  • アクセントは「sub-SID-iary」の SID の部分に強勢があります。

  • アメリカ英語では「sub-SI-di-ary(サブ・シディ・エアリー)」という感じで、最後の母音がやや強めに発音されることがあります。イギリス英語では「sub-SID-i-uh-ree(サブ・シディ・アリー)」に近い響きです。

  • よくある間違いは “subsidary” のように “i” が抜け落ちるスペルミスです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  1. スペルミス: “subsidiary” は “subsidary” とよく間違えられます。母音 “i” が2つ続く箇所に注意しましょう。

  2. 同音異義語との混同: “subsidy” (助成金) とは綴りが似ていますが、別の意味です。会計や経済の文脈で取り違えないようにしましょう。

  3. 試験対策: TOEICや英検などビジネス文脈の読解問題で「子会社」の意味を問う文脈がよく登場します。“subsidiary of a parent company” という形で設問に出る可能性があり、単に子会社の形で登場することが多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “sub” (下)+ “sid” (座る) → 「後ろから支えるイメージ」と覚えると、補助的な役割という含みがわかりやすいです。

  • 「subsidiary = サブ(sub) + 支出(sid)+ あり(ary)」という音で丸暗記する語呂合わせも工夫できます。

  • スペルは “sub + sid + i + ary” の4パーツに分け、抜け落ちないように意識すると覚えやすいです。

以上が「subsidiary」の詳細な解説になります。ビジネス文脈では特に「子会社」の意味として重要ですので、しっかりとマスターしておきましょう。

意味のイメージ
subsidiary
意味(1)

補助の

意味(2)

従属的な,二次的な

意味(3)

助成金(補成金)の(による)

意味(4)

補助物(者);付属物

意味(5)

子会社

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