最終更新日:2025/10/16
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元となった辞書の項目

fax

名詞

〈U〉ファックス,電送〈C〉ファックス機;ファックス文書

このボタンはなに?

オフィスにファックスを送る必要があります。

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解説

以下では、英単語「fax」(名詞)について、できるだけ詳しく解説します。


1. 基本情報と概要

意味(英語・日本語)


  • 英語: fax

  • 日本語: ファックス(ファクシミリ)

「fax」というのは、ファックス機器を使って画像や文章を送受信する通信手段、または送受信される文書そのものを指す言葉です。昔はビジネスや事務処理で多用され、電話回線を利用して、紙に書かれた内容をコピー(複写)して相手先に伝達する方法として使われていました。

「メールが普及する以前によく使われていた通信手段」というニュアンスで、「紙の書類を電話回線経由で送信・受信する」という場面で使われます。現在でも一部の業種や国では活用されています。

品詞


  • 名詞 (countable noun)

活用形

名詞「fax」には通常複数形は「faxes」となります。


  • 単数形: a fax

  • 複数形: faxes

他の品詞での使用例


  • 動詞形: to fax (例: “Could you fax me the document?” → 「その書類をファックスしてもらえますか?」)


    • 動詞の活用形: fax - faxed - faxed / faxing


CEFR レベルの目安: A2(初級)

初歩的なビジネス英語などを学習する段階で出てくる単語です。「電話、メール」などと同様に、コミュニケーション手段を表す語彙として学習します。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • 「fax」は「facsimile」の略称です。ラテン語の「fac simile(類似のものを作れ)」を語源としています。


    • 「fac」 = 作る (ラテン語)

    • 「simile」 = 同じように(ラテン語)


「fax」自体は略語のため、はっきりした接頭語や接尾語はありません。語幹は “fax” と考えられます。

関連語・派生語


  • facsimile (ファクシミリ):正式名称

  • fax machine (ファックス機)

  • to fax (ファックスを送る) → 動詞化

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. send a fax → ファックスを送る

  2. receive a fax → ファックスを受け取る

  3. fax machine → ファックス機

  4. fax number → ファックス番号

  5. fax document → ファックス文書

  6. fax transmission → ファックス送信

  7. fax cover sheet → ファックスカバーページ

  8. get a fax → ファックスをもらう

  9. via fax → ファックス経由で

  10. request a fax → ファックスを要請する


3. 語源とニュアンス

語源


  • 「fax」は「facsimile」の略。ラテン語 “fac simile” に由来し、「同形のものを作る」という意味です。

  • 1960〜1980年代にかけて、オフィス通信として急速に普及しました。

ニュアンス・使用時の注意


  • 現代では電子メールやクラウドサービスに取って代わられつつありますが、契約書など紙ベースの文書を安全にやり取りする場面でいまだに使われることがあります。

  • ビジネス文脈ではやや古めの手段という印象を与えますが、法的拘束力を重視する場合などに用いられることがあるため、まだ完全に廃れたわけではありません。

使われ方


  • 口語でも文章でも使われますが、近年は「send me a fax」という表現自体が少なくなっています。

  • フォーマル度は中程度ですが、レトロ感があるため、カジュアルに話しても「古い手段だね」という印象を与えることがあります。


4. 文法的な特徴と構文

文法上のポイント


  • 名詞として使う場合は可算名詞 (countable noun) です。

    例: “I got three faxes today.”(今日は3通のファックスを受け取った)

  • 動詞としては他動詞 (transitive verb) として用いられ、「~をファックスする」という意味になります。

    例: “I’ll fax you the document.”(その書類をファックスします)

よく使われる構文やイディオム


  • “Fax it over to me.” → 「ファックスで送ってください」

  • “Could you fax me the invoice?” → 「請求書をファックスしていただけますか?」

  • “We’ll fax you the confirmation.” → 「確認書をファックスでお送りします」


5. 実例と例文

以下では、それぞれ異なるシーンでの例文を提示します。

日常会話での例文 (3つ)


  1. “Do you still have a fax machine at home?”

