affirmative
1. 基本情報と概要
単語: affirmative
品詞: 形容詞・名詞
英語での意味:
- As an adjective: “Expressing agreement or consent; positive.”
- As a noun: “A word or statement of agreement, such as ‘yes’, or a positive response.”
日本語での意味:
- 形容詞の場合: 「肯定的な、賛成の意思を示す」
- 名詞の場合: 「肯定の言葉(「はい」など)、肯定的回答」
「affirmative」は「賛成している」「肯定している」というニュアンスを表す単語です。場面としては、「肯定の返事を求められているとき」「答えがイエスかノーかを問われたとき」に使われます。
活用形
- 形容詞: affirmative (原形のみで使用)
- 名詞: affirmative (可算名詞として用いる場合もあります)
- 副詞形: affirmatively (肯定的に)
- 動詞形: なし(ただし “affirm” が動詞。意味は「断言する、肯定する」)
※「affirmative」とは別に動詞 “affirm” が存在し、これが他の品詞になる基となります。
CEFRレベルの目安
- C1(上級): 日常会話よりもフォーマルな場面や文章で目にすることが多い単語です。また、論理的に意見を述べる文章や論文などでも使用される表現で、上級レベルの語彙に該当すると考えられます。
2. 語構成と詳細な意味
接頭語・接尾語・語幹
- 語幹: 「affirm」
- 「人が真実であると主張する、肯定する」という意味が根幹にあります。
- 「人が真実であると主張する、肯定する」という意味が根幹にあります。
- 接尾語: 「-ative」
- 「〜の傾向がある」「〜的な状態を持っている」を表す接尾語。
- 「〜の傾向がある」「〜的な状態を持っている」を表す接尾語。
関連語や派生語
- affirm (動詞): 「断言する、肯定する」
- affirmation (名詞): 「肯定、断言、肯定的な主張」
- affirmatively (副詞): 「肯定的に」
よく使われるコロケーションや関連フレーズ(10個)
- “affirmative action” → (少数派や女性に対する) 差別是正措置
- “give an affirmative answer” → 肯定的な答えをする
- “in the affirmative” → 肯定側で、肯定に回って
- “answer in the affirmative” → イエスと答える
- “affirmative response” → 肯定的な反応
- “affirmative nod” → 肯定のうなずき
- “remain affirmative” → 肯定的な姿勢を保つ
- “make an affirmative statement” → 肯定的な発言をする
- “speak affirmatively” → 肯定的に話す
- “show an affirmative stance” → 肯定的(賛成)の立場をとる
3. 語源とニュアンス
語源
- ラテン語の “affirmare”(固くする、強く主張する)が語源で、“ad-”(〜へ)+ “firmare”(固める)が組み合わさってできています。
- その後、フランス語や中世英語を経て “affirmative” という形で「肯定の、賛成の」を表す語義が定着しました。
ニュアンス・使用時の注意
- “affirmative” は比較的フォーマルな響きを持ちます。日常会話でも使われますが、「Yes.」と答える場面でわざわざ “affirmative” と言えば、ややかしこまった印象を与えることがあります。
- 軍隊や航空通信などの場面では、 “affirmative” は “yes” の代わりとして使われるケースがあります(通信上の明瞭性のため)。
カジュアルかフォーマルか?
- フォーマル寄り。軍関係や法廷、ビジネス文書など、正確な返答として「肯定」を示す際にしばしば登場します。
- 文章で使われることが多い、ただし特殊な状況下(例えば軍事通信)では口語でも用いられます。
4. 文法的な特徴と構文
一般的な構文例
- 形容詞として: “He gave an affirmative answer to our proposal.”
- 名詞として: “His affirmative was heard loud and clear.”
イディオムやフレーズ
- “in the affirmative” : 「肯定的に、賛成して」
例: “He replied in the affirmative, supporting the motion.”
可算名詞か不可算名詞か
- “affirmative” が「肯定的回答」という意味で名詞化する場合は可算として扱うことがあります。例えば “He gave two affirmatives in a row.” のように扱うことも可能ですが、一般的ではなく、普通は単数形の “an affirmative” として使われる場合が多いです。
5. 実例と例文
日常会話 (カジュアル) の例文
“A: Are you coming with us tonight?”
