元となった辞書の項目
allergy
解説
「allergy」の詳細解説
1. 基本情報と概要
単語: allergy
品詞: 名詞 (可算名詞)
基本的な意味 (英語): A medical condition in which the body has an adverse reaction to certain substances (allergens).
基本的な意味 (日本語): 特定の物質(アレルゲン)に対して体が過剰に反応する医学的な状態、つまり「アレルギー」です。
「allergy」は、何か特定の物質に触れたり食べたりすると体がかゆくなったり、くしゃみが出たり、腫れたりするような場合に使われる単語です。花粉や食べ物が代表的なアレルゲンとしてよく知られています。
活用形:
- 単数形: allergy
- 複数形: allergies
- 単数形: allergy
他の品詞形:
- 形容詞: allergic (例: I am allergic to peanuts.)
- 名詞(派生): allergen (例: Pollen is a common allergen.)
- 形容詞: allergic (例: I am allergic to peanuts.)
CEFRレベル (目安): B2(中上級)
一般的な日常会話でも出てきますが、医療や健康に関する専門的な話題でもよく登場します。
2. 語構成と詳細な意味
「allergy」は、ギリシャ語の「all-(他の)」と「ergon(仕事・作用)」が組み合わさった言葉に由来するとされています。
- all-: 他の、別の
- -ergy: 働き・作用
もともとの意味は「異なる反応」といったニュアンスを含んでおり、体内で通常とは異なる反応が起きる、というイメージです。
関連する派生語や類縁語
- allergen: アレルゲン
- allergic: アレルギーの
- allergenic: アレルギーを引き起こすような
よく使われるコロケーション・関連フレーズ(10個)
- severe allergy(重度のアレルギー)
- food allergy(食物アレルギー)
- seasonal allergies(季節性アレルギー)
- dust allergy(ほこりアレルギー)
- allergic reaction(アレルギー反応)
- allergy shot(アレルギー注射)
- develop an allergy(アレルギーを発症する)
- have an allergy to ~(〜にアレルギーがある)
- treat an allergy(アレルギーを治療する)
- allergy tests(アレルギー検査)
3. 語源とニュアンス
語源
- ギリシャ語の「allos(他の)」と「ergon(作用)」から成り立つといわれます。
- 医学用語として1900年代初めごろから使われ始めた比較的新しい単語です。
ニュアンスや使用時の注意点
- 基本的には医学的・健康的な文脈で用いられます。
- 「ちょっと嫌い」という軽い意味ではありませんので注意が必要です。
- フォーマル・カジュアル双方で使えますが、症状や医療に関わる場ではより正式なトーンになります。
4. 文法的な特徴と構文
- 名詞 (可算名詞): 一つひとつの「アレルギー反応」を指す場合、「an allergy」「two allergies」のように数えられます。
- 前置詞 to を伴う: have an allergy to + [名詞] で「〜にアレルギーがある」となります。
- フォーマルでも日常会話でも同じ構文で使われますが、医師や専門家との会話ではより細かい症状や治療法などを詳しく言及することが多いです。
よくあるイディオムや構文
- 「I am allergic to ...」: 「…にアレルギーがあります」
- 「Do you have any allergies?」: 「何かアレルギーはありますか?」
5. 実例と例文
日常会話での例文(3つ)
- “I have an allergy to peanuts, so I always check ingredient labels.”
(ピーナッツにアレルギーがあるので、いつも原材料表示をチェックします。) - “Do you have any allergies I should know about before cooking?”
(料理する前に知っておくべきアレルギーはある?) - “My friend sneezes a lot when spring comes; she has a pollen allergy.”
(春になると友人はよくくしゃみをします。花粉アレルギーなんです。)
ビジネスシーンでの例文(3つ)
- “We need to confirm if any of our colleagues have food allergies before finalizing the menu.”
(メニューを最終決定する前に、同僚に食物アレルギーがないか確認する必要があります。) - “Our company provides a special allowance for employees with severe allergies.”
(当社では、重度のアレルギーを持つ従業員には特別手当を支給しています。) - “It’s important to make sure the office is free from allergens like dust and mold.”
(ほこりやカビなどのアレルゲンがオフィス内にないようにすることが大切です。)
学術的・専門的文脈での例文(3つ)
- “Recent studies indicate a rising prevalence of peanut allergies among children.”
(最近の研究では、子どもたちの間でピーナッツアレルギーが増加していることが示されています。) - “Allergy tests are crucial to identify specific triggers and develop targeted treatments.”
(特定のトリガーを確認し、的確な治療法を考案するにはアレルギー検査が重要です。) - “Researchers are exploring gene therapy as a potential method to cure severe allergies.”
(研究者たちは重度のアレルギーを治す手段として、遺伝子治療を模索しています。)
6. 類義語・反意語と比較
類義語 (Synonyms)
- hypersensitivity (過敏症)
→ より医学的な文脈で使われ、免疫系が過剰に反応する全般を指す。 - intolerance (不耐性)
→ 特定の食べ物などに対して体が処理できない状態を指すが、アレルギーとは少し異なる医学的メカニズム。
反意語 (Antonym)
- immunity (免疫)
→ ある病気や物質に対して体が反応せず、保護された状態。
両者とも医学的用語なので、使い分けには注意が必要です。
7. 発音とアクセントの特徴
- 発音記号 (IPA):
- アメリカ英語: /ˈæl.ɚ.dʒi/
- イギリス英語: /ˈæl.ə.dʒi/
- アメリカ英語: /ˈæl.ɚ.dʒi/
- アクセント: 最初の音節 “al” に強勢があります。
- よくある発音ミス: “all” を強く発音しすぎて “オールアレルギー” のように伸ばしがちですが、実際は「ア(短い)/æ/」の音です。
8. 学習上の注意点・よくある間違い
- スペルミス: allergy の “r” を忘れて「allegy」と書いてしまうなど。
- 発音の混同: “energy” と似た響きですが意味は全く異なるので注意。
- 「嫌い」という緩い意味では使わない: “I’m allergic to broccoli.” を冗談で使う人もいますが、実際には医学的にアレルギー反応が起きる場合に限られます。
- 資格試験でも: 「症状と対処法」や「医療英語」の分野で出題されることがあります。TOEIC では健康・保険関連の文脈で登場することも。
9. 記憶に残るヒントやイメージ
- 「all-(他の)+ -ergy(反応)」で「通常とは“違う”反応が起きる」と覚えるとイメージしやすい。
- スペルを覚えるコツ: “all + er + gy” の3つに分けて発音しながら書く。
- 「アレ」を2回言うようなイメージ(“al” / “er”)を持つと覚えやすいかもしれません。
以上が「allergy」の詳細な解説です。アレルギーのメカニズムや対処法は医学的にも奥が深いので、さらに興味があれば専門的な本や論文を読んでみるとよいでしょう。学習や実生活で活用しやすい単語なので、正しい発音と用法をぜひ身につけてください。
意味のイメージ
意味(1)
アレルギー,異常過敏症