    「まだ家にファックス機ってあるの?」

  2. “My dad insists on using fax instead of email.”

    「父はメールじゃなくてどうしてもファックスを使いたがるんだ。」

  3. “I received a fax from the bank, but I’m not sure what it says.”

    「銀行からファックスが来たけど、何が書いてあるかわからないよ。」

ビジネスでの例文 (3つ)


  1. “Please fax the signed contract to our head office as soon as possible.”

    「署名済みの契約書をできるだけ早く本社までファックスしてください。」

  2. “We still rely on fax for transmitting purchase orders.”

    「私たちはいまだに発注書の送付にファックスを頼っています。」

  3. “Could you confirm if the fax we sent yesterday arrived safely?”

    「昨日送ったファックスが無事に届いたか確認してもらえますか?」

学術的な文脈での例文 (3つ)


  1. “Some journals do not accept submissions via fax.”

    「一部の学術誌では、ファックスによる投稿を受け付けていません。」

  2. “In the early days of remote document sharing, fax machines played a vital role.”

    「遠隔で文書を共有する初期の段階では、ファックス機が重要な役割を担っていました。」

  3. “The survey can be sent by email, fax, or regular mail, depending on the participant’s preference.”

    「参加者の希望に応じて、調査票はメール、ファックス、もしくは郵便で送ることができます。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. facsimile (ファクシミリ)


    • “facsimile” は「fax」の正式名称ですが、非常にフォーマルあるいはテクニカルな表現です。


  2. email (電子メール)


    • 「電子的に文書やメッセージを送る」という点では共通していますが、スピードや利便性で大きく異なります。

    • 現代では主流の手段。


  3. mail / post (郵送)


    • 「文書を物理的に郵便で送る」方法。

    • 「紙を実際に送る」という点では似ていますが、到着までに時間がかかる点が異なります。


反意語


  • 特定の反意語はありませんが、コミュニケーションの手段として全く異なる「in person(直接会って)」や「online(オンラインで)」などを、性質的な対比として挙げられます。


7. 発音とアクセントの特徴

発音記号 (IPA)


  • アメリカ英語: /fæks/

  • イギリス英語: /fæks/

アクセントと発音のポイント


  • 「fax」の母音は /æ/(ア、エの中間のような短い音)。

  • アメリカ英語・イギリス英語ともにほぼ同じ発音です。

  • “f” と “x” の子音が続き、/fax/ という音の流れがやや強めに聞こえます。

よくある間違い


  • “facts” (事実) と似た音と混同しないようにしましょう。


    • “facts” (/fæks/ ではなく /fækts/ に近い) とは異なる発音です。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルを “faks” などと誤って書かないように注意してください。

  • “facts” や “faxed” と混ざってしまい、意味を取り違えるケースがあります。

  • 現在、TOEIC や英検などの試験では通信手段として出題される場合もありますが、電子メールやSNSなどの表現のほうが出題頻度は高くなっています。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 覚え方のコツ: “FAX = FACSIMILE の略称” として覚えると、必然的に “facsimile” という単語も思い出しやすくなります。

  • スペル上は短くシンプルですが、 “fa” + “x” の組み合わせなので “facts” と間違えないように意識しましょう。

  • レトロなオフィスシーンをイメージすると、「紙に書いたものを電話回線で送る」という印象がはっきりします。今見ると少し昔ながらの通信手段というイメージでとらえられます。


以上が、英単語「fax」(名詞)に関する詳細な解説です。現在では使用頻度が減っているとはいえ、今でもビジネスや官公庁など、一部の場面では使われる可能性があるので押さえておくと便利です。

意味のイメージ
fax
意味(1)

ファックス,電送

意味(2)

ファックス機;ファックス文書

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