元となった辞書の項目
copper
解説
1. 基本情報と概要
単語: copper
品詞: 名詞 (metal・coinなど)
英語での意味:
- A reddish-brown metal element that is a good conductor of heat and electricity.
- (やや古めの口語で) 警官(イギリス英語圏でのスラングとして)
日本語での意味:
- 赤みを帯びた茶色の金属で、導電性や熱伝導性が高い。
- (古い口語で)警察官、巡査(イギリス英語圏のスラング)
「copper」は主に“銅”という金属を指す名詞です。金属としての「copper」は熱や電気をよく通すので、電線などに使われます。スラングで警察官を意味することもありますが、あまりカジュアルに使うと失礼になりかねない表現です。
- 活用形: 名詞なので、特筆すべき活用形はありません。
- 他の品詞になった例:
- 形容詞: “copper”を「銅色の」という意味で形容詞的に用いる (“copper wire”, “copper-colored object” など)。
- 形容詞: “copper”を「銅色の」という意味で形容詞的に用いる (“copper wire”, “copper-colored object” など)。
CEFRレベル目安: B2(中上級)
「copper」は科学的文脈や経済分野でも見かける名詞であり、一般会話でも登場します。ただし、専門分野で深く使うとなるとB2程度の理解があると使いこなしやすいでしょう。
2. 語構成と詳細な意味
- 語源的構成: 接頭語・接尾語がついた語ではありません。単体で成立する語です。
- 派生語・類縁語:
- “cupric” (形容詞) 「銅の」「(化学で) 銅(II)の」
- “cuprous” (形容詞) 「(化学で) 銅(I)の」
- “cupric” (形容詞) 「銅の」「(化学で) 銅(II)の」
よく使われるコロケーション(共起表現)10選
- copper wire(銅線)
- copper pipe(銅管)
- copper coin(銅貨)
- copper alloy(銅合金)
- copper oxide(酸化銅)
- copper conductor(銅導体)
- copper roof(銅製の屋根)
- copper cable(銅ケーブル)
- copper mine(銅鉱山)
- copper plating(銅めっき)
3. 語源とニュアンス
- 語源: ラテン語の “cuprum” から来たとされ、これは “aes Cyprium (キプロスの金属)” に由来しています。紀元前から銅は人類にとって重要な金属で、道具や武器、通貨に利用されてきました。
- ニュアンス:
- 金属の「銅」を意味する場合: 科学・経済分野の文脈で使うときはやや専門的。
- スラングでの「警官」の意味: やや古めかしく、日常会話備え付けの表現というよりも、英国系ドラマや古い映画で耳にする程度。カジュアルを通り越して失礼にあたる場合もあるので注意が必要。
- 金属の「銅」を意味する場合: 科学・経済分野の文脈で使うときはやや専門的。
- 使用されるシーン:
- フォーマル/学術: 金属および化学分野の話で使用。
- カジュアル/口語: 例えば家庭用品などの話題や、古風なスラング表現で警官を指すとき。
- フォーマル/学術: 金属および化学分野の話で使用。
4. 文法的な特徴と構文
可算・不可算の扱い:
- 「銅(金属)」として使う場合は不可算名詞 (例: “Copper is a good conductor of electricity.”)。
- 「銅貨」として具体的に枚数を強調する表現では、可算名詞として扱う場合もある (“a few coppers in my pocket”)。
- 「銅(金属)」として使う場合は不可算名詞 (例: “Copper is a good conductor of electricity.”)。
用例構文:
- “Copper is used extensively in electrical wiring.”(銅は電線に広く使われている)
- “He only had a few coppers left to pay for his meal.”(彼は食事代を払うのに銅貨を少ししか持ち合わせていなかった)
- “Copper is used extensively in electrical wiring.”(銅は電線に広く使われている)
イディオム:
- 明確なイディオムというより、スラングや古い表現で “copper” が警官を指すものがある程度です。(“Here come the coppers!” など)
5. 実例と例文
日常会話での例文
- “I love the warm tone of copper in kitchen utensils.”
