occupant
1. 基本情報と概要
英単語: occupant
品詞: 名詞 (countable noun)
英語での意味: “A person who occupies or lives in a particular place (such as a building, room, or vehicle).”
日本語での意味: 「ある場所(建物、部屋、乗り物など)を使用・居住している人、占有者」
日本語での簡単な説明:
「occupant」は、家や部屋、席など、どこかのスペースを“実際に使っている”人を表す言葉です。たとえば、マンションの居住者や車の乗車している人を指すときに使われます。比較的フォーマルな文脈でも使われ、法律関係や公的文書などでもよく見られます。
活用形:
- 単数形:occupant
- 複数形:occupants
「occupant」は名詞なので、動詞形はありませんが、関連語としては動詞形の“occupy(~を占める、居住する)”や形容詞形の“occupied”などがあります。
CEFRレベルの目安: B2(中上級)
- 日常会話だけでなく、法律・ビジネス・公的文書など幅広い文脈で使われる難易度やや高めの単語です。
2. 語構成と詳細な意味
語構成
- occup-:もともと動詞の“occupy”からの語幹
- -ant:フランス語やラテン語由来の「~する人・もの」を示す接尾語
他の単語との関連性
- occupy (動詞): 「占める、居住する」
- occupation (名詞): 「職業、占有、占領」
- occupied (形容詞): 「使用中の、忙しい、占領された」
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- “legal occupant” → 「合法的居住者」
- “sole occupant” → 「唯一の占有者」
- “current occupant” → 「現在の居住者」
- “vehicle occupant” → 「車両の乗員」
- “rightful occupant” → 「正当な居住者」
- “long-term occupant” → 「長期居住者」
- “tenant or occupant” → 「賃借人または居住者」
- “unauthorized occupant” → 「無許可の占有者」
- “occupant of the property” → 「その物件の居住者」
- “permanent occupant” → 「常時居住者、常住者」
3. 語源とニュアンス
語源
- “occupant”はラテン語の “occupare”(占める、取る)に由来し、同語源の “occupy” から派生しています。
ニュアンス・使用上の注意
- 書類や法律文、テナント契約など、ややフォーマルな文脈で使われることが多いです。
- 日常会話でも、家や車の「今いる人」を言い表す際に使うことがありますが、「居住者」や「乗員」といった少し客観的・公式的な響きがあります。
4. 文法的な特徴と構文
- 可算・不可算: 「occupant」は可算名詞です。複数形で “occupants” となります。
- 使用シーン: フォーマル度が高め。契約書や手続き書類、ニュース記事など公的な雰囲気の文脈でよく見られます。
一般的な構文例
- “[Number] occupant(s) of the vehicle [動詞] ...”
- “Two occupants of the vehicle suffered minor injuries.”
- “Two occupants of the vehicle suffered minor injuries.”
- “The occupant of [場所] was found to be ...”
- “The occupant of the apartment was found to be missing.”
イディオム
「occupant」自体を含む特有のイディオムはあまりありませんが、同根語である “occupy” を使ったイディオム “occupy one’s time” (時間を取る)などがあります。
“occupant” は法律や物件関連文章で固定表現として使われることが多いです。
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “Is there an occupant in that room right now?”
- 「あの部屋には今、誰かいるのかな?」
- 「あの部屋には今、誰かいるのかな?」
- “We’re looking for the occupant of this misplaced luggage.”
- 「置き忘れられた荷物の持ち主を探しています。」
- 「置き忘れられた荷物の持ち主を探しています。」
- “The apartment’s occupant left the lights on all night.”
- 「そのアパートの居住者は一晩中電気をつけっぱなしにしていた。」
ビジネスでの例文(3つ)
- “Please confirm the occupant of the office before scheduling a meeting.”
- 「ミーティングを設定する前に、そのオフィスの使用者を確認してください。」
- 「ミーティングを設定する前に、そのオフィスの使用者を確認してください。」
- “According to the lease, only the registered occupant may use the facilities.”
- 「賃貸契約によれば、登録された居住者のみが施設を利用できます。」
- 「賃貸契約によれば、登録された居住者のみが施設を利用できます。」
- “We conducted a safety drill for all building occupants.”
- 「ビルの全居住者を対象に、安全訓練を行いました。」
学術的・公的文脈での例文(3つ)
- “The study analyzed fire evacuation strategies based on the number of occupants.”
- 「その研究では、居住者・使用者の数に基づく火災避難戦略について分析を行いました。」
- 「その研究では、居住者・使用者の数に基づく火災避難戦略について分析を行いました。」
- “The occupant’s legal rights are protected under this clause.”
- 「この条項のもとで居住者の法的権利が保護されます。」
- 「この条項のもとで居住者の法的権利が保護されます。」
- “The survey focused on occupant satisfaction in multifamily dwellings.”
- 「その調査は集合住宅における入居者満足度に焦点を当てました。」
6. 類義語・反意語と比較
類義語
- resident (居住者、住民)
- より広範な意味で「~に住んでいる人」。場合によっては “occupant” とほぼ同じ文脈で使われますが、“resident” は場所や地域との結びつきがやや強い印象。
- より広範な意味で「~に住んでいる人」。場合によっては “occupant” とほぼ同じ文脈で使われますが、“resident” は場所や地域との結びつきがやや強い印象。
- tenant (賃借人)
- 物件を借りて住んでいる、または借りて使用している人。賃貸契約上の意味合いが強く、「店子(たなこ)」と訳されることもあります。
- 物件を借りて住んでいる、または借りて使用している人。賃貸契約上の意味合いが強く、「店子(たなこ)」と訳されることもあります。
- inhabitant (居住者)
- ある大きな地域や国、動物の生息地など、そこに「長く住む人・生き物」というニュアンス。
- ある大きな地域や国、動物の生息地など、そこに「長く住む人・生き物」というニュアンス。
- dweller (住人、居住者)
- やや文語的表現。“city dweller”(都市住民)や “cave dweller”(洞窟に住む人)など。
反意語
“occupant” の反意語として明確に定着したものはありませんが、状況によっては “visitor” や “vacant” (空室) が対比として使われます。
- 例: “The room is vacant (no occupant).” → 「その部屋は空いている(居住者がいない)。」
7. 発音とアクセントの特徴
発音記号 (IPA)
- イギリス英語: /ˈɒkjʊpənt/
- 第一音節 “oc” (ɒk) にストレス
- 第一音節 “oc” (ɒk) にストレス
- アメリカ英語: /ˈɑːkjəpənt/
- 第一音節 “oc” (ɑːk) にストレス
アクセントの位置
- “oc・cu・pant” の第1音節「oc」に強勢が置かれます。
よくある間違い
- “occupant” の “u” の音や “p” の発音を弱めすぎて「オキュペント」のようにしてしまうことが多いので注意。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス
- ×「ocupant」や「ochupant」などと書き間違えないようにしましょう。
- ×「ocupant」や「ochupant」などと書き間違えないようにしましょう。
- 同音・類似単語
- “occupation”(職業)や “occupy”(動詞)と混同しないように、品詞を意識する必要があります。
- “occupation”(職業)や “occupy”(動詞)と混同しないように、品詞を意識する必要があります。
- 試験対策
- TOEICや英検などのリーディング問題において、契約書や法律文などのパッセージの中で頻出する可能性があります。
- 意味の取り違えが起きないように、「居住者・乗員・占有者」という意味をしっかりと頭に入れておきましょう。
- TOEICや英検などのリーディング問題において、契約書や法律文などのパッセージの中で頻出する可能性があります。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- イメージ連想: “occupy” に “-ant” (「~する人」) がついて、「そこを使っている人」というイメージで覚えるとよいでしょう。
- スペリングのポイント: “occupy” の “occup” + “ant” と考えるとスムーズに覚えられます。
- ストーリーで覚える: 「飲食店に入りたかったが、テーブルはすべて“occupied”で席には“occupants”がいる状態だった」という内容をイメージすると、動詞と名詞を同時に思い出せます。
以上が、名詞 “occupant” の詳細解説です。フォーマルな文脈で人が「占めている」「居住している」という意味で幅広く使われるので、法律や契約関連の文章、ビジネス文書などでもよくお目にかかる単語です。ぜひ覚えて使いこなしてください。
(ある家・土地などの)居住者,占有者《+of+名》