最終更新日:2025/12/06

The disturbance in the classroom disrupted the students' concentration.

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元となった辞書の項目

disturbance

名詞

〈U〉乱す(騒がす,妨害する)こと, 乱れた状態 / 〈C〉騒ぎ, 騒動, 動乱 / 乱す(騒がす,妨害する)もの

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解説

1. 基本情報と概要

単語: disturbance

品詞: 名詞 (noun)

意味 (英語): An event or action that interrupts, causes disorder, or upsets a peaceful state.

意味 (日本語): 平穏や秩序を乱すような出来事や行為、あるいは心の動揺を指します。たとえば、周囲が静かな状態のときに大きな音がして騒ぎが起こった場合に「disturbance」が発生したと言えます。心の不安・動揺を示す場合もあります。

「こういう場面で使われる、こういうニュアンスの単語です」:


  • 街中や部屋などで騒ぎが起こったとき

  • 心や精神状態が乱れてしまった状態を表すとき

  • 秩序や平和な状況を乱すものを指すとき

活用形:


  • 通常、名詞のため「disturbance」のまま単数形で用いられます。複数形は「disturbances」となります。

他の品詞としての形:


  • 動詞: 「disturb」(乱す、邪魔をする)

  • 形容詞: 「disturbing」(不穏な、動揺させる)、 「disturbed」(混乱した、動揺した)

CEFRレベルの目安:


  • B2(中上級): 抽象的な表現や複雑な場面についても扱う語彙。日常にも登場し得るが、やや高度な単語。


2. 語構成と詳細な意味

接頭語・接尾語・語幹


  • dis-: 「否定・反対・分離」を表す接頭語

  • turb: ラテン語の “turbare”(かき乱す)に由来

  • -ance: 名詞形を作るための接尾語。「状態・行為・結果」を表す

派生語・類縁語


  • disturb (動詞): 乱す

  • turbulent (形容詞): 荒れ狂う、騒々しい

  • turbulence (名詞): 乱気流、混乱

よく使われるコロケーション(共起表現)10選


  1. cause a disturbance(騒ぎを引き起こす)

  2. minor disturbance(軽微な混乱)

  3. noise disturbance(騒音による迷惑)

  4. social disturbance(社会的不安・混乱)

  5. disturbance in the force(力の乱れ)※「スター・ウォーズ」などで使われる表現

  6. public disturbance(公の場での騒動)

  7. emotional disturbance(精神的動揺・障害)

  8. disturbance call(騒ぎの通報)

  9. disturbance of peace(平和の乱れ)

  10. sudden disturbance(突然の混乱)


3. 語源とニュアンス


  • 語源: 古フランス語の “destourbance” から来ており、さらにラテン語の “turbare”(乱す)に遡ります。

  • 歴史的使用: もともと騒音や騒動に限らず、「混乱した状態」という意味で使われてきました。

  • ニュアンス:


    • 日常的には「騒ぎ」や「迷惑行為」を指すことが多い。

    • 精神的な文脈では「心の乱れ」や「不安状態」を指すこともある。

    • カジュアルにもフォーマルにも使われるが、法律や公的文書では「public disturbance(治安妨害)」のように、少しフォーマルな場面でよく見られます。



4. 文法的な特徴と構文


  • 可算名詞・不可算名詞の扱い: 文脈によっては可算として扱い(disturbances)、不可算扱い的にも用いられることがあります。ただし、一般的には可算名詞として使われていることが多いです。

  • 使用シーン:


    • 口語/日常会話: 「There was a disturbance in the park.」と状況説明に使われる

    • ビジネス/フォーマル: 「We had to file a report about the disturbance at the event.」など公的手続きで使われる

    • 学術/専門: 「Emotional disturbance in patients with trauma.」など医学・心理学で心の乱れを指す


  • よくある構文例:


    • “cause/create a disturbance”:(騒ぎ・混乱を起こす)

    • “report a disturbance”:(騒ぎ・混乱を通報する)



5. 実例と例文

日常会話での例文


  1. “I heard there was a disturbance in the park last night.”