(キッチン用品にある銅の温かみのある色合いが大好きです。) - “This old coin might be made of copper—it looks a bit green.”
(この古いコインは銅製かもしれないね。ちょっと緑色がかってるし。) - “I got a copper vase from the antique shop.”
(アンティークショップで銅の花瓶を手に入れました。)
ビジネスシーンでの例文
- “Copper prices have fluctuated significantly in the past few months.”
(ここ数か月、銅の価格は大きく変動してきました。) - “The electrical industry heavily relies on copper for wiring.”
(電気業界は配線において銅に大きく依存しています。) - “We should consider copper as a strategic resource in our production.”
(我々の生産において銅を戦略的資源とみなすべきです。)
学術・専門的な文脈での例文
- “Copper exhibits excellent electrical conductivity, second only to silver.”
(銅は優れた導電性を示し、銀に次いで高い導電率を持ちます。) - “Studies on copper metabolism are crucial in understanding certain genetic disorders.”
(銅の代謝研究は、一部の遺伝性疾患を理解するうえで重要です。) - “The corrosion properties of copper alloys have been extensively documented.”
(銅合金の腐食特性は広範に文書化されています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- bronze(ブロンズ)
- 銅とスズなどの合金。より硬いが色合いは似ている。
- 銅とスズなどの合金。より硬いが色合いは似ている。
- brass(真鍮)
- 銅と亜鉛の合金。やや黄色みが強い。
- 銅と亜鉛の合金。やや黄色みが強い。
- metal(金属)
- 一般的な「金属」。より広い概念。
- 一般的な「金属」。より広い概念。
上記はいずれも銅をベースとする場合が多いが、合金となると性質や色合いが異なる。
反意語
“copper”の直接的な反意語は特にありませんが、意味的に「非金属」(例えば “non-metal” や “wood” など) は対照的な概念と言えます。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- イギリス英語: /ˈkɒp.ə/
- アメリカ英語: /ˈkɑː.pɚ/
- イギリス英語: /ˈkɒp.ə/
- アクセントの位置: 語頭の “cop” の部分に強勢があります。
- よくある間違い: “cooper (醸造所で樽を作る人)” と綴りを間違えたり、“cup” と短すぎる発音で発音してしまう人がいます。
- イギリス英語では “ɒ” (口を縦に開いて唇をやや突き出す) と発音し、アメリカ英語では “ɑː” (奥でやや低い音) になる点に注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “coper”, “cooper” といった間違いが多い。
- 同音異義語との混同: “copper” (銅) と似たスペルの “copier” (コピー機) などには注意。
- 試験での出題傾向:
- TOEICや英検では、金属や経済関連のトピックで出ることがある。派生的に “copper wire” や “copper mine” が出題される場合がある。
- 古い英語表現を扱うような読解問題では、スラングとしての「警官」の意味が問われることも。
- TOEICや英検では、金属や経済関連のトピックで出ることがある。派生的に “copper wire” や “copper mine” が出題される場合がある。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 音からイメージ: “Cop” の音で「警官」を連想しやすいですが、まずは金属のイメージを持ちましょう。
- 色で記憶: “copper” というとレトロで温かみのある金属色を思い浮かべると覚えやすいです。
- 勉強テクニック: “Cu” という化学記号と絡めて、ラテン語由来の “cuprum” をセットで覚えると、スペルを間違えにくくなります。また、電気配線・硬貨など、身近に使われる場面を具体的に想像するとよいでしょう。
以上が名詞「copper」の詳細な解説です。金属としての「銅」という意味が非常に一般的で、スラングでの用法は時代や地域によるニュアンス違いが大きいので、使用時には注意してください。
意味のイメージ
意味(1)
〈U〉銅(化学記号はCu)
意味(2)
〈C〉銅製品,銅器;《英》(先濯用)銅の大がま
意味(3)
〈U〉赤銅色
意味(4)
〈C〉《英話》銅貨