最終更新日:2025/10/08

The deduction for charitable donations is a great incentive for people to give to worthy causes.

編集履歴(0)
元となった辞書の項目

deduction

名詞

〈U〉差し引き, 控除 / 〈C〉差し引き額, 控除額 / 〈U〉演繹法 / 〈U/C〉推論

このボタンはなに?

慈善寄付に対する税控除は、人々が価値ある目的に寄付するための大きな動機となっている。

このボタンはなに?
解説

1. 基本情報と概要

単語: deduction

品詞: 名詞 (noun)

CEFRレベル目安: B2(中上級)

英語での意味


  • deduction: the process of drawing a conclusion by reasoning, or the act of subtracting something (e.g., money).

日本語での意味


  • 「推論」や「演繹」として、何かから論理的に結論を導くこと。

  • 「控除」として、給与や税金などから差し引くこと。

「deduction」は、ある情報や前提から論理的に結論を導き出す「推論・演繹」の意味と、お金などを差し引く「控除」の意味の両方があります。少しフォーマルな場面でよく使われる単語です。

活用形


  • 名詞なので、動詞のように時制の活用はありませんが、単数形 “deduction”、複数形 “deductions” があります。

  • 複数形は「複数の推論・複数の控除」というように使います。

他の品詞形


  • 動詞: deduce「推論する、演繹する」

  • 形容詞: deductive「推論の、演繹的な」


2. 語構成と詳細な意味

語構成


  • de- (接頭語): 「下に、離れて」という意味を持つことが多い

  • duct (語幹): ラテン語の“ducere”(導く)に由来

  • -ion (接尾語): 「状態・行為・結果」を示す名詞化の英語接尾語

関連・派生語


  • deduce (動詞): 推論する、演繹する

  • deductive (形容詞): 演繹的な、推論上の

  • induction (名詞): 帰納法、あるいは就任式などの意味

よく使われるコロケーション・関連フレーズ(計10例)


  1. make a deduction → 推論をする

  2. logical deduction → 論理的推論

  3. tax deduction → 税額控除

  4. salary deduction → 給与からの控除

  5. deduction for expenses → 経費控除

  6. deduction from the total → 合計からの控除

  7. deduction of points → ポイントの減点

  8. final deduction → 最終推論・最終的な控除

  9. deduction in reasoning → 推論上の控除・推論過程での結論

  10. deduction based on evidence → 証拠に基づく推論


3. 語源とニュアンス


  • 語源はラテン語の “dēdūcere” (de- + dūcere) 「導き下ろす」に由来します。

  • 歴史的には「導き下ろす」→「結論を導く」「差し引く」といった二つの意味が同時に発展しました。

  • 「推論」に関しては、論理的に落とし込むニュアンスがあります。

  • 「控除」の意味で使う場合は、ややフォーマルか、会計・ビジネス的な書面でよく見られます。

主にビジネスやアカデミックな文書、あるいは推理小説など「推論」を表す文脈で使われることが多いですが、日常会話でも「tax deduction(税控除)」などは耳にする場面があります。


4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞 / 不可算名詞:


    • 「推論」の意味では抽象的に扱われることが多いですが、「a deduction」「two deductions」のように可算名詞として使う場合もあります。

    • 「控除」の意味では、具体的に「控除額」などを指し、可算名詞として複数形“deductions”を使うことがよくあります。


  • 使用シーン(フォーマル/カジュアル):


    • 「推論」は学術的・フォーマルなニュアンスが強い

    • 「控除」はフォーマルかつビジネスの文脈でよく使われる


イディオムや構文


  • by deduction → 「推論によって」

  • through a process of deduction → 「推論の過程を通じて」

  • without further deduction → 「これ以上の差し引きなしで」


5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I got a tax deduction for my charitable donations.”

    (寄付に対して税額控除を受けられたよ。)

  2. “Based on your explanation, my deduction is that she’s not coming.”

    (あなたの説明から推論すると、彼女は来ないと思う。)

  3. “There’s a small deduction on my pay slip this month for health insurance.”

    (今月の給与明細に、健康保険分の少し差し引きがあるよ。)

ビジネスでの例文


  1. “Please verify the deductions applied to your invoice.”

    (請求書に適用された控除の内容をご確認ください。)

  2. “We arrived at this decision through careful deduction of customer data.”

    (顧客データを慎重に分析・推論して、この決定に至りました。)

  3. “The finance department handles all salary deductions.”

    (給与からの控除はすべて経理部が取り扱います。)

学術的な文脈での例文


  1. “His theory relies heavily on logical deduction rather than empirical data.”

    (彼の理論は、実証データよりも論理的推論に大きく依存している。)

  2. “The conclusion was drawn through a rigorous process of deduction.”

    (その結論は厳密な推論過程を経て導き出された。)

  3. “Philosophers often debate the nature of inductive and deductive reasoning.”

    (哲学者たちはしばしば帰納法と演繹法の本質について議論する。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語


  1. inference(推論)


    • 「deduction」は論理的に証拠や前提から結論を導く過程を強調し、「inference」は観察などから一般的に結論を導くことをあらわします。


  2. conclusion(結論)


    • 「deduction」は結論を導くプロセスそのものを指し、「conclusion」は結果としての結論を指すニュアンスが強いです。


  3. reasoning(推論・思考過程)


    • より包括的に「思考や推論のプロセス」を指し、deductionはその一手法を明確に示す単語です。


反意語


  • addition(加算)


    • 「控除」の意味での反意語としては「追加」という意味を持つ“addition”があげられます。


  • induction(帰納法)


    • 「演繹法(deduction)」の反対概念としては「帰納法(induction)」がよく対比されます。



7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号: /dɪˈdʌk.ʃən/

  • アクセント: 「di-DUC-tion」のように真ん中の “duc” が強く発音されます。

  • アメリカ英語とイギリス英語で大きな差異はありませんが、アメリカ英語は母音をややはっきりと「ディダクション」のように発音し、イギリス英語は少し口を狭くして音が短くなる傾向があります。

  • 「d-e-d-u-c-t-i-o-n」とつづりを間違えないようにしましょう。特に「c」のあとに来る「t」の位置を抜かしやすいので注意が必要です。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “deduction” の中の “c” と “t” の位置関係を間違えやすいので注意。

  • 同音異義語: “deductions” と “deducts” は発音が似ているようで違います。

  • 試験対策: TOEICや英検などのビジネス・アカデミックな文脈で、経理・税金関係の問題や論理問題で見かけることがあります。

  • “deduce” と “induce” を混同しないように注意してください(前者は演繹、後者は帰納)。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • 「de-」は「下に・離れて」、「-duct」は“導く”のイメージ。「引き下げて(情報から)導く・結論に持っていく」と考えると覚えやすいかもしれません。

  • 「推理小説で探偵がすること=ディダクション(演繹)」という連想で覚えると、推論の意味が定着します。

  • 「tax deduction」は実生活でよく使われるフレーズなので、税金に関する場面で一緒に覚えると効果的です。


以上が deduction の詳細な解説です。推論と控除の2つの主な意味をしっかり区別しながら、用法を身につけていきましょう。

意味のイメージ
deduction
意味(1)

〈U〉差し引き,控除;〈C〉差し引き額,控除額

意味(2)

〈U〉演繹(えんえき)法;〈U〉〈C〉推論

TOEIC英単語(TSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

編集履歴(0)

ログイン / 新規登録

 

アプリをダウンロード!
DiQt

DiQt(ディクト)

無料

★★★★★★★★★★