最終更新日:2025/08/14

The international community must unite to prevent acts of genocide.

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元となった辞書の項目

genocide

(人種・民族などを絶滅させる目的の)大虐殺,集団虐殺

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国際社会は、ジェノサイドの行為を防ぐために団結しなければなりません。

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解説

「genocide」の詳細解説

1. 基本情報と概要

英語: genocide

日本語: 集団虐殺、大量殺害(特に特定の民族や人種、国民などを組織的に抹消すること)

品詞: 名詞 (不可算名詞として扱われる場合が多い)

概要

「genocide(ジェノサイド)」は、ある特定の民族や宗教、国家、集団を予め意図して組織的に多くの人々を殺害し、その集団を根絶することを意味します。歴史的には第二次世界大戦中のホロコーストなどを形容するために使われ始めた言葉で、非常に深刻かつ厳粛な文脈で使われる単語です。


  • CEFRレベル: C2(最上級)

    一般的な日常会話ではあまり出てこない専門的・法律的なニュアンスを含む単語です。

活用形


  • 名詞形のみで使われるのが一般的です。

    「genocides」と複数形をとることはありますが、内容が重い文脈のためthe genocideのように定冠詞で個別の事例を指す場合も多いです。

他の品詞になった例


  • 形容詞: 「genocidal (ジェノサイダル)」

    例: “a genocidal campaign” (ジェノサイダルな作戦)

2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹(gene-): 「種族」や「民族」を表すギリシャ語“genos”(人種、民族など)に由来

  • 接尾語(-cide): ラテン語で「殺す」を意味する“-cīda”や“-cīdium”に由来(例: homicide, suicide, pesticide など)

関連・派生語


  • genocidal (形容詞): 集団虐殺に関する、集団虐殺を行おうとする

  • genocide convention: 「ジェノサイド条約」(1948年に国連で採択された、ジェノサイド犯罪を防止・処罰するための国際条約)

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)


  1. commit genocide (ジェノサイドを行う)

  2. be charged with genocide (ジェノサイドの罪で起訴される)

  3. the genocide convention (ジェノサイド条約)

  4. acts of genocide (ジェノサイド行為)

  5. allegations of genocide (ジェノサイド疑惑)

  6. genocide prevention (ジェノサイド防止)

  7. victims of genocide (ジェノサイドの被害者)

  8. genocide denial (ジェノサイド否認)

  9. international condemnation of genocide (ジェノサイドに対する国際的な非難)

  10. systematic genocide (組織的なジェノサイド)

3. 語源とニュアンス


  • 語源: ポーランド系ユダヤ人の法学者ラファエル・レムキン(Raphael Lemkin)が、ギリシャ語の「genos」とラテン語の「-cide」を組み合わせて第二次世界大戦後に提唱した造語。

  • 歴史的使用: 第二次世界大戦後、特にホロコーストやルワンダ、旧ユーゴスラビアなどでの集団虐殺を表すために国際的に使われるようになりました。

  • ニュアンス: きわめて重大な国際犯罪や悲惨な出来事を示す言葉として使用されるため、日常会話でカジュアルに用いられることはありません。公的・学術的・歴史的・法的な文脈で非常にフォーマルかつ厳粛に使われます。

4. 文法的な特徴と構文


  • 名詞 (通常は不可算): “Genocide is considered a serious crime under international law.”

  • 可算名詞とする例: 特定の事例を複数示す場合などに “genocides” として使われることがあります。

  • 構文上の注意:


    • フォーマルな文脈で“commit genocide”のように「行為として」扱われることが多い。

    • 法律文書などでは“The Convention on the Prevention and Punishment of the Crime of Genocide”のように長い表現でも使用されます。


5. 実例と例文

日常会話(とはいえ、かなり深刻なテーマ)


  1. “I learned about the atrocities of genocide in history class today.”

    (今日の歴史の授業でジェノサイドの悲惨さについて学んだ。)

  2. “It’s horrifying to think that genocide still happens in the modern world.”

    (現代でもジェノサイドが起こっていると思うと恐ろしい。)

  3. “Discussions on genocide can be emotionally overwhelming, so please take care of yourself.”

    (ジェノサイドの話は感情が揺さぶられるから、自分の心のケアも大切にしてね。)

ビジネス(国際機関・NPOなどの文脈)


  1. “Our organization is dedicated to preventing genocide and assisting survivors.”

    (私たちの団体は、ジェノサイドの防止と生存者支援に尽力しています。)

  2. “The UN issued a statement condemning acts of genocide in the region.”

    (国連は、その地域で起こったジェノサイド行為を非難する声明を発表しました。)

  3. “We provide legal support to communities affected by genocide.”

    (私たちはジェノサイドの影響を受けたコミュニティに法的支援を提供しています。)

学術(歴史学・国際法・政治学などの文脈)


  1. “Genocide studies focus on the social, political, and historical factors leading to mass killings.”

    (ジェノサイド研究では、大量殺戮に至る社会的・政治的・歴史的要因に焦点を当てます。)

  2. “According to international law, genocide is considered a crime against humanity.”

    (国際法によれば、ジェノサイドは人道に対する罪とみなされます。)

  3. “Academics continue to debate the precise definition of genocide and its legal implications.”

    (学者たちはジェノサイドの正確な定義や法的影響について議論を続けています。)

6. 類義語・反意語と比較

類義語


  • mass murder(大量殺人): より広い意味で、多数の人々を殺害することをいう。政治的・宗教的動機に限らず用いられる。

  • extermination(根絶、駆逐): 害虫駆除などの文脈でも使う単語で、比喩的に個人や集団を根こそぎ排除する意味もある。ジェノサイドに近い固い響きを持つ場合がある。

反意語(概念的な対義語)


  • protection(保護)

  • preservation(保存、維持)

  • peace(平和)

ジェノサイドの行為そのものに直接的な反対語は存在しませんが、これらは概念として対立するものと言えます。

7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA): /ˈdʒen.ə.saɪd/


    • アクセントは最初の「ジェ」に置かれます。


  • アメリカ英語: 「ジェ・ヌ・サイド」(JEH-nuh-sahyd)

  • イギリス英語: ほぼ同じ発音で大きな違いはありません。

  • よくある発音ミス: 「ゲノサイド」と/g/で発音しないように注意(頭文字は/dʒ/の音)。

8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: gencide, genoside などのつづり間違いに注意。

  • 同音・類似して聞こえる単語: ほとんどありませんが、-cide (殺す) を含む他の単語(homicide, suicide, pesticideなど)と混同しないように注意。

  • 試験対策:


    • TOEICや英検などでは文脈的にあまり出題されにくいが、国際ニュースや国連の報告書などに関する読解問題で出てくる可能性はある。

    • 大学入試や公務員試験の英語長文問題でも国際問題の文脈で登場することがある。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語源をイメージする:


    • “gene” = 人種や民族、遺伝子 → 集団

    • “-cide” = 殺す

      これをつなげると「特定の集団を殺す」という直接的で重い意味が伝わってきます。


  • スペリングは「gene + o + cide」で覚えると良いでしょう。

  • 強い感情を伴う重大なテーマなので、歴史や国際関係の文脈で記憶を繋げると印象に残りやすいです。


集団の惨事を表す大変重々しい言葉ですので、日常会話では軽率に使われることはなく、多くの場合は国際法や歴史に関する議論、報道などのフォーマルな場面で目にする単語です。

意味(1)

(人種・民族などを絶滅させる目的の)大虐殺,集団虐殺

ビジネス英単語(BSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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