最終更新日:2025/10/01

He conducted a thorough investigation into the matter.

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元となった辞書の項目

thorough

形容詞

完全な,完ぺきな / (仕事などが)徹底的な

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彼はその問題について徹底的な調査を行った。

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解説

1. 基本情報と概要

単語: thorough

品詞: 形容詞 (adjective)

意味(英語): complete and detailed in every way; extremely careful and attentive to detail

意味(日本語): 「徹底的な」「完全な」「細部まで行き届いた」

たとえば「調査や準備をする際に、隅々までしっかり行う」「徹頭徹尾きちんと行う」というニュアンスの形容詞です。


  • 活用形

    形容詞なので、比較級や最上級(thorougher, thoroughest)はほぼ使われません。

    同じ語幹から派生した副詞として “thoroughly”、名詞として “thoroughness” があります。


  • CEFRレベルの目安: B2(中上級)

    B2は日常会話をスムーズにこなし、抽象的・専門的な話題についてもある程度対応できるレベルです。


他の品詞形


  • 副詞: thoroughly(徹底的に)

  • 名詞: thoroughness(徹底・綿密さ)


2. 語構成と詳細な意味


  • 語幹: “thor-”/“thoro-” のように見えますが、現在はあまりはっきりと接頭語・接尾語に分解されません。「through(スルー)」に由来すると考えられ、最初から最後まできちんと「通す」という意味合いが中核にあります。

  • 類縁語・派生語:


    • thoroughly (副詞)

    • thoroughness (名詞)

    • thoroughfare (名詞:主要道路) — 「端から端まで通る道」という “through” の意味が残っています。


よく使われるコロケーション(共起表現)10個


  1. a thorough check(徹底的なチェック)

  2. a thorough investigation(徹底的な調査)

  3. a thorough analysis(徹底的な分析)

  4. a thorough understanding(深い理解)

  5. a thorough review(綿密なレビュー/見直し)

  6. a thorough examination(徹底的な検査/吟味)

  7. a thorough report(詳しいレポート)

  8. a thorough job(丁寧な仕事)

  9. a thorough explanation(詳しい説明)

  10. be thorough with one's work(仕事に抜かりがない)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 中英語(Middle English)の “thurgh” からきており、古英語(Old English)の “thurh” (=through)が由来とされています。「端から端まで通り抜ける」「隅々まで」が原義です。

  • ニュアンス: 隅々まで行き届き、完璧を求めるような徹底ぶりを示します。

  • 使用時の注意:


    • フォーマル・カジュアル問わず使えますが、少ししっかりした印象を与えます。

    • 堅苦しくならない程度に、話し手が「きちんとしている」ということを表すときに便利です。



4. 文法的な特徴と構文


  • 文法上のポイント

    形容詞なので名詞を修飾する場合に使われます(a thorough plan, a thorough analysis など)。

    副詞・名詞への派生形(thoroughly, thoroughness)を使うと主語や述語の修飾が表現しやすくなります。

  • 一般的な構文・イディオム


    • “to be thorough” で「徹底的に行う」

    • “make a thorough [名詞]” で「綿密な〜をする」

    • “thorough in [名詞/動名詞]” で「〜に徹底している」


フォーマル/カジュアル


  • フォーマル: ビジネスや学術的文脈でのレポート・調査などで多用されます。

  • カジュアル: 日常会話でも「I’m a very thorough person.」などと使いますが、やや堅めに聞こえます。


5. 実例と例文

(A) 日常会話での例文


  1. “I gave the kitchen a thorough cleaning yesterday, so it’s spotless now.”

    (昨日キッチンを隅々まで掃除したから、今はピカピカだよ。)

  2. “She’s always thorough when it comes to packing for trips.”

    (彼女は旅行の荷造りに関して、いつも抜かりがないんだ。)

  3. “Before you buy a used car, do a thorough check of its condition.”

    (中古車を買う前に、しっかり状態をチェックしてね。)

(B) ビジネスシーンでの例文


  1. “Please submit a thorough report on last quarter’s performance by Friday.”

    (今週金曜までに、前四半期の業績について徹底的なレポートを提出してください。)

  2. “Our auditor will conduct a thorough inspection of the financial records.”

    (監査担当者が財務記録を徹底的に検査します。)

  3. “He’s known for his thorough approach to market research.”

    (彼は市場調査を綿密に行うことで知られています。)

(C) 学術的・専門的文脈での例文


  1. “The study requires a thorough literature review before we form our hypothesis.”

    (仮説を立てる前に、文献を徹底的に調べる必要があります。)

  2. “A thorough understanding of this theory is essential for further research.”

    (この理論を深く理解することが、さらなる研究に不可欠です。)

  3. “We need a thorough examination of the data to draw any valid conclusions.”

    (正しい結論を導くためには、データを徹底的に検証する必要があります。)


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. comprehensive(包括的な)


    • 隅々まで包含しているという点は似ていますが、幅広く網羅しているという意味合いが強いです。


  2. exhaustive(余すところがない)


    • すべてをカバーし、徹底的にやり尽くす感じです。より「完全にやり切って疲れるほど」というニュアンスが強い。


  3. detailed(詳細な)


    • 「細部まで詳細に」というニュアンスですが、全体を通して抜かりがないという点で “thorough” に近いです。


  4. meticulous(細心の注意を払う)


    • 「些細なところまで目を行き届かせる」という意味ですが、必ずしも全体をカバーするわけではなく、細部へのこだわりに焦点がある。


反意語 (Antonyms)


  1. partial(部分的な)

  2. superficial(表面的な)

  3. incomplete(不完全な)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号(IPA)


    • イギリス英語: /ˈθʌr.ə/

    • アメリカ英語: /ˈθɝː.oʊ/


  • アクセント(強勢)の位置

    第1音節 “THUR-” に強勢があります。

  • よくある発音ミス


    • “through (スルー)” や “though (ゾウ)” と混同しないように注意。

    • “-ough” が “オウ” ではなく「ア」や「オウ」に近い音になることが多いです(アメリカ英語の場合 “THUR-oh” のように聞こえる)。



8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペルミス: “though” や “through” とつづりが似ているので混同しやすいです。

  • 発音の混乱: “thorough” (徹底的な) と “through” (~を通して) はつづりが似ており、語源も近いですが意味は異なります。

  • 試験対策・資格試験: TOEICや英検などの長文読解で「詳しい」というニュアンスの形容詞として出現する可能性があります。意味を取り違えないようにしましょう。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • “through + ough” = 隅々までしっかり通す

    “thorough” は「through (通して)」というイメージを思い浮かべると覚えやすいです。

  • 勉強テクニック:


    • スペルの “ou” が “ア”や “ɝ” に近い音になる点を意識すると、耳で覚えやすいです。

    • “隅々までやる” というニュアンスを心にとめ、「もう一歩踏み込む」という感覚で暗記しましょう。


以上が “thorough” の詳しい解説です。日常会話からビジネス、学術的シーンまで幅広く使える形容詞ですので、「徹底的に」「完全に」という感覚をしっかりつかんで活用してみてください。

意味のイメージ
thorough
意味(1)

徹底的政策

彼女は自分の仕事を完全に理解している。

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意味(2)

全くの,根っからの

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意味(3)

(仕事などが)徹底的な,手落ちのない

その仮説は徹底的な実験に基づいている。

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意味(4)

完全な,完ぺきな

TOEIC英単語(TSL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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