最終更新日:2025/12/02

借主は月末までにアパートを退去しなければなりません。

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The tenant has to vacate the apartment by the end of the month.

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元となった辞書の項目

vacate

動詞

(席・家・場所など) をあける,を明け渡す, を立ちのく, を退去する / (地位・役職など) を退く,辞任する

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借主は月末までにアパートを退去しなければなりません。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: vacate

品詞: 動詞 (他動詞・自動詞)


  • 意味(英語): to leave a place or position; to make something empty or available by leaving it.

  • 意味(日本語): 場所や地位などを離れる、空ける、明け渡す。


    • 例: 「部屋を空ける」「職を辞する」といった使い方をします。少しフォーマルな響きがあり、公式な場面や書き言葉でよく使われます。


活用形(主な形):


  • 原形: vacate

  • 三人称単数現在形: vacates

  • 現在分詞 / 動名詞: vacating

  • 過去形 / 過去分詞: vacated

他の品詞例:


  • vacant (形容詞): 空いている、空席の


    • 例: a vacant room (空いた部屋)


CEFRレベル目安: B2 (中上級)

この単語はフォーマルなニュアンスを伴うことが多く、中上級レベル(B2)の学習者向けの語彙として扱われることがあります。


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • 語根 “vac”: “空”を意味するラテン語由来の「vacāre」(空である、空にする)に関連します。

  • 接尾語 “-ate”: 動詞を作る際によく用いられる接尾辞。

詳細な意味


  1. (場所、建物などを)離れる・空にする

    例: “Please vacate your seat for the elderly.” (お年寄りの方に席をお譲りください)

  2. (地位・役職を)辞任する、退く

    例: “He decided to vacate the position of chairman.” (彼は議長職を辞することを決めた)

よく使われるコロケーション(共起表現)・関連フレーズ(10個)


  1. vacate a room(部屋を空ける)

  2. vacate the premises(敷地を離れる)

  3. vacate a seat(席を空ける)

  4. vacate an office(オフィスを退去する)

  5. vacate a position(職を辞する)

  6. vacate the spot(その場所を空ける)

  7. vacate a post(ポストを辞する)

  8. order to vacate(退去命令)

  9. refuse to vacate(退去を拒否する)

  10. voluntarily vacate(自主的に明け渡す)


3. 語源とニュアンス

語源:


  • ラテン語の “vacāre” (空である、暇である) に由来します。同じ語根を持つ単語に “vacant” (空いている)、“vacuum”(真空)、“evacuate”(避難させる)などがあります。

ニュアンス・使用時の注意点:


  • フォーマル度: 一般的に公式文書やフォーマルな場で使われやすい動詞。カジュアルな会話では “leave” や “clear out” を使うことが多いです。

  • 感情的な響き: 「辞職する」「退去命令に従う」のように、やや正式・事務的な響きを持ちます。

  • 使用シーン: 建物や部屋、職位、場所などを空けるとき、公式通知や事務連絡で使われることが多いです。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント:


  • 他動詞・自動詞の使い分け:


    • 他動詞として: “He had to vacate the apartment.” (そのアパートを空けなければならなかった)

    • 自動詞として使われる例は比較的少なく、主に「退く」というニュアンスですが、実用ではややレアです。


一般的な構文・イディオム例:


  1. “vacate + 目的語”


    • “You must vacate the room by noon.”


  2. “order someone to vacate + 目的語”


    • “They were ordered to vacate the building immediately.”


  3. “be required to vacate + 目的語”


    • “All tenants are required to vacate their apartments before renovations begin.”


フォーマル/カジュアル表現の違い:


  • フォーマル: “Please vacate the premises.”

  • カジュアル: “Please leave.” / “Please clear out.”


5. 実例と例文

A. 日常会話 (3例)


  1. “Could you please vacate the chair so my grandmother can sit down?”

    (祖母が座れるように、その席を空けていただけますか?)

  2. “They asked me to vacate my locker by the end of the day.”

    (今日中にロッカーを空けるように言われたんだ。)

  3. “I need to vacate the room before the new tenant arrives.”

    (新しい借り手が来る前に部屋を空けないといけないんだ。)

B. ビジネス (3例)


  1. “All employees must vacate their desks by 5 p.m. for the office cleaning.”

    (職場の清掃のため、5時までに全社員はデスクを明け渡さなければなりません。)

  2. “She decided to vacate her position as the marketing manager.”

    (彼女はマーケティングマネージャーの職を辞することを決めました。)

  3. “They were asked to vacate the conference room immediately after the meeting.”

    (会議が終わったらすぐに会議室を空けるよう求められました。)

C. 学術的・公的な文脈 (3例)


  1. “The university requires students to vacate the dormitories during the summer break.”

    (大学は夏休みの間、学生が寮を空けるよう求めています。)

  2. “The court ordered them to vacate the property due to legal disputes.”

    (法的な紛争のため、裁判所が彼らにその物件を退去するよう命じました。)

  3. “Administration announced that the residents must vacate the building for renovation.”

    (管理部は、改装のため住人たちがその建物を空けなければならないと発表しました。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. leave(去る)


    • カジュアルに「その場を離れる」ときに使う。


  2. clear out(立ち去る、空にする)


    • よりくだけた表現。「一掃する」というニュアンスもあり。


  3. abandon(見捨てる、放棄する)


    • “vacate” よりも「捨てる・放棄する」ニュアンスが強い。


  4. depart(出発する、離れる)


    • 形式的だが、移動や旅立ちのニュアンス。


  5. relinquish(放棄する、手放す)


    • 法的・公式な文脈で「権利・地位を譲る」場合などに使われる。


反意語 (Antonyms)


  1. occupy(占める、居住する)


    • “vacate” の正反対。「その場所を使用している」状態。


  2. hold(保持する)


    • 職や場所を「保持する、保有する」のイメージ。


  3. fill(埋める、満たす)


    • 空の状態を反転させるイメージ。



7. 発音とアクセントの特徴


  • IPA表記: /ˈveɪkeɪt/

  • アクセントの位置: “va-”の部分に強勢(第一音節にアクセント)。

  • アメリカ英語とイギリス英語: 大きな違いはありませんが、イギリス英語では /ˈveɪkeɪt/、アメリカ英語でも同様に /ˈveɪkeɪt/ が一般的です。

  • よくある間違い: “vacation” (/vəˈkeɪʃən/ あるいは /veɪˈkeɪʃən/) と混同しやすいので注意してください。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルの混同: “vacate” か “vacate(s)” か “vacant” か混同しがち。特に “vacant” とスペルが似ていますが、意味と品詞が異なります。

  • “vacation” との混同: 似ているスペルですが、意味(休暇)も発音も異なる単語です。

  • TOEICや英検などでの出題傾向: ビジネスシーンでの “vacate the premises” や “vacate the position” など、公式表現として出題されることがあります。「退去」「退職」などの表現を問う問題に注意。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 語根「vac」=「空」 から「空にする」を思い出すと覚えやすいです。

  • スペリングを覚えるときは「vac+ate」で「空ける⇒空にする」という作業のイメージを思い浮かべると定着しやすいでしょう。

  • “vacant”(空いている)や “vacuum”(真空)など、同じ “vac” 系の単語をまとめて覚えることで、関連性をもって記憶できます。


以上が、動詞 “vacate” の詳細な解説です。フォーマルな場面で「場所や地位を空ける・離れる」ニュアンスで使い、共起表現や構文も必ずセットで覚えておくと便利です。

意味のイメージ
vacate
意味(1)

〈席・家・場所など〉‘を'あける,立ちのく

意味(2)

〈地位・役職など〉‘を'退く,辞任する

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