“B: Affirmative! Sounds like fun.”
(A: 今日の夜、一緒に行く? B: もちろん行くよ!楽しそうだね。)“I sent him a message and got an affirmative reply within minutes.”
(数分で肯定的な返事が返ってきたよ。)“She just nodded affirmatively when I asked if she liked the movie.”
(その映画が気に入ったかを尋ねたら、彼女は肯定的にうなずいただけでした。)
ビジネスシーン (フォーマル) の例文
“We requested additional funding, and the board responded in the affirmative.”
(追加の予算を申請したところ、役員会は肯定的に応じました。)“Please indicate your position on the proposal: affirmative or negative.”
(この提案について、賛成か反対か明示してください。)“The client’s affirmative stance on our plan was quite encouraging.”
(クライアントが私たちのプランに肯定的な立場を示してくれたのは、とても心強かったです。)
学術的・専門的範囲の例文
“The experiment provided affirmative evidence supporting the hypothesis.”
(その実験は、その仮説を支持する肯定的な証拠を示した。)“Affirmative statements frequently appear in peer-reviewed articles to underscore conclusive findings.”
(ピアレビューを通した論文では、決定的な発見を強調するために肯定的な記述がよく使われます。)“They analyzed whether existing data sets yield affirmative results for the proposed model.”
(既存のデータセットが提案モデルに対して肯定的な結果をもたらすかどうかを彼らは分析した。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語(Synonyms)
- positive(ポジティブな、肯定的な)
- “Affirmative” よりも口語的・広範に使われる。
- 例: “He gave a positive response.”
- “Affirmative” よりも口語的・広範に使われる。
- concur(同意する・賛同する)
- 動詞。意見を合わせるイメージ。
- 例: “I concur with your assessment.”
- 動詞。意見を合わせるイメージ。
- agreeing(同意している)
- 形容詞的に使うと「~に同意する」という意味合いを示す。
- 例: “He made an agreeing statement.”
- 形容詞的に使うと「~に同意する」という意味合いを示す。
反意語(Antonyms)
- negative(否定的な)
- “肯定” の逆の意味を持つ代表的な反意語。
- “肯定” の逆の意味を持つ代表的な反意語。
- contrary(反対の)
- 肯定に対して対極に位置する立場や意見を指す。
- 肯定に対して対極に位置する立場や意見を指す。
- denial(否定)
- 肯定や同意を真っ向から否定するニュアンス。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA): /əˈfɜːr.mə.tɪv/ (アメリカ英語), /əˈfɜː.mə.tɪv/ (イギリス英語)
- 強勢(アクセント)の位置: “af-fir-ma-tive” の第二音節 “fir”(ɜːr)の部分が強く発音されます。
- アメリカ英語とイギリス英語の大きな違いはありませんが、アメリカ英語の方が “r” の音が明瞭に発音される傾向にあります。
- よくある間違いとして “af-fer-may-tive” のように発音してしまう人もいますが、「アファー(mə)ティブ」のように /mə/ を軽く発音するのがポイントです。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: “affirmative” を “affirmitive” と綴るミスがよく起こります。
- 同音異義語との混同: 同音異義語は特にありませんが、 “affirmation” と “information” を聞き間違う人もときどきいます。
- TOEICや英検での出題傾向: ビジネス文書や会話文中のフォーマル回答として登場する可能性があります。類似表現(positive, agree など)との置き換え可能性を問われるケースも。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 語源“firm”のイメージ: “firm” は「固い、しっかりしている」という印象を与える語。そこに “ad-” (~へ)を伴うと「意見を堅固に示す」イメージが由来。
- “Yes” のより堅い響き → “Affirmative”。軍や航空通信では「明瞭なYes」として使われる、というイメージで覚えるとよいでしょう。
- スペルの覚え方 → “affirm + ative”。「affirm(肯定する)」の後ろに「-ative」がついていると意識しておくと、スペルミスを防ぎやすいです。
以上が “affirmative” の詳細解説です。フォーマルな場面や真面目な場面での「肯定的な返事」を示す言葉として覚えておくと便利です。
肯定的な
〈U〉〈C〉肯定,是認;〈C〉肯定語
《the ~》(討論会での)賛成者側