形容詞 profound の徹底解説

1. 基本情報と概要

意味（英語・日本語）

• 英語: extremely deep, having great depth or seriousness; showing great knowledge or insight.
  


• 日本語: 「非常に深い」「深遠な」「重大な」「多大な影響を及ぼす」という意味を持ち、物事や考え方が奥深く、単純には理解できないことや、大きな影響や意義がある様子を表します。

「profound」は、「深い」という単純な意味だけでなく、「強い感情」や「大きな影響」「学問的な深み」などを指し示すために使われます。真剣な場面から日常的な会話まで幅広く使われますが、ややフォーマル・文学的な響きがあります。

品詞

• 形容詞 (adjective)

活用形

• 原形: profound


• 比較級: more profound


• 最上級: most profound

派生語の例

• 名詞: profoundness, profundity (深さ、深遠さ)
  


• 副詞: profoundly (深く、深遠に)

CEFRレベルの目安

• C1 (上級)
  
  → 「抽象的な話題や学術的なトピックにも十分についていけるレベル」。
  
  「profound」はやや学術・文学寄りの単語なので、より上のレベル（C1）向けといえます。

2. 語構成と詳細な意味

語構成

• pro- (接頭語): 「前へ」「前に」「大きい」「徹底的な」などのニュアンスを含む。
  


• found: 元はラテン語の fundus（底）に由来し、「基盤」や「根底」を表す。

profound は「底の奥深くまで（深い）」というイメージがあり、気持ちや見識、影響などあらゆる面で「深さ」を強調している単語です。

派生語・類縁語

• profundity: 深さ、奥深さ
  


• fundamental: 基本的な、根本的な
  


• foundation: 基盤

コロケーションや関連フレーズ（10個）

1. profound effect → 「深遠な影響」
   


2. profound impact → 「重大な影響」
   


3. profound change → 「深刻な変化」
   


4. profound understanding → 「深い理解」
   


5. profound insight → 「深い洞察」
   


6. profound statement → 「深遠な声明」
   


7. profound sense of gratitude → 「深い感謝の念」
   


8. profound knowledge → 「奥深い知識」
   


9. have a profound influence on ～ → 「～に大きな影響を及ぼす」
   


10. profound silence → 「イメージが広がるほどの深い静寂」

3. 語源とニュアンス

語源

• ラテン語 profundus → 「deep（深い）」「bottomless（底なし）」という意味。
  
  ここから「深遠な」「奥深い」というニュアンスで使われるようになりました。

ニュアンス・使用時の注意点

• 「profound」は物事の「奥深さ」「重大さ」「影響の大きさ」を強調します。
  


• 文学的・学術的文章でよく使われますが、日常会話でも「とても深く感動した」など強調したいときに使用可能。
  


• カジュアルというよりは、ややフォーマルまたは文学的な響きを持つ単語です。

4. 文法的な特徴と構文

• 形容詞なので、名詞を修飾したり、補語（SVC文型など）として使われます。
  
  例) “He has a profound knowledge of physics.” / “Her words were profound.”




• 比較級: “His understanding was more profound than mine.”




• 最上級: “This is the most profound statement I’ve ever read.”




• フォーマル / カジュアル:

  
  
  • フォーマルな文脈でも使いやすい。
    
  
  
  • カジュアル会話でも「深い」という強調で用いられるが、口語なら “really deep” と表現されることも多い。
  
  

5. 実例と例文

(1) 日常会話での例文

1. “That movie had a profound effect on how I see the world.”
   
   （あの映画は、私の世界の見方にとても大きな影響を与えたよ。）




2. “When she spoke about her experiences, I felt a profound sadness.”
   
   （彼女が自分の体験を話してくれたとき、すごく深い悲しみを感じたんだ。）




3. “His apology was so sincere, I felt a profound sense of relief.”
   
   （彼の謝罪はとても真摯だったので、深い安心感を覚えたよ。）

(2) ビジネスシーンでの例文

1. “The new strategy had a profound impact on our sales performance.”
   
   （新しい戦略は、私たちの売上成績に大きな影響を与えました。）




2. “Her presentation gave us profound insights into the market trends.”
   
   （彼女のプレゼンテーションは、市場動向に関する深い洞察を私たちにもたらしました。）




3. “We made a profound change to our corporate culture last year.”
   
   （当社は昨年、大きな企業文化の変革を行いました。）

(3) 学術的・専門的な文脈での例文

1. “This discovery has profound implications for our understanding of quantum mechanics.”
   
   （この発見は、量子力学の理解に深刻な示唆を与えています。）




2. “The philosopher’s work is noted for its profound examination of human existence.”
   
   （その哲学者の作品は、人間の存在を深く分析していることで有名です。）




3. “Their research provided a profound analysis of socioeconomic disparities.”
   
   （彼らの研究は、社会経済格差について深い分析を提示しました。）

6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)

1. deep（深い）
   
   
   
   • 意味: 奥行きや感情、学識などが深い。
     
   
   
   • 「deep」は一般的で日常的にも使われるが、profound のほうがより厳粛・学術的イメージ。
   
   


2. significant（重要な）
   
   
   
   • 意味: 社会的価値や大きな影響を持つ。
     
   
   
   • 「重要」という観点で重みは似ているが、知識の深さや精神的な深さまでは必ずしも意味しない。
   
   


3. intense（強烈な）
   
   
   
   • 意味: 感情や影響が非常に強い。
     
   
   
   • 「profound」は強さだけでなく“深さ”を強調、intense は主に“強さ”に焦点がある。
   
   


4. meaningful（意味のある）
   
   
   
   • 意味: 価値や意義を含む。
     
   
   
   • 「profound」のほうがさらに奥深い洞察や響きを伴うニュアンス。
   
   


5. thoughtful（考えさせられる）
   
   
   
   • 意味: 配慮がある、または考えを促す。
     
   
   
   • 「profound」は“深遠さ”、thoughtful は“配慮”や“考慮深さ”に焦点がある。
   
   

反意語 (Antonyms)

• superficial（浅い、表面的な）
  


• shallow（浅はかな）
  

「profound」の反対語としては、“深くない”という点で「superficial」や「shallow」が適切です。

7. 発音とアクセントの特徴

• IPA: /prəˈfaʊnd/
  


• アクセント: 第2音節 “-found” に強勢
  


• アメリカ英語 / イギリス英語 ともに発音はほぼ同じ (prə-FOUND)。
  


• よくある誤り: pro- を /prɔː/ と発音してしまうなど。実際は /prə-/ が自然。

8. 学習上の注意点・よくある間違い

• スペリングミス: 「profound」を「profond」や「profund」としてしまうミス。スペリングは「pro + found」と覚える。
  


• 同音異義語との混同: 特にはありませんが、「profane（不敬な）」など綴りが似ている単語との混同に要注意。
  


• 試験での出題傾向: TOEICや英検などでも読解パートの文章中に出てくることが多いです。重要単語としてマークしておくと良いでしょう。

9. 記憶に残るヒントやイメージ

• 「プロ + ファウンド」 →「本質を徹底的に(プロ的に)見つける(found)」 と連想すると「深い」イメージが湧きやすい。
  


• 「found」は基盤を探し出すイメージ。「pro-」は「前へ」「深入りする」イメージ。
  


• 文学や哲学関連の文章に頻出なので、読書や論文の中で出くわしたら必ずチェック。
  

以上が形容詞 profound の詳細な解説です。文字通り「深い」ニュアンスを持つ重要な単語なので、学習や読解にぜひ活用してみてください。