    → 「昨夜、公園で騒ぎがあったらしいよ。」

  2. “Don’t make such a disturbance; people are sleeping.”

    → 「そんなに騒ぎ立てないで。みんな寝てるんだから。」

  3. “The neighbors called the police because of the disturbance.”

    → 「隣人が騒ぎのせいで警察を呼んだよ。」

ビジネスシーンでの例文


  1. “We apologize for the disturbance caused during the meeting.”

    → 「会議中に騒ぎを起こしてしまい申し訳ありません。」

  2. “There was a slight disturbance at the company event, but it was resolved quickly.”

    → 「社内のイベントでちょっとした混乱がありましたが、すぐに解決しました。」

  3. “The team is investigating the disturbance in the network system.”

    → 「チームはネットワークシステム内の障害を調査しています。」

学術・専門的な文脈での例文


  1. “This medication may reduce emotional disturbance in patients with anxiety.”

    → 「この薬は不安を抱える患者の精神的動揺を抑える可能性があります。」

  2. “Environmental disturbance can lead to a decline in wildlife populations.”

    → 「環境破壊は野生生物の数を減らす原因となり得ます。」

  3. “A meteorological disturbance over the ocean triggered severe storms.”

    → 「海上での気象擾乱(気象的混乱)が激しい嵐を引き起こしました。」


6. 類義語・反意語と比較

類義語 (Synonyms)


  1. commotion(騒動)


    • 「大きな音や動き」で周囲を混乱させる場合に使われる。


  2. disruption(妨害、中断)


    • システムやプロセスが中断されるニュアンスが強い。


  3. upset(混乱、動揺)


    • 人の気持ちの動揺や状況の乱れに対してよく使われる。


  4. disorder(無秩序、混乱)


    • 秩序がなくなった状態全般に使われる。


反意語 (Antonyms)


  • peace(平和)

  • calm(静けさ、落ち着き)


7. 発音とアクセントの特徴


  • 発音記号 (IPA): /dɪˈstɜːrbəns/ (イギリス英語), /dɪˈstɝːbəns/ (アメリカ英語)

  • アクセント (stress): 第2音節の “-stur-” の部分に強勢があります (dis-TUR-bance)。

  • アメリカ英語とイギリス英語の違い: 母音の違いに若干差があり、英音では “ɜː” (長いアー)、米音では “ɝː” (rのあるアー) になります。

  • よくある間違い: 前半の “dis-” を強調しすぎたり、後半の “-ance” を曖昧に発音しすぎると伝わりにくいです。


8. 学習上の注意点・よくある間違い


  • スペル: “disturbance” の “-ance” を “-ence” と間違えやすい。

  • 同音異義語との混同: 直接的な同音異義語はありませんが、“disturb” と “disrupt” を混同して使う学習者がいます。

  • 試験対策: TOEICや英検では「騒ぎ」「混乱」という文脈で出てくる可能性があります。派生語 “disturb” (動詞) とのセットで出題されることも多いです。


9. 記憶に残るヒントやイメージ


  • ヒント: 接頭語 “dis-” がつくと「否定・分離」を表し、「落ち着いた状態を離れ(乱れ)」をイメージすると覚えやすいです。

  • イメージ: 水面に石を投げて波紋が広がるように、「静かなものをかき乱す」イメージ。

  • 勉強テクニック: 「dis-」がつく単語をまとめて覚える (disappear, disagree, disturb, etc.) と、意味合いをつかみ取りやすいでしょう。


以上が、名詞 “disturbance” の詳細な解説です。日常からビジネス・学術の分野まで幅広く使われる重要な単語ですので、語源や使い方を押さえておくと便利です。

意味のイメージ
disturbance
意味(1)

〈U〉乱す(騒がす,妨害する)こと;乱れた状態

意味(2)

〈C〉騒ぎ,騒動,動乱

意味(3)

〈C〉乱す(騒がす,妨害する)もの

学術英単語(NAWL)/ 例文 / 和訳 / 選択問